"納豆" は好きな方であり、毎日食卓に上っても構わないと思っている。 "大豆" の栄養価は高いと "信じている" ため、 "豆腐" も好んで食べる。幕末、緒方洪庵に学んだ蘭学・医学者で陸軍の創始者でもある "大村益次郎" が、毎晩、酒の肴を "豆腐" にしていたとも言われている。さすがだとかつて思ったことがあった。
"大豆" に含まれる "イソフラボン" の効果はかねてより注目されてきた(後述)が、ここに来て、また新たな "効能" が指摘されている。自然食、しかも日本人が親しんで来たものが "再評価" されるのは喜ばしいことだ。
さらに、高齢化時代の "ニーズ" に見合う "効能" だとすればなおさらのことだ。
<みそ汁や豆乳を飲むと、白髪が黒髪になるかも-。豆腐やみそなどに含まれる「大豆イソフラボン」に毛を黒くする作用があることが、岡嶋研二教授、原田直明准教授ら名古屋市立大の研究グループのマウスを使った実験で確認された。研究成果は米・栄養生化学誌に掲載される。
グループは、イソフラボン2ミリグラムを混ぜた餌を、背中部分の体毛をそったマウスに3週間食べさせた。その結果、髪の黒さに影響するメラニン色素の割合が(5匹の平均で)1・23倍に増加。見た目にも、黒くつやつやした毛が生えた。
さらに毛根の数が増えるなど、発毛効果も確認した。イソフラボンが入っていない餌では、メラニンの量に変化はなかった。......>( 「白髪防止に大豆の力 名市大グループ実証」/2010.02.07 中日新聞 )
"白髪" も "脱毛" も、それに悩む者は少なくなさそうだ。かと言って、 "おカネ" や "手間" をかける人となるとどうだろうか......。だから、 "食生活" の工夫という方法が実に理に叶っていると思われるのだ。
そして、 "大豆食品" となれば手軽さはこの上ない。 "大村益次郎" のごとく、贅沢を言わないならば、 "冷奴" でも "湯豆腐" でもあるいは "納豆" でもいいではないか。
"髪の毛" の心配どころか、以下のような "成人病予防" にもかなり効果的だとされているのが "大豆" の "イソフラボン" なのである。
"イソフラボン" については、 「イソフラボンとは?」 というサイトで勉強させてもらった。
以下はそこでの紹介をまとめさせてもらったものである。
イソフラボンは最近女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることで注目されている。......大豆イソフラボンは、骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の女性疾患に対する有効素材として1991年に米国立がん研究所(NCI)が290万ドルの予算を計上して抗がん効果の研究に乗り出すなど、欧米では、日本人の長寿、そして骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の発生率の低さの秘密が大豆イソフラボンだとして研究されている。
その効果としては、
◆「更年期障害」(のぼせ、ほてり、心悸亢進、発汗、冷え性、憂うつ感、焦燥感、不眠、耳鳴り、記憶力・判断力の低下、しびれ、下痢、頻尿、肩こり、腰痛、全身倦怠感など)、
◆「骨、骨粗鬆症」(牛乳などでカルシウムを摂取しても、女性ホルモンの分泌が少ないと、骨の中のカルシウムはどんどん溶け出してしまう。イソフラボンは骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、骨の密度を保つ)、
◆「ガン」(イソフラボンは女性ホルモンの欠乏を補うと同時に、女性ホルモンの分泌過剰に対してはそれを抑える方向に働くため、女性ホルモン過剰が引き金となる乳がんの予防にも役立つ。乳がんと同じようにホルモン依存型である前立腺がん、子宮がんに対しても効果的に働く。また、イソフラボンにはがんが作り出す新生血管の阻害活性、抗酸化作用なども報告されてるため、乳がんや前立腺がん以外にも、大腸がん、肺がん、肝臓がん、胃がん、白血病などの多くのがんの予防に対する有効性が期待されている)、
◆「動脈硬化」(血液中のコレステロール、特に「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールの増加が動脈硬化を促す。一方、「善玉」と呼ばれるHDLコレステロールは悪玉を減らす作用があるが、イソフラボンは悪玉を減らすうえに善玉を増やすという理想的な実験結果を出す)。
その他「美容」効果も認められている。なお、イソフラボンは実際のホルモンとは違い、弱い働きをする女性ホルモンで、自然に存在する成分であり薬ではないため、副作用の心配はないと言われている。
よく「私はこうして難病を克服した!」というような文面を見出しとした雑誌の広告記事を新聞で見かけたりする。額面どおり信用しようとは思わないが、 "真っ赤な嘘" だと決め付けることはしないでいる。もっともっと蓋然性の高い "真っ赤な嘘" が多すぎる世の中だからである...... (2010.02.07)
コメントする