かつての "トヨタのカンバン方式" から "トヨタの新・現地経営方式" へ ......

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 今日は待ちに待った春めいた日となった。気温も10度を上回り陽射しも暖かい。戸外が心地良いというのは、萎縮しがちな心持ちが解きほぐされるようでありがたい。
 そんな陽気の良さとともに、どうということもないのだが、ここしばらく拘泥してきた一台のPCのチューニングがやっと手離れするようになり、これもまた気分解放のひとつとなった。
 完了することにさしたる意味があったわけでもないのだが、当初思い描いたゴールに達しないのがなんとも気分が悪く、拘り続けてきた。途中で放り出す気になれず、そのうち次第にむきになり始めたから始末に負えない。
 さらに、こんなことが上手く行かないでどうする、といった調子の脅迫観念のようなものが立ち上がって来て気分を一層急かすのだ。 "悪い心理パターン" そのものである。
 どうも最近は、自縄自縛的に、いや下手をすれば自虐的に自分の気分を追い込んでいるようでまずい。 "まとまった規模のターゲット" を見失い、手元の細々とした茶飯事に視野を狭めているからだろうと了解はしている。

  "先手必勝" という眩(まぶ)しい言葉がある。 "攻撃は最大の防御なり" という勇ましい言葉もある。万事、これらの言葉のごとく振舞っていられたら、さぞかし気分は爽快で、持てる力も100%以上に発揮できるはずだ。それが人間というものだろう。
 その逆に、 "守り" の姿勢に引き篭り始めて、なおかつ打つべき手も "後手後手に回る" という湿った感じの循環に足を踏み入れると、どういうものか万事が "裏目裏目" に出始める。誰もが何度も経験している成り行きのようである。
 個人的な昨今の心理について書いているわけだが、こうした雰囲気、空気に浸され、支配されつつある職場や組織も、昨今では決してめずらしくないのかもしれない。
 なんせ、今の時代環境は、何が希薄かといって、 "まとまった規模のターゲット" が設定しにくくなっていそうだからだ。いや、絵に描いた餅のような荒唐無稽な "ターゲット" ならばスイスイと並べ立てることもできよう。問題は、相応の実現可能性を宿した "ターゲット" なのである。
 ところで、今、 "米トヨタ公聴会" という問題が衆目を集めているようだ。当初は、そういうつもりがなかったらしい豊田社長が、24日に米下院監視・政府改革委員会の "公聴会" に出向いて、事情説明や釈明、謝罪におよぶことになっているという。
 TVニュースなどに登場する豊田社長の、 "浮かない" 表情を見るにつけ、前述の言葉、 "守り" の姿勢とか "後手後手に回る" という字面がどうしても脳裏を過ぎる。
  "腹に一物背に荷物" と思しき米国 "批判勢力" に対して、何とむざむざと "好材料" (?)を与え過ぎてしまったことかと悔やまれるわけだ。そして、これに対する "切り返し" は至難の業とも見える、そんな難しい流れを作ってしまったものかと......。
 ここで振り返って、 "反省会" 的苦言を呈したところで当面の "攻防戦" には役には立たない。ただ、とある評論家が指摘していた、 "現地製造" 方式のみならず、 "現地経営" 方式をもっと強化すべきではないか、という点が頷けた。
 今回の拗れた推移の原因は、問題現象に対して "後手後手に回る" という "時間的ズレ" があったとされるが、その背景には "情報" の遅れやそれに対するタイムリーな "意思決定" の欠落が指摘されてもいる。これらは、要するに、現行の "トップダウン" 方式では貫徹し難い課題であり、まさに、 "現地経営" に大きく裁量権を委譲した "現地経営" 方式が担う課題かと推測されるのである。
  "トップダウン" 方式が色濃いと推察される米軍事組織でも、確か、最前線でのチームにかなりの裁量権を委譲する方式が採られ始めているらしい。テロやゲリラ戦その他の環境では、より "臨機応変" な "意思決定" が必須だと考えられてのことのようである。

 かつて、トヨタ経営と言えば、 "トヨタのカンバン方式" というタイムリーさで名を馳せた経営方式が注目されたものだ。きっと、トヨタはこの "ピンチ" を契機にして、海外での "現地経営" の先行的雛形を作り上げるのだろうとは想像する...... (2010.02.24)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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