"壊れたPC" の "MACアドレス" と "ライセンス解除" の問題 ......

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 今どき、PCが壊れたと言って騒ぐことはない。そこそこ使える低価格PCはいくらでもあるからだ。
 しかし、留意しなければならないことも無くはない。そんなことに遭遇してしまった。
 かなり使い込んだPCならば、いわば "耐用年数" が過ぎたのだと思って諦めざるを得ないだろう。貴重なデータさえキープされていれば、 手間とコストは掛かるが、"新規購入PC" に "再設定" を施したり、常用アプリケーション・ソフトを "再インストール" すればそれで一応済みそうである。
 後は、個人データなどを残さないように処理して、壊れPCを処分すればよさそうな気もする

 が、 "問題が残る" 場合もあり得る、ということなのだ。
 昨今の "アプリケーション・ソフト" は、その "使用権" を "ライセンス" として扱うのが一般的だ。かつてのように、 "ソフトCD" を購入すれば、何台もの複数PCにもインストールして流用するわけには行かないものも増えている。
 また、よりバリューのある "アプリ" であれば、Windowsの "OS" と同様に、 "オンラインでの認証" を要求したり、その上でその "複数制限数" を "2台、3台" までと制限する場合もある。
 自分が利用している "Webサイト構築ソフト" や "ウイルス対策ソフト" などもこうした "制約" が条件となっている。
 その際、ソフトベンダー側での "監視手段" としては、ユーザー側のPCハードの、言ってみれば固有のIDである "MACアドレス" (ネットワークアダプタ(LANカード)に設定されている固有の番号で、OSによって Ethernet Address、アダプタアドレス、Physical Address とも呼ばれる)というものを掌握するようである。昨今のPCでの "ネットワークアダプタ" はマザーボードと一体化している場合が多いので、いわばPC判別の "DNA" に相当しそうである。
 ところで、ベンダー側もユーザーの不便さを最小限に抑えようという配慮もしており、仮に "2台" までとされている場合、さらに別なPC上でその "アプリ" が使いたい場合には、現行使用中の一台をオンラインで "ライセンス解除" すればOKという仕組みを採っていたりする。
 が "問題" はここなのである。つまり、 "ライセンス" を "現行使用中" でそのPCが "逝ってしまった" ら、ユーザー側は "ライセンス解除" をしていないのであるから、その権利の復活をベンダー側に申請できない、つまり、 "自己責任" としてむざむざ諦めなければならないわけなのである。この辺はまさに "ビジネスライク" であるが、多分それ以外に合理的な "交通整理" はないのかもしれない。

 ということで、今回、このケースが "他人事" ではなくなってしまったのである。
 当該PCの "死因" は、 "電源ボックス" のクラッシュということで、いわば "臓器移植" ふうに新たな "電源ボックス" を挿げ替えてやらなければならなかった。しかし、当該PCは、いわゆる "ピザパイ型" の薄型デスクトップであり、しかもやや古くなっていた。同等のパーツを入手するのはかなり困難であり、また、そこまで苦労して "蘇生手術" をするのも憚(はばか)られた。
 要は、もう一度だけ "息を吹き返し(?)" て、PC機能が立ち上がり、 "遺言" 証言ならぬ、 "ライセンス解除" 処理さえ済ましてくれれば......、と実にハードボイルドなことを願ったのである。
 で、挙句の果てに思い至ったのが、他のPC(タワー型PC)の "電源ボックス" を一時取り外して、当該PCのマザーボードに暫定的に電力供給をしたのだった。いささか面倒な作業ではあったが、それでPCは立ち上がり、問題の "アプリケーション・ソフト" も稼動し、 "ライセンス解除" 処理のウィザード画面も表れ、 "解除しちゃる!" とばかりにクリックしたのである。
 これで、他のPCにおいて "ライセンス認証" が受けられることになり、先ずは "ひとつの悔しさを撲滅した" というわけであった。些細と言えば些細なことに、 "悔しがる" 自分が、何とも "悔しい" と思わないわけでもなかったが...... (2010.03.04)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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