"HDD換装" を手っ取り早くこなす方法については以前に書いた。( c.f.当日誌 「"HDDクローン・コピィ" も "パーティション編集" もできるフリーソフト! ......」 2010.02.11)
その後、思い立った時にとばかりに、現在使用中のPC数台のすべてに "バックアップ用" の "クローンHDD" を設えた。こうしたことは、 "思い立った時" に "慣れの勢い" に任せて一気に済ませておくに越したことはないと思えたからだ。
とにかく、このフリーソフトが有難いのは、 "クローン・コピィ先HDD" を、IDE接続ではなくて、 "USB接続" でもOKという簡便なところである。その昔は、何かと面倒なIDE接続で同種のことを行っていただけに、手数の掛からない "USB接続" 方式は実に有難いと思えた。
その甲斐あって、まずまずつつがなく完了させることができた。これでどのPCについても、もし、現行のHDDがトラブルに見舞われてしまった際には、何ら慌てることもなく保管した "クローンHDD" と速やかに挿げ替えればよいだけとなった。
ところで、手っ取り早い "HDD換装" というテーマに関しては、少なくない方たちが関心を寄せておられるようなので、前回に書いたこと以降の "体験" をレポートしてみようかと......。
先ず "特記" すべきことは、前回に焦点としたフリーソフト EASEUS Partition Master 5.0.1 - Best Free Magic Partition Manager は、非常に "優れもの" ではあるけれど、 "苦手" とするHDD構成もありそうか? という点。
実は、同一HDD内に、メーカーの手による "バックアップ" 用の "隠しパーテーション" が設えられたHDDは、何度トライしても出来上がったHDDからの "ブート" は叶わなかったのである。詳しく分析するならば何か原因を見つけられたのかもしれないが、そのヒマもなかったため、別の対処法を試みてみた。
それは、このフリーソフト "Partition Master" を提供しているベンダー "EASEUS" が別に提供しているこれまたフリーソフト "Disk Copy" ( EASEUS Disk Copy: Free Disk Copy Software. Sector by Sector for hard drive backup tool. )の方を試してみたのである。
すると、何とも "スンナリと成功" したのであった。 "隠しパーテーション" 付きのHDD構成はムリなのかと一時は落胆したのだが、ホッとさせられた。
ただし、こちらの "Disk Copy" の方は、 "付帯条件" がある。
その1は、 "起動用CD" をあらかじめ作成しておくこと。
<本ソフトはHDD内のすべての情報をコピーするため、Windowsが起動する前にCD起動で動作させる仕組み。そのため配布されているISOイメージを、CDライティングソフトを利用してCD-Rなどへ書き込んでおく必要がある。使い方は簡単で、作成したCDを挿入してパソコンを起動し、表示されたウィザード画面の指示に従っていくだけ。>( オンラインソフト紹介サイト 窓の杜 REVIEW(08/08/26)HDD内のデータを丸ごと別HDDへコピーできるフリーソフト「EASEUS Disk Copy」 )
自分の場合、このCD作成に当たっては、これまたフリーソフトの " DVD Decrypter " を活用して簡単に作成した。
その2は、この "HDDクローン・コピィ" 用ツールは、 "Partition Master" による同種処理と比べて、 "圧倒的に処理時間が掛かる!" という点である。まあ、使用中のPCのCPUにもよるのだろうが、極端に言えば、 "ほぼ10倍" の時間が掛かった。
自分の場合、夜、寝る前にセットして翌朝に結果を刈り取るという段取りを採った。だが、結果は実に安定しており、二機種について行ったが両方とも問題なく成功した。
したがって、もし、 "Partition Master" の方で何度か失敗した場合は、 "Disk Copy" の方で "のんびり確実に" 試してみるのがいいかもしれない。
それから、これは "両ソフト" の使用で両方ともに当てはまることなのであるが、コピィ処理を開始する前に行っておくことが二つある。
一つは、 "コピィ元HDD" の "パーテーション・サイズ" と "コピィ先HDD" の容量との関係調整である。つまり、 "前者 ≦ 後者" でなければならないわけだ。これは、HDDの容量というよりも、前者の "パーテーション・サイズ" とそれを受け容れる後者のHDDの容量との関係であり、もし、前者の "パーテーション・サイズ" が大き過ぎる場合には、それこそ "Partition Master" を使ってその "パーテーション・サイズ" をあらかじめ後者のHDDの容量よりも小さく "リサイズ" しておけばよい。
自分の場合、前者:250GB、後者:80GBであったものを、前者の "パーテーション・サイズ" を75GBに "リサイズ" してからコピィ処理を行い、無難に成功させた。ちなみに、それぞれのHDDの "パーテーション・サイズ" は、後で "Partition Master" を使っていくらでも "リサイズ" 可能なのである。
もう一つは、 "コピィ元HDD" の "ディスク・チェック" をして、 "クラスター" のエラーなどを修復しておいた方が問題なさそうである。今回はそうしたアクシデントはなかったが、かつてのコピィ・ソフトの場合には、途中で "リード・エラー" が発生して "中断" されてしまったことがあった。
"HDD換装" については、もし時間的余裕があって "困って" いるのであれば、OSから始まり、種々のアプリケーション・ソフトを一つ一つ「再インストール」してみるのも悪くはない。ドライバーの問題とか、日頃気づかない "水面下" の事情がいろいろと勉強になることは確かだからだ。
そんな勉強は卒業したという方にとっては、 "HDDクローン・コピィ" 用ツールで、しかも "フリーソフト" だという存在は有難くないわけがなかろう...... (2010.03.09)
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