PCの不調・不具合を例にした、 "問題発見" に関する能力や感覚 ......

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 今日は、 "ノートPC" のメンテナンスに時間を割いた。好きなことであると知らず知らずのうちにのめり込んでしまうようだ。
 特に必要性に迫られていたわけでもなかった。なのに、まるで "組み木細工" のように組み立てられている "ノートPC" を、小さなネジをなくさない用心をしながらオーバーホールして不調部分を点検してみたり、少しでも性能を上げようと、メーカーサイトのダウンロード・サービスから最新のドライバ、やBIOSを降ろして、アップデイトしてみたり、と甲斐甲斐しく動き回った。
 おかげで、二台の "ノートPC" が使い勝手良い状態に蘇った。別に何ということもないのだが、不調で悩み落ち込んでいる様子のPCを元気にしてやると、悪い気分はしないものだ。
 しかし、PCというシステムは、少なくない複数のハードとソフトとが調和と性能とを目指してアッセンブルされているため、不調・不具合が生じてもなかなかその原因を特定することが難しい。
 しかも、パッタリと動きが止まってしまうわかりやすい症状から、 "なんかヘンだという感触的なもの" まで程度はいろいろとあり、特に後者の場合は厄介だ。
 おそらく、それに気づくことがなくストレスを感じながら使い続けている人も少なくなはずであろう。お隣の家の子どもが毎晩毎晩、 "DV" で泣き叫んでいても何のことか気づかないご時世だから、PCの不調なぞという微妙な現象の変化なぞは気づかなくて当然なのかもしれないが......。
 先ずは、PCの "正常で、健全な状態" というものがどんなふうであるかのイメージ、スタンダード・イメージが漠然としたものであれ日頃感じ取られていなくては、話は始まりようがなかろう。
 ちなみに、Windows などのOSにせよ、アプリケーション・ソフトにせよ、 "正常で、健全な状態" というものは、とかく使い勝手が良い段取りとなっている。つまり、ユーザーの使い方との "親和性" が保たれていて、何がしかの "フィット" 感がある。
 もっとも、そんなものが露ほどもなく、ギクシャクし通しのソフトというものもあるにはある。しかし、それは何が悪いと言って、そんなものを使おうと構えた自分が悪いに決まっている。早々にアンインストールしてしまうべきものなのだ。

 で、 "正常で、健全な状態" のイメージが自分側に出来上がると、ちょっとした "変化" がやたらに気になる、そんな流れとなる。何かもたついているとか、どうして意に反するこんな表示になってしまうのかとか、従来は可能であったのになぜ今回に限って機能しないのか......、とかという具合にである。 こうしたちょっとした "こだわり" めいた感覚がとかく必要であるような気がしている。
 ここで "ま、いいか" と済ますと不具合の原因はスルーしてしまい、やがて手間の掛かる現象へと拡大してしまうことも大いにあり得る。昨今では、日常茶飯の頻度でウイルスやスパイウェアに晒されているわけでもある。したがって、それらによる "変化、影響" ということも十分に考えられよう。人の身体の異変と同様に、 "早期発見"、"早期対応" に越したことはないわけだ。

 PCの不調・不具合に関してこんなことを考えてみると、時代環境のことや社会環境のことにしても、今、必要なスタンスというものは、 "問題発見" に関する能力や感覚であるような気がしてくる。
 確かに、多くの人々が問題視する問題を見事に解決してしまう "問題解決" 能力が備わっていたらどんなにいいかとは思う。
 だが、とかく "問題解決" というレベルでのアクションは、予想以上に手間ひまが掛かることとなり "コスト高" となりがちであり、最悪の場合は "手遅れ、解不能" にさえなりかねない。
 落語の "藪(やぶ)医者" の噺に、次のようなものがあったのを思い起こす。
「先生~、助けてくださ~い。大怪我なんです」
「いやはやそれはお気の毒ですな......。しかし、残念じゃが "手遅れ" ですぞ」
「だって、怪我してすぐに駆けつけたんですよ」
「だからじゃ。怪我をする前においでなさい」

  "問題発見" に関する能力や感覚については、とかく、われわれ現代人には欠如していると言う向きもある。何につけても、 "正常で、健全な状態" のイメージを自分なりに問うという習慣が乏しいことと関係しているのかもしれない...... (2010.03.18)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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