<名古屋のため池に外来種との交雑カメ......>で思う "在来種" 文化!の行方 ......

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 新聞の社会面の記事で、 <名古屋のため池に外来種との交雑カメ 在来種駆逐の恐れ> とあった。
 ちょっと気になったのでその記事に目を通すと、<名古屋市昭和区の住宅街にある「隼人(はやと)池」>という文字列が目に飛び込んだ。
 ええーっと、「隼人(はやと)池」というのは......、名前は覚えているけどどの辺にある池だったっけかな......。とにかく名古屋市内には、多くの "ため池" が散在している。それが名古屋の農業を支えてきたのであろう。また、自分は、そうした "ため池" の数の多さを "実感(?)として" も知っていたのである。

 もう、三十数年も前のことだ。名古屋大学から程遠くないアパートで、大学院生としての生活をしていた頃のことなのである。
 結局、<名古屋市昭和区の住宅街>では都合十年近くを暮らすことになった。そして、その間、学業・アルバイトという生活に色を添えてくれていたのは "釣り" であったかもしれない。 "ルアー・フィッシング" と "フナ釣り" で救われていたようだった。
 そうした趣味を誘い、支えたのが、市内に散在する "ため池" の多さだったと言えばこじつけとなるかもしれないが、まんざら無関係でもなかっただろう。
 とにかく、市内の "川や池" にはしばしば足を向けていた。中でも、東山動物園方面にあった "牧野ヶ池" には、始めたばかりの "ルアー・フィッシング" の腕慣らしで "ブラックバス" を狙ってよく通ったものだった。
 一方、「隼人(はやと)池」は、広いバス通りに面したまさに住宅街の只中にあるさほど大きくない "ため池" であり、いくら "釣り" 好きな自分と言えども、まるで公園の池のような風情のところにまでは手を出す気にはならなかったようだ。

 で、冒頭の記事についてである。
<外来種と在来種が交雑したカメが、名古屋市内のため池で見つかった。飼育下ではなく、野生で交雑した可能性があるという。専門家は、交雑によって遺伝子の汚染が広がり、在来種の生息地を圧迫する可能性を指摘する。......
 交雑したカメが確認されたのは、名古屋市昭和区の住宅街にある「隼人(はやと)池」。市や市民が昨年9月に調査した際、35匹の在来種のカメのほか、外形からは種を分類できないカメが9匹見つかった。......DNAを分析したところ、台湾や中国南部などに生息するハナガメと在来種との交雑カメと確認。......ハナガメはペットとして国内に入り、放されたとみられる。......
 矢部教授は、交雑が繰り返されて遺伝子の汚染が広がることを懸念する。「生物は進化によって地域に合うように遺伝子を構成している。交雑してしまうと、遺伝子が劣化して、地域の遺伝集団が衰退する可能性がある」と話す。>(前述記事より)

 これまでにも、動植物の "外来種" ( "ブラックバス" 、"セイタカアワダチソウ" etc. )が "在来種" の生存を脅かしたり、在来の自然景観を乱すという報道や論議は数多くあった。だから、今回の "ハナガメ" の件にしてもそんなに意表を衝くものでもない。
 ただ、今回、改めて意を傾けたのは、やはり、人の世が益々 "グローバリズム" の度を加え、 "自生的" な "在来種" とも言うべき文化が、 "外来文化" によって "席巻" されつつある現実を目の当たりにしているからなのかもしれない。
 しかも<「生物は進化によって地域に合うように遺伝子を構成している。交雑してしまうと、遺伝子が劣化して、地域の遺伝集団が衰退する可能性がある」>という警告が気になる。
 決して危なっかしい "純血主義" を言いたいのではない。 "土地・風土" に根ざした "在来種" 文化には捨てがたいものがあるわけなので、いくら "落ち目の三度笠" のこの国この社会ではあっても、その文化を "絶滅種" にすることはなかろう、という点なのである...... (2010.04.04)













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