"春の雪" (三島由紀夫)などと "優雅、高踏" を気取ってる場合ではなかった。(......もう一人の "由紀夫" さんの "優雅、高踏" 的アクションも、いささか気になるところではあるが......)
異常低温の "実質" こそが身に凍みた次第なのである。昨夜の冷え込みと、みぞれ混じりの雨音の不気味な寒さといったらなかった。サラサラ、サラサラという雨音は、このまま世界が "氷河期" へと滑り込んで行くのではないかという不安を掻き立てた......。
春だと思うからいけない、真冬だと思えばいい......。とは言っても、桜も咲き終わり散ったわけだし、現に、子どもたちが薄着になって水場で遊ぶ初夏のようなニュースの光景だって観る、そんな日もあった。これで冬だと思えというのは至難の技であろう。
つまり、 "想定外" とか "フェイク、フェイント(特定動作をする振りをする)" のような "お天気動向" で翻弄されてでもいるかのようなわれわれが、実に "哀れっぽい" と思えたのである。
しかしまだまだ、この "フェイント" は続きそうなのである。と言うのも、
<18日からは平年並み温かさ 東京都心41年ぶり遅い雪 2010年4月17日12時 10分
17日朝、東京都心で降雪を記録した。雪が降った日としては1969年に並ぶ41年ぶりの遅さとなった。強い寒気を伴った低気圧が通過した影響で、関東甲信地方では、山沿いや内陸部を中心に広い範囲で季節外れの雪となった。横浜市や前橋市、宇都宮市でも雪が降った。
18日からの1週間は平年並みの暖かさに戻るが、再来週は再び寒さが戻り、平年より2度以上低くなるという。2月以降の日照時間も平年値に比べて宇都宮市で69%、三宅島で72%などと少なく、同庁では農作物の管理に注意を呼びかけている。 >(「18日からは平年並み温かさ 東京都心41年ぶり遅い雪」)
と、予報されているからだ。
<18日からの1週間は平年並みの暖かさに戻るが、再来週は再び寒さが戻り、平年より2度以上低くなるという。>と言うのだから、何とまあ、昨今の "お天気" の "心変わり" の小刻みさには恐れ入る。もはや、 "お天気" は "泰然自若(たいぜんじじゃく)" な構えを放棄し、現代人たちと一緒になって、過敏反応・過剰反応によって右往左往しているかのようではないか。きっと、そうさせているのは "傍若無人(ぼうじゃくぶじん)" な人類の方なのかもしれないが......。
既に報道されている予報も併せると、<凍える春、月末まで?>と織り込んでおくべきなのか。
<凍える春、月末まで? 東北、関東甲信で雪も 2010/04/17 01:21 【共同通信】
4月に入り全国的に寒暖の差が大きくなっているが、東北から九州では23日ごろから月末にかけかなりの低温になる恐れがあるとして、気象庁は16日、「異常天候早期警戒情報」を出して注意を呼び掛けた。......
東北や関東甲信の上空約1500メートルには氷点下3度以下の寒気が流れ込んでいる。さらに本州の南岸と日本海の低気圧が北東へ進むという。>(「凍える春、月末まで? 東北、関東甲信で雪も」)
幸い現時点では、例の "新型インフル" が鳴りを潜めているから "まだまし" だと思える。ことによったら、 "ウイルス" の方も "お天気動向" の大局が読めずに、二の足を踏んでいるのやも...... (2010.04.17)
コメントする