やはり、ちょっと "異常!" なんじゃないのかな。他国政府の公式見解を "誤って(?)" 報道するというのは。しかも、つい先日には、他国の首相を "コケにする" ような下品な論調を展開しただけに、 "誤って(?)" の記事というよりも "意図性(!)" (世論操作?)を嗅ぎ取ってしまう。そう感じるのは自分だけではなさそうな気がしている。
もちろん、呆れ果てて問題にしているのは、 "ワシントン・ポスト" による "度重なるフェイント" 報道のことである。否応なく、 "何を企んでのことか" と気になってしまうのである......。
< 【ワシントン=大石格】24日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、岡田克也外相が23日にルース駐日米大使に会い、米軍普天間基地の移設問題に関して、2006年に日米が合意した現行案を微修正する形で沖縄県名護市辺野古への移設を受け入れると伝えた、と報じた。
同紙によると、岡田=ルース会談は東京の米大使館で開催。岡田氏は米軍キャンプ・シュワブの沿岸にV字型の滑走路を建設する部分に関し、形状の変更を希望。海兵隊の施設の一部を沖縄から160キロメートル離れた島に移すことも提案した。鹿児島県の徳之島を指すとみられる。......>(普天間「現行案修正で受け入れ」 米紙報道 外相が米大使に伝達 2010/4/24 13:32 (2010/4/24 15:13更新))
ところが、この報道内容を "否定" する主旨の発表が、日本側の鳩山首相・岡田外相両氏からなされたから "驚き!" と言うほかない。
< 鳩山総理大臣は視察先の群馬県で記者団に対し、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題について、「現行案を受け入れることは、あってはならない」と述べ、日米で合意している今の現行案で決着を図ることはないという考えを示しました。
この中で鳩山総理大臣は、アメリカ軍普天間基地の移設問題について、記者団が現行案やその修正案で決着を図る考えはないかただしたのに対し、「辺野古に立った人は皆、『あの海が埋められたらたまったもんじゃない』と思われたと思う。現行案を受け入れるなどということは、あってはならない」と述べ、日米で合意している今の現行案で決着を図ることはないという考えを示しました。
そのうえで、鳩山総理大臣は、アメリカの一部報道で岡田外務大臣がルース駐日大使に現行案を大筋で受け入れる方向だと伝えたと報じられたことについて、「岡田大臣がルース大使と話し合ったことは事実だと思うが、内容は必ずしも事実ではない」と述べ、否定しました。>(NHKニュース「首相"現行案での決着ない"4月24日 19時16分」)
< 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐり、ワシントン・ポストが、岡田外務大臣が日米合意に基づく現行案を大筋で受け入れる方向だとルース駐日大使に伝えたと報道したことについて、岡田大臣は長崎県佐世保市で記者団に対し、「そういう事実はない」と否定しました。
アメリカの有力な新聞、ワシントン・ポストは、24日付けの電子版で、日米両政府の当局者の話として、岡田外務大臣が23日にアメリカ大使館でルース駐日大使と会談し、2006年の日米合意に基づいて名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸に移設するとした現行案を日本政府が大筋で受け入れる方向だと伝えたと報道しました。岡田大臣は、滑走路の設計を変更したり、海兵隊施設の一部を沖縄本島以外の島に移転したりするなど、現行案を修正することも提案しているということで、ワシントン・ポストによりますと、アメリカ政府の当局者たちは岡田大臣の提案を歓迎しており、「今回の提案は第一歩だ」として、来週にはより詳しい案が日本政府から提示されると話しているということです。
これについて、岡田大臣は長崎県佐世保市で記者団に対し、ルース大使とは頻繁に意見交換しているとしたうえで、現行案を大筋で受け入れる方向だと伝えたという報道の内容については「そういう事実はない」と否定しました。また、記者団が「政府として現行案やその修正もゼロベースで検討しているのか」と質問したのに対し、岡田大臣は「今検討している案は必ずしもそうではない」と述べました。
そのうえで岡田大臣は、25日に沖縄県で県外や国外移設を求める県民大会が開かれることについて、「重要な集会を控え、今回の報道はきわめて遺憾だ」と述べました。>(NHKニュース「外相"米紙報道 事実でない"4月24日 19時16分」)
ちなみに、 "ワシントン・ポスト" は昨今、 "米政府側の対日強硬派" と "親和性" を深めているとの噂を耳にしたり、そもそも軍事基地移設計画には "巨大利権" が絡むという "ダーティ" な指摘もなされ続けてきた。まあ、これについては米国側の影の部分だけではなく、日本の政界自体にも現存していそうではあるが......。
もし、今回の、事実とは異なった報道の背景に、こうした "ダーティ" な要因が潜んでいるとするならば、何をどう考えるべきなのか?
本来を言えば、マスメディア自身が真実の全体をわかりやすく報道すべきなのであろうが、 "ワシントン・ポスト" でさえこんなありさまでは、日本の "マス「ゴ」ミ" にとっては荷が勝ちすぎるかもしれない。国民自身が聡明になって凝視し続ける以外はなさそうである...... (2010.04.25)
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