無縁社会のリスク!/都心ホームレスのメンタル面,知的障害3割,精神疾患4割以上 ......

| | コメント(0) | トラックバック(0)

 薄ら寂しい "無縁社会" という不気味な "染(し)み" が静かに浸透し続けていると言われる。 "無縁社会" とは、歪(ひず)み切った現行社会が滴(したた)り出す "苦汁" の仕業(しわざ)によってはびこっているものだと思えてならない。
  "無縁社会" はさまざまな悲惨な現象を引き起こしている。そして "ホームレス" もまた "無縁社会" の一つの典型的な断面なのであろう。
 したがって、 "無縁社会" として懸念される社会にあっては、 "ホームレス" は決して別な地平での出来事なんかではなく、 "地続き" の地平、 "境目無し" の地平で生まれている "ありふれた出来事!" だと見るのが妥当なのかもしれない。

 自分が "無縁社会" の "当事者" ではないかと苛(さいな)まれている人の中には、うつ症状やその他の "メンタル面" で苦境に立たされている人も少なくないと聞く。
 そして、そんな事態が昂じて "ホームレス" の状態へと滑り込んでしまう人もいるのだろうかと懸念させられていた。それだけに、今回接した報道、<都心ホームレスの3割、知的障害の可能性 医師ら調査 2010年5月17日0時39分>(都心ホームレスの3割、知的障害の可能性 医師ら調査/asahi.com/2010年5月17日0時39分)には意を傾けざるを得ない思いとなった。

<周囲に障害が理解されず、人間関係をうまく結べないことで職を失うなどの「生きづらさ」が、路上生活につながった可能性があるという。知的障害により生活保護の手続きを自発的に取ることができなかったり、精神疾患により気力が下がったりして、なかなか路上生活から抜け出せない現状がある。>(同上)

 こうして "無縁社会" における一般生活と "ホームレス" との "地続き" 状態をイメージしてみると、 "メンタル面" でハンディを背負わされたままに "ホームレス" 生活を継続させられる人たちの、その過酷な状況が、より一層現実味のある色調で立ち上がってくるように思われる。とりわけ、自身の "頭と心" で打開策を模索しようにも、 "メンタル面" に支障があれば、 "ままならない" 苦しいもどかしさは、如何ばかりのものであろうかと......。

<都心ホームレスの3割、知的障害の可能性 医師ら調査 2010年5月17日0時39分
 東京都心のホームレスの3割以上は知的機能に障害があるとみられることが16日、精神科医や臨床心理士らで作る研究チームの調査でわかった。精神疾患も4割以上にあった。知的機能を含むホームレスのメンタル面に関する専門家による初の実態調査という。ホームレス施策に障害者支援の視点も必要だと同チームは指摘する。
 池袋駅周辺で路上生活を送る人たちを支援する研究チーム「ぼとむあっぷ」が、昨年末に調べた。本人の同意が得られた167人を対象に面接調査や簡易知能検査をした。平均55歳で全員男性。最終学歴は小学校が2%、中学校が56%だった。
 その結果、軽度の知的障害がある人が28%、中度の障害の人が6%だった。知的障害が軽い人の精神年齢は9~12歳程度で、ものごとを抽象的に考えるのが難しい。中度では6~9歳程度で、周囲の助けがないと生活が難しい。
 精神科医の診断で19%にアルコール依存症、15%にうつ病が認められるなど、41%の人に精神疾患があった。
 研究チーム代表の精神科医・森川すいめいさんによると、周囲に障害が理解されず、人間関係をうまく結べないことで職を失うなどの「生きづらさ」が、路上生活につながった可能性があるという。知的障害により生活保護の手続きを自発的に取ることができなかったり、精神疾患により気力が下がったりして、なかなか路上生活から抜け出せない現状がある。森川さんは「障害に応じた支援策が必要」と指摘する。(岡崎明子)>(都心ホームレスの3割、知的障害の可能性 医師ら調査/asahi.com/2010年5月17日0時39分

 仮にも、現在の社会を "無縁社会" として特徴づけることに意味があるとするならば、
それは、われわれに奇妙なことを気づかせる点ではないかと思うことがある。
 奇しくも "ホームレス" がその一つの例となりそうであるが、 "無縁社会" という現代の社会にあっては、個々人の特殊な環境に帰着するような "特異な現象" が現れてくるのではなく、多くのネガティブな社会現象は、誰彼の差別なく "偶有的" (c.f.< "他の状態でもありえるのに、たまたまその状態でもある" ということ、こうしたことを "偶有性" と呼ぶ。いわば、 "偶然" の域から "必然" の域へと変わって行く微妙な範疇の属性のことである。> 当日誌 2010.01.09 )に襲いかかってくること、それらはあたかも誰彼の差が無いかたちという "地続き" 的な "遍在性" を持って立ち現れてくること、そんなリスクに目を向けさせる点にありそうな気がしている...... (2010.05.19)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 無縁社会のリスク!/都心ホームレスのメンタル面,知的障害3割,精神疾患4割以上 ......

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://adhocrat.net/mt/mt-tb.cgi/1134

コメントする

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このブログ記事について

このページは、yasuo hiroseが2010年5月19日 00:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は、
 「ユーロ安値更新/政府の財政破綻に賭けるヘッジファンドに金融機関が資金提供? ......
です。

次のブログ記事は、
 「"においビジネス"/においと記憶の密接な関係/嗅覚だけはほぼダイレクトに脳へ ......
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック