首相、福島氏罷免/迷走激化鳩山政権、小沢氏沈黙、助け舟なし/ツートップ体制の破綻? ......

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 正直言って "ウンザリ感" ばかりが募る鳩山政権の現状ではないか。つまり、 "何をしようとしているのか" それが端的に伝わってこないのだ。これまでにも首相発言の "ブレ" については幾度も指摘されてきたかと思うが、そのせいなのか、発言のすべてがその場を取り繕うためだけの奇麗事としか受け取れなくなってしまった。もはや "聞くに堪えない" という思いが率直な感想になってしまった。
 もはや民主党は、参院選勝利対策どころではないとさえ思えてくる。責任ある政党として、国民に募る "不信感" を払拭し得る大胆な "体制改革" を速やかに断行することが急務なのではないか。

 今日、鳩山首相は、辺野古移転の反対をめぐって福島消費者相を罷免したとある。

<鳩山由紀夫首相は28日、連立政権を組む社民党党首の福島瑞穂・消費者担当相を罷免した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移転先を同県名護市の辺野古周辺とする政府方針に、福島氏が応じなかったため。
 福島氏が担当していた消費者担当相、少子化担当相、男女共同参画担当相は、平野博文官房長官が兼務する。>(鳩山首相、福島消費者相を罷免 辺野古移転の反対めぐり/asahi.com/2010年5月28日20時38分

 社民党に対する "違和感" も禁じえないところであるが、少数政党が政治情勢の場面を "梃子" としてきわどい政治行動に打って出る事はあって当然の選択なのかもしれない。今、参院選を前にしてまるで "雨後のたけのこ" のごとく少数政党が蠢いている現状を見れば自ずと了解できるところであろう。
 だから、問題視されるべきは、連立を呼びかけた民主党政権側の "イニシァティブの問題" 以外の何ものでもなさそうである。余りにも "成り行き任せ" のような概観を呈しており、その稚拙な統治水準・スタイルこそが国民各位の "ウンザリ感" を引き起こしているのかもしれない。

 こうした "ウンザリ感" 連続の推移を振り返る時、残念ながらもはや鳩山首相自身のあれこれを批判する気も萎えてしまった。今では、鳩山氏を "買いかぶった" 面があったことに忸怩(じくじ)たるものが残りさえする。
 そして、残念ながらこう推移してきたことの原因に思いをめぐらす時、やはり元々問題視されていた "ツートップ" 体制という現行の政権スタイルに行き着かざるを得ない。
  "表の" 鳩山首相- "裏の" 小沢幹事長という組織体制のことである。まさにこの体制こそは "矛盾と妥協の産物" でしかなかったわけで、鳩山首相の発言の"ブレ" についてもここにその原因を求めることが自然な推測であるのかもしれない。
 <以下のような報道>に着目するのだが、この視点で考察してみると、鳩山首相はまるで "二階に上げられて、梯子をはずされた" というかたちになってしまったかのようで気の毒な気がしないでもない。

<普天間移設:民主も首相批判噴出 小沢氏沈黙、助け舟なし/毎日jp/2010年5月27日 21時54分
 米軍普天間飛行場の移設問題で迷走を繰り返し事実上、現行案に回帰した鳩山由紀夫首相に民主党内からも批判が噴出している。鳩山内閣の支持率低迷が夏の参院選候補者を直撃し、首相の退陣を期待する声も漏れ始めた。社民党の反対に揺れる政府に助け舟を出すこともなく沈黙を守る小沢一郎幹事長の姿勢が首相を突き放していると受け取られ、首相批判に歯止めがかからなくなっている。
 普天間問題をめぐり最近の小沢氏は24日の会見で「代表(の発言)と党の公約は基本的に同じ」と苦言を呈したほかは表だった言動を控えている。周辺には「社民党との連立維持は不可欠だ。政府は何をフラフラしているのか」といら立ちも見せているが、一方で党幹部に「普天間問題は政府に任せるように」と深入りを避けるよう指示。側近は「小沢氏は首相との連絡もとっていないはず」と言う。
 本来、党内への抑えになるはずの小沢氏が政府と距離を置いていることで、党内に募る首相への不満が表面化。輿石東参院議員会長が26日の議員総会で「国民にマイナスの面しか見えてこない」と批判し、27日に開かれた参院民主党の会合では改選を迎える議員から「一刻も早く何とかしてほしい」と暗に退陣を求める声も出た。
 ここで日米合意を見送れば、「5月末決着」を公言してきた鳩山首相の責任論は避けられない。それでも輿石氏らの発言や署名活動に沈黙を続ける小沢氏の側近議員からは「鳩山内閣は完全に統治能力を失っている」とあからさまな批判も飛び出し、政府と党側の相互不信も高まっている。【高山祐、念佛明奈】>(普天間移設:民主も首相批判噴出 小沢氏沈黙、助け舟なし/毎日jp/2010年5月27日 21時54分

 事実上の "ツートップ" 体制でありながら、<「小沢氏は首相との連絡もとっていないはず」>とか<揺れる政府に助け舟を出すこともなく沈黙を守る小沢一郎幹事長の姿勢>という点は一体どうしたということなのであろうか......。これが事実だとするならば、鳩山首相と小沢幹事長との双方の立場がともに破綻したことになりはしないか。民主党の "抜本的建て直し" という課題が歴然として浮上してきたかのようだ...... (2010.05.28)













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