宮崎県"口蹄疫"パンデミック="国家的危機"!(首相視察)/"飛び火感染"その実態は? ......

| | コメント(0) | トラックバック(0)

 今日、菅直人首相は宮崎県の "口蹄疫" 感染地域の視察を行い、「国家的な危機だ」として、当面は感染拡大の防止策を最優先で実施、畜産農家の経営再建に全力を挙げる方針を表明したとある。

< 菅直人首相は12日午前、口蹄疫拡大を受け就任後初めて宮崎県を訪れ、「国家的な危機だ」として、当面は感染拡大の防止策を最優先で実施、畜産農家の経営再建に全力を挙げる方針を表明した。視察後、宮崎市で記者団に「一日も早く感染拡大を止めなければならない。再建も国が責任を持って支援しなければならない」と強調した。
 宮崎県庁での東国原英夫知事との会談では「宮崎県の口蹄疫をどこで終わらせるかが日本の農業を占う」と指摘。「終息した後には再建に国も全力を挙げて取り組む。支援すべきところは支援し、必要なことはすべてやる」と明言した。
 知事は宮崎県の全家畜のほぼ4分の1が殺処分されるとして、国に対し(1)防疫対策や感染ルート解明での支援(2)口蹄疫対策費用の全額を国費で措置(3)畜産をはじめ産業復興への全面的な支援―を求める要請書を手渡し「万全の措置を講じてほしい」と訴えた。
 これに先立ち首相は、視察先の宮崎市の農家にも「皆さんには苦しい思いをさせるが、今は感染拡大をいかに抑えるかに全力を挙げたい。その上で再建のことを聞かせてほしい。私も責任を持ってきちんと再建ができるよう手当てする」と述べた。>(首相「口蹄疫は国家的危機」 宮崎視察、農家再建に全力/共同通信/2010/06/12 14:11

 すでに、 "感染拡大" はいわば "第二ステージ" へと突き進んでしまっている。

< 農林水産省や宮崎県、地元農家らが一番恐れていた口蹄(こうてい)疫の"飛び火感染"が10日、宮崎県都城(みやこのじよう)市で確認された。発生が多発していた地域から50キロ以上離れている。宮崎市と日向市でも初めて、感染疑いの家畜がみつかった。沈静化の兆しがあったのに、封じ込め対策はなぜほころびたのか。専門家は防疫体制の再確認を呼びかけた。......>(【口蹄疫】感染経路は車、鳥? 防疫体制、見直し必要/産経ニュース/2010.6.10 22:43

 返す返すも、推定される "初動対策" での "手抜かり" が悔やまれる。この種の "パンデミック" 現象は、一端火ぶたが切られてしまうと、その感染防止が至難の業となるからであり、経過を検証するとすれば "第一事例発見時" にまで遡ることが避けられないと思われる。それ以降の感染推移は、ある意味で "不可抗力(?)" に傾きがちとさえなるようだからだ。現に、国際的にも "殺処分" が義務づけられている取り決め状況からしてもその点が推測される。
 今回の宮崎の事例も、決してウイルスは、降って沸いたものではありようはずもなく、直前に発生が伝えられていた韓国での感染が "飛び火" したのだという見方もある。その時点での "防疫体制" に "手抜かり" がなかったのかが追って解明されるべきだろう。

 今や、"飛び火感染"という感染経路に注意が向けられなければならない状況のようであるが、専門家たちは以下のように懸念しているとある。

<......鹿児島大の岡本嘉六教授(獣医衛生学)も「今回の(口蹄疫感染)はあまりに大きな火事で、周りに火の粉が飛ばない訳がない。ウイルスがどの辺りまで飛んでいるかわからず、今後あちこちで火の手が上がる可能性がある」と指摘する。
 なぜウイルスは"飛び火"したのか。
 感染経路はまだ分かっていないが、東京大大学院の明石博臣教授(動物ウイルス学)は「牛が発症するのは感染から1週間後。6月初めごろに、両地域間を移動した車がウイルスを運んだ可能性が高い」とみる。「50キロという距離から考えられるルートは車のほかに鳥や風。だが、鳥や風の場合はもっと多頻度で広範囲に感染が及ぶ」という。
 ......
 だが、専門家は新たな拡大を防ぐため、防疫体制の再チェックは欠かせないと口をそろえる。
 明石教授は「移動する車への消毒はタイヤが中心だが、車両全体への消毒も徹底する必要がある」。岡本教授は「発生地域との境目に獣医師を集中的に投入し、家畜の健康状態を徹底的に調べることだ」と、早期発見の重要性を強調した。桐沢教授も「畜産農家が牛や豚をこと細かく観察し、少しの異変でも通報するのが第一。もし、鳥がウイルスを運んだ疑いもあるなら、すべての牛舎に防鳥ネットを張り巡らせて感染を未然に防ぐべきだ」と提案している。>(【口蹄疫】感染経路は車、鳥? 防疫体制、見直し必要/産経ニュース/2010.6.10 22:43

 いずれにしても、今現在は、現状以上に悲惨な感染拡大とならぬように厳重な警戒態勢を敷く以外はない。こんな現時点では、次のようなニュースも、まさかとは思えず、大いに不安材料となってしまう。

<宮崎県で家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)が流行した問題で、奈良公園(奈良市)のシカが感染しないよう奈良県などが警戒を強めている。公園周辺には1千頭を超える野生のシカが生息。1カ所にまとめて隔離するわけにいかず、感染予防は難しい。感染した場合も、国の天然記念物に指定されており、どう対応するか難題だ。平城遷都1300年祭で奈良観光が盛り上がっているだけに頭を悩ませている。......>(「神の使い」を守れ 口蹄疫の警戒、シカにも 奈良公園/asahi.com/2010年6月12日11時13分

 関係農家の甚大な被害、広範囲に "殺処分" されてしまう家畜たちへの憐憫を踏まえると、まさに首相発言のとおり「必要なことはすべてやる」というベストの構えで臨んでいただきたい...... (2010.06.12)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 宮崎県"口蹄疫"パンデミック="国家的危機"!(首相視察)/"飛び火感染"その実態は? ......

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://adhocrat.net/mt/mt-tb.cgi/1159

コメントする

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このブログ記事について

このページは、yasuo hiroseが2010年6月13日 00:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は、
 「菅首相、所信表明演説/"超党派"的「財政健全化検討会議」創設と「一体的立て直し」! ......
です。

次のブログ記事は、
 「苦難の7年間、小惑星探査機「はやぶさ」帰還/現代日本庶民、惜しみなく感情移入? ......
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック