"ツイッター" の "なりすまし" に関してはこれまでにも問題とされてきた。つまり、本人によるものではなく "悪意を持った" 第三者が、 "本人になりすまし" てミニブログを投稿するものである。その偽りの手口の詳細は措くとして、技術的にはさほど高度なスキルが必要でもないようである。
今、 "ツイッター" は、その "リアルタイム" 性や "手軽さ" が人気を呼び、利用者は増大しているらしい。特に "著名人" の書き込みには多くの愛好家たちが結集してもいるという。昨今では、少なくない "政治家" たちも活用しているとのことである。
昨日のニュースで以下のようなものがちょいと気になった。
< 民主党の鳩山由紀夫前首相のインターネットのミニブログ「ツイッター」で15日、「私に『裸踊り』をさせて下さったみなさん、有り難うございました」などとする書き込みが行われ、ネット上で「いたずら?」「なりすましじゃないか」などと疑念の声が広がった。
関係者は「なりすましではない」としており、発言の真意は不明だが、鳩山前首相本人の書き込みとみられる。
書き込みは鳩山前首相の公式ツイッターで15日午後7時ごろに行われた。
「『新しい公共』が一人歩きを始めました。こんなに嬉しいことはありません」と書き出し、「私に『裸踊り』をさせて下さったみなさん、有り難うございました。その私に続いて『裸踊り』をしようと立ち上がって下さったみなさん、有り難う。この伝播力が必ず社会を大きく動かすでしょう」と書いた。
鳩山前首相のツイッターの登録読者からは「裸踊りってなんですか?」「いたずら?」「乗っ取ったってことですかね?」などと、発言の真意を問いかねる書き込みが相次いだ。>(「『裸踊り』をさせて下さったみなさん、有り難う」鳩山前首相ツイッターでネット騒然/産経ニュース/2010.6.15 20:25)
ご本人によるものなのか、 "なりすまし" なのかについては、外部からは確かめようがない。鳩山前首相らしくない......、と言えばそうだとも思えるし、いやご本人だと言われればそうかとも思える。
何分にも "ツイッター" は、まともな文章というよりも、あくまでも "つぶやき" なのであり、したがって "短文" だということから、多くの解釈や、さらには誤解をも許容する性格のものだと言える。まさに、<一人歩き>してゆかないとは限らないのだ。
したがって、発信する側もその点を十分に認識しておくべきだろうし、受ける側もその辺を了解しつつ "エンジョイ" すべきなのだと思える。
とすれば、 "言葉への責任" が追求されがちであったり、そうでなくとも "言葉による影響" を振り撒くはずの "政治家" たちは、十分にそのことを踏まえて "つぶやく" べきであろう。なんせ "政治家" たちは "言葉が財産" のはずであろうから......。もし、そこまで配慮して "つぶやく" のが面倒だと言うのならば、止めるのも一つの良識だ。誤解が生じにくいまともな文章によって、 "直球勝負" の表現を試みてはいかがであろうか...... (2010.06.17)
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