今、関心を注いでいるのは "PDF 文書"ファイルを、 "ePub電子書籍形式(ePubフォーマット)" へとコンバート(変換出力)することだ。
"ePub電子書籍形式(ePubフォーマット)" にこだわっているのは、先日も書いたとおり( <当日誌 ePub電子書籍形式(ePubフォーマット)への変換出力/PC上での電子ブックリーダー (2010.08.04)>)、この形式が "iPadなどでアップルが採用し、SONYのリーダーなども採用している米出版界が標準としている形式" だからということになろうか。
ただ、 "PDF 文書" ファイルの状態でも、 "iPhone、iPad、および iPod touch" などの多機能端末では "十分に活用" できるものだ。これらの端末の基本アプリである "iBooks" で、"本棚/PDF" に転送すれば、何の遜色もなく "PDF 文書" として読むことができる。
おまけに、 "GoodReader" という優れものの "PDF リーダー" を使うならば、 "PDF 文書" ファイル自体が持つ豊富な機能を存分に活かすこともできる。
したがって、ことさら "ePub電子書籍形式(ePubフォーマット)" にこだわらなくてもよさそうなものでもある。が、こだわってしまい、あれやこれやと試行錯誤をしている。
ネット検索でこの種の情報を入手しながら、関連するフリーソフトをダウンロードしてはその実力を確かめてみたり、あるいは多少のリスキーな感触を持ちながらも、有料でそれらしきソフトのライセンスを購入したりまでしている。
物の本で解説もどきをいくら読んでもスンナリと馴染めない知識環境が広がっているかに思えるのだが、事、IT分野についての疑問や関心の場合にはネット環境をフル活用しつつ、自分のPCで気が済むまでトライしてみる(体感してみる)のが最善策ではないかと常々感じている。
こうしてみると、関心を向けているテーマに関するいろいろな "盲点" もまたそれとなく見えてきたりするのが有難いわけだ。
この間も、いくつかのソフトに出会い、それぞれが目指す "処理目的" に目を向けさせられることで、テーマに関する隠れた問題状況が垣間見えたりもした。
それはちょうど、ホームセンターなどの "工具" 売り場で、こんなもの一体何につかうのだろうか......、という疑問を喚起され、それゆえに、その "工具" が使われる対象側の隠れた構造が見えてきたりするのと似ているかもしれない。
さてさて "自前の電子書籍" 作りに対して抱いた "衝動・願望" は、蔵書をバラしての "PDF電子書籍化" という問題意識から付かず離れずしつつ、今は "PDF電子書籍" の "ePubフォーマット化" へと辿り着こうかとしているかのようだ。
ここにはもちろん、あの "iPhone、iPad、および iPod touch" などのポータブルな多機能端末が、この "ePubフォーマット" こそを "主食(?)" にしているという事情が横たわっていると言える。
豊富な文書処理機能を秘めた "PDF" と、どんなPCよりもポータブルで多機能な "iPhone、iPad、および iPod touch" などのプラットフォームとを結ぶその結節点に、この "ePub電子書籍形式(ePubフォーマット)" というテーマが鎮座しているかのような気がしているわけだ...... (2010.08.07)
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