まあ何とトロトロとした作業ペースかと我ながら呆れている。言うまでもなく "電子書籍" 作り関連の試行錯誤のことである。
調査・研究段階だからと言えば聞こえはいいが、ありていに言えば "闇雲" の試行錯誤であり、したがってこうした段階では作業ペースもトロトロとならざるを得ない。
それでも今日は、新たな試みを "三つ" ほどやったことになりそうだ。
その ① は、先日、スキャナー "ScanSnap S1500" で "試しスキャン" をしてできあがった "PDF 文書" を、定評のある海外のフリーソフトを使って "ePub 電子書籍フォーマット" へと変換出力をしたこと。そして、そのファイルをPC上の "iTunes" を通じて、 "iPod touch" の "iBooks" の "ブック" 本棚にアップロードし、問題なく "eBook" として閲覧可能な状態にできたこと。
"ePub 電子書籍フォーマット" への変換時に、変換オプションとして "iPad,iPhone,iPod" 用と条件付けたことででつつがなく変換されたのであろう。
これで、スキャナー "ScanSnap S1500" によって自作の "PDF 文書" を作成すれば、 "iPad,iPhone,iPod" 用の "電子書籍" がまずまずできるという証しをえることができたわけである。
ただし、すべてがこのように問題なしで済むわけではなさそうだ。
現に、既存の"PDF 文書" の "ePub フォーマット" 化を試みた際、何度トライしてもいわゆる "文字化け" 現象が発生し、その原因究明に梃子摺ってしまった。
が、この "トラブル" がきっかけで以下二つのことを学ぶ結果となり、幸いと言えば幸いであった。
そこでその ② ということになるが、"ePub 電子書籍フォーマット" というものが何であるのかがわかった点である。熟練者の方々からすれば見下される話ではある。
簡単に言えば、拡張子が ".epub" のファイルというのは、一種の "圧縮ファイル" なのであって、このファイルを "zipファイル" を解凍するソフトにかけると、当該の電子書籍を構成する一連のファイルが出現するのである。
表現を換えると、".epub" というファイルは、一連の電子書籍構成ファイル複数が、"zipファイル" として "圧縮" され、最後に拡張子を ".zip" から ".epub" に差し替えられたものだったのである。
そして、その一連の電子書籍構成ファイル複数の中身というのは、 "XHTML1.1" ベースのスクリプト類や "jpeg などの画像ファイル" なのである。
ちなみに、 "~.opf" 、"~.ncx" 、"~.xhtml" 、"stylesheet.css" 、"mimetype" 、"~.jpg" 、"~.gif" などのファイルがあり、Webサイト作りを重ねてきた自分などからすればまさに馴染みのファイル類だったのである。
確かに、これらのフォーマットの詳細な仕様は特殊に定められていて、それはそれで新たにマスターしなければならないのだが、要するに "XHTML1.1" ベースだという点でにわかに肩の荷が軽くなった気がしたものであった。
で、さっそく、上述の "トラブル" である "文字化け" 問題の原因追求を、 "解凍" 済みの各種ファイルを点検することで進めてみたのである。これがその ③ となる。
結論から言うと、複数の各 ".html" ファイルのヘッダの<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">を<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">に変更してやることで、見事"文字化け" 問題は解消されたのであった。つまり、 "ePub リーダー" に、このコンテンツは "ja(日本語)" だかんネ! と念押ししたわけなのである。
たぶん、今後現れるであろうトラブルはこんなシンプルなものばかりではなさそうだが、Webサイト作りでのスクリプト操作の経験を踏まえれば、概ね何とかなるのではないか......、というそんな予感を得たのであった...... (2010.08.11)
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