"蔵書" の "PDF 文書(書籍)" 化="電子書籍" 作りをあれやこれやと進めている。オートフィーダー付スキャナー "ScanSnap S1500" が、この作業にとってはいわば基本的な "プラットフォーム" 的役割を果たすわけだが、それだけではままならず、このプロジェクト(?)メンバーとして是非とも加わってほしい存在がある。
と言うのも、元になる "蔵書" という "紙" のデータを、スキャナーによる高速読み取り用に加工処理(バラす!)しなければならないからである。
もちろん、 "電子書籍" 化しようとする元のコンテンツが、綴じられた書籍風のものではなく、 "リーフレット状の書類の束" だとすれば何の問題もない。そのまま、オートフィーダー付スキャナーの給紙トレイにセットすればよい。
しかし、現在注目を集めている "電子書籍" 化とは、 "紙" の書籍を丸ごと "PDF 文書(書籍)" 化しようとするものであろう。
こうなると、この書籍を、とにかく "リーフレット状の書類の束" に姿を変えてやらなければならない。もちろん、カッター・ナイフなどを駆使した "手作業" でできないということはない。現に、自分もつい先日までは、間に合わせのつもりで雑誌を "手作業" で "解体" していた。
ただ、 "留意点" としては、その "リーフレット状の書類の束" は、どちらかと言えばナーバスなスキャナーの "読み取り部分" を通過するという点に関わっている。下手をして高速処理が目的でありながら、そこで "ジャムる" となれば本末転倒の事態となりかねない。スキャナーのオートフィーダーにスムーズな紙送りをさせることが、先ずは肝要なのである。
"手作業" での "解体" は、それなりの時間もかかるし、何よりも "切り口" にムラが残ったり、スキャニングで "ジャムる" 確率を高めてしまうわけだ。
そこで、 "切り口" にムラが無く、均一な状態としてくれるような、"そんな道具" はないものかと期待されるわけである。
どなたが最初に目を付けたのかは存じ上げないが、"そんな道具" こそが「プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106」だということになる。
自分もかねてよりこれをマークはしていたものの、その購入に躊躇する時間をかけてしまっていた。この時期、やはり3万円台の買い物には、それなりの "仕分け" 判断があって然るべきだろうと......。
で、雑誌を "手作業" で "解体" してみることなどを実際行って様子をうかがい、 "外堀を埋める" 手順を踏んで、よし買おう! と決めたのであった。
モノが届き、先ず、安心材料となったのは、ヘンな話だがそのダンボール包みの "重量" であった。配送業のヤマトさんがモノを手渡す際、「ちょっと重いですから気をつけてください」と言ったものだが、確かに手応えがあり "13.3 kg" と記されてあった。
つまり、 "重量" はこの業務用製品の "堅牢さ" を暗に示していたのだ。
さっそく "紙" 書籍の裁断作業を "実験" してみたが、大きく頷かせる "切れ味" を示したものであった。 "15ミリ" もある書籍を、垂直カッティングのかたちで実にシャープに裁断してしまったのである。今のご時世、何かと口ほどの "切れ味" を示せないものが多いのに対して、この "13.3 kg" の優れものは、「お主、やるな......」と久々に呟かせたのであった。
"実験" してみた "紙" 書籍は二冊。一冊は、B6サイズで210ページのハウトゥものであり、もう一冊は、文庫本サイズで240ページの漫画本(『ショージ君の漫画文庫』)であった。
どちらも、背表紙の糊付け部分を4ミリ残して裁断することにして、見事、 "札束" のような綺麗な切り口を得た。もちろん、前記スキャナーによるスキャニング時にも、 "ジャムる" などの問題は一切起こらなかった。
ただし、このページ数だと、スキャナーの "給紙トレイ" には3~4回に分割して挿入することになり、その際、自分の凡ミスで一部 "逆向き" にセットしてしまい、途中でキャンセルしてやり直すことになってしまった。そうしたキャンセルがあっても、決して苦にならないのが、前記のスキャナー "ScanSnap S1500" の高速処理速度なのである。
ちなみに、一冊目の "PDF 文書(書籍)" のファイル容量は "約67MB" 、二冊目が "約25MB" であり、またこれらを "ePub フォーマット" の "電子書籍" に変換出力すると半分以下に圧縮されていた。
実際、これらの "電子書籍" を "iPod" へ転送して閲覧するところまでを試してみたのだが、こうしたケースでは、"ePub フォーマット" 形式よりも "PDF 文書(書籍)" のままの方が扱い易いような印象を受けた。
ともかく、 "スマートな仕事をするプロジェクトメンバー" 、"プラス断裁機 PK-513L " が参画することになり、蔵書の "PDF 文書(書籍)" 化というマイ・プロジェクトは "前途洋々" という気配となってきたようである...... (2010.08.21)
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