集中力も頓挫してしまうこの "猛暑" だ。まともに思考力を働かせること、落ち着いて考えることとてままならない。おまけに、注意力散漫で気分がダラけるからか、日常の些細な行動でも、その制御が鈍くなり脇が甘くなってしまうような感触だ。
キッチンでは、久しくなかった "粗相" 、料理を盛った皿を床に落として割るという不始末を仕出かしてしまった。この暑さのため、何でもかんでも冷蔵庫に突っ込むという荒っぽさにも問題はあったが、何よりもこの暑さで身体の所作のコントロールが甘くなってしまっているかのようである。他にもスプーンやら、ペットボトルの栓やら何やかやと床に落としている昨今を思い起こす。そうしては、その後ひとりでいまいましい気分になったりするのだ。
極端なこの暑さのために、ひょっとしたらあちこちのいろいろな現場で、 "凡ミス、トラブル、事故、喧嘩......" などが多発したりしてはいまいかと余計な心配までする。酷い暑さというものは、人の身体の所作を狂わせたり、集中力などのメンタル面でも狂いを生じさせかねないからだ。
今日も "全国的" な "猛暑" であったようだ。
<ことし最多 177か所で猛暑日
5日は全国各地で強い日ざしが照りつけて猛烈な暑さとなり、ことし最も多い全国の177か所で、35度以上の猛暑日になりました。来週のお盆にかけても、ほぼ全国的に厳しい暑さが続く見込みで、気象庁は、熱中症や農作物の管理に十分注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、5日は日本の東から張り出している高気圧に広く覆われ、ほぼ全国的に強い日ざしが照りつけて気温がぐんぐん上がりました。日中の最高気温は、福井県の坂井市三国で38度6分となったほか、富山市で37度6分、福岡市と松江市、それに埼玉県熊谷市で37度1分などと、日本海側や内陸を中心に猛烈な暑さとなりました。また、盛岡市で35度5分、水戸市で35度3分、金沢市で35度2分、秋田市で35度ちょうどと、いずれもことし初めて35度以上の猛暑日になるなど、ことし最も多い全国177の気象庁の観測点で猛暑日になりました。
気象庁によりますと、来週のお盆にかけても、ほぼ全国的に高気圧に覆われて晴れる日が多く、厳しい暑さが続く見込みで、気象庁は熱中症や農作物の管理に十分注意するよう呼びかけています。>(ことし最多 177か所で猛暑日/NHKニュース/8月5日 18時6分)
<来週のお盆にかけても、ほぼ全国的に......厳しい暑さが続く見込み>ということらしい。お天気のことなので、「いいかげんにしろ~!」と怒るわけにもいかないし、「カンベンしてよ~!」と泣きを入れることもできずに、まったく困ったものである。
困ったと言えば、この異常な "猛暑" は、日々の過ごしにくさに加えて、もっと確かな "実損害" をももたらす "実害予報" も出ている......。
<露の猛暑が台所直撃? 干ばつ被害で小麦価格高騰→パンやめんに価格転嫁も
欧米の商品先物市場で、小麦価格が記録的な上昇を続けている。世界有数の穀物地帯であるロシア各地で猛暑による干ばつ被害が広がり、供給不足が懸念されているためだ。日本は小麦の9割近くを輸入に頼っており、小麦価格の高騰でパンやめんなどが値上がりすれば、台所を直撃し、個人消費を一層冷え込ませかねない。......
「値上げ圧力が強まったとしても、即座に製品値上げには踏み切れない」
食品メーカーの担当者は騰勢を強める小麦価格についてこう嘆く。長引くデフレによって、製品への価格転嫁は難しいとみているためだ。......
価格急騰は、干魃被害などに見舞われたロシアが小麦の輸出制限に踏み切るとの観測が強まったためとみられている。他の生産国であるカナダなども大雨の影響で不作が見込まれ、価格上昇に拍車をかけた。
日本では外国産小麦は政府が一元的に輸入し、製粉各社に売り渡す仕組み。このまま小麦市況が上昇すれば、10月に改定される政府の売り渡し価格での値上げは避けられそうにない。
......このままでは今回も価格転嫁せざるを得なくなりそうだが、デフレ不況の長期化で消費者の生活防衛意識は高まっており、食品など関連業界は難しい判断を迫られそうだ。>(露の猛暑が台所直撃? 干ばつ被害で小麦価格高騰→パンやめんに価格転嫁も/産経ニュース/2010.8.5 20:01)
"猛暑" が "冷え込ませる" ものってナーンダ? なんて暢気に "なぞかけ" なんぞしている場合ではないが、<小麦価格の高騰でパンやめんなどが値上がりすれば、台所を直撃し、個人消費を一層冷え込ませかねない。>というのは実に困ったもので、「泣きっ面に蜂」という情けないことわざを思い浮かべる...... (2010.08.06)
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