昨夜から激しい雨が降ったためか、久々に30度を下回る陽気になった。ただ、まだまだ安心はできないようで、予報ではこの先もしばらく "猛暑" 日が続いていくような気配だ。
しかし、突然に曇天の通常気温の日が到来したりすると、逆に身体の方が面食らう。確かに、昨夜は良く眠れたようではあるが、それなのに今日はやたらに身体がダルイ。いわゆる "夏バテ" ふうの雰囲気である。身体の方は勝手に "猛暑" 日への "警戒姿勢" を解除してしまい、一息入れようとしているのであろうか......。
今日は、一足先に "お盆" のための "墓参り" に行って来た。別にこの陽気を予想してのことではなかったが、図らずも "猛暑" 日ではない過ごしやすさがあり、一緒に行ったおふくろもホッとしていたものだった。
また、まだ "お盆" までには間があるためか、寺を訪れて墓参りする人影はほとんどなく、寺の境内は閑散としていた。実に良い雰囲気であった。
お寺の方も経営の都合からか、昨今では墓地の敷地に立錐の余地がないほどにお墓を増設し、一頃に比べると大層な賑わいとなってしまった。まるで、集合住宅地並みの混み具合と言うべきか。そんなものだから、 "お盆" のための "墓参り" なぞという時期にでもなれば、まるで繁華街並みの混み具合となる。亡き人の思い出に "しんみりと浸る" どころではなく、何か役所に事務手続きに来たような気忙しさとなるわけだ。
そんなことで、今日のような閑散とした雰囲気での墓参りがひときわ有難く思えたわけなのである。
それにしても、日本人の "一斉同時行動" というものは "厄介なもの" だと思う。
もうすぐ、 "お盆" のための "民族大移動" さながらの "帰省ラッシュ" となる。いや、もうすでにスタートしているとも言われる。
自分も、かつて名古屋に居住した頃に、この "しきたり" に則って高速道路を東京の実家へと向かったことがなくもなかったが、思い出すだに "大事業" であった。
おまけに、若い頃のマイカーといえば、中古のカローラだったからクーラーも無く、高速走行並みの速度を出すと車体が激しく震えたものであった。よくもそんな "命知らず" の走行をしたものだったと振り返る。若い時だからこそできたのでありこの年でそれを繰り返すことなぞ到底考えられない。
よく、日本人は "横並び気質" に従う性向があると言われてきたものだ。いわゆる "みんなで渡れば怖くない" という風潮のことである。しかし、時代環境はガラガラと変わってきたはずではないか。 "超個人主義" の風潮さえ指摘される変わりようである。
にもかかわらず、しっかりと "一斉同時行動" の "しきたり" だけは残存するところは残存しているからおもしろいと思う。
もっと、本来的な "自分本位主義(?)" を究めて、 "時間差攻撃(?)" ふうの身の処し方へと変貌を遂げてもいいように思う。その方がはるかに自分なりの快適さを得ることにつながるし、無用な混雑や競争を回避できるに違いないはずである...... (2010.08.10)
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