国内だけで生活をしていると、当たり前のようになっている日々の生活スタイルに何ら疑いを持たなくなるのは当然かもしれない。何かキッカケがあれば、"地球環境に優しくないこんなモノはいらない!" と考えるようになるのかもしれないが、池の中の魚は、大海も陸上のことも感知できないでいる......。
"エコロジカルフットプリント" という興味深い言葉があったのですね。
<エコロジカル・フットプリント(Ecological Footprint) とは
人間の生活や事業などがどれだけ自然環境に依存しているかを、自然資源の消費量を土地面積で表すことでわかりやすく伝える指標のこと。自然生態(エコロジカル)を踏みつけた足跡(フットプリント)を意味する。国際環境NGOの報告によれば、世界のエコロジカル・フットプリントは、2003年時点で地球の生物生産力を約25%超過し、特に日本、EU、アメリカなどの先進国でこの傾向が著しい。エコロジカル・フットプリントはこのように国際比較が可能で、土地に着目するなど直感的に理解しやすいため、環境指標として高く評価されている。わが国では、第3次環境基本計画が環境容量の占有量を示す指標として設定した。一方、カーボン・フットプリントは、人間活動が炭素循環や地球温暖化に与える影響を把握する指標だ。>(「エコロジカル・フットプリント(Ecological Footprint) とは / 環境goo>環境用語集 ~環境について調べる~」)
そして、この指標に基づくと、もし<世界中の人々が現代日本人のような消費生活を行う場合、地球が2.3個分必要になる>というのである。 "井の中の蛙(かわず)" のわれわれ日本人に対して、もう余計なモノは "買わず" に生活してみたら......、と忠告されているような印象を受けたものであった。
<日本人の消費生活は地球2.3個分-WWFジャパン報告
世界自然保護基金(WWF)ジャパンは25日、グローバル・フットプリント・ネットワークと共同で、日本が地球環境にかけている負荷を示した「エコロジカル・フットプリント」を初めて報告した。報告書によると、世界中の人々が現代日本人のような消費生活を行う場合、地球が2.3個分必要になるという。
日本のエコロジカル・フットプリントは、2006年に一人当たり4.1gha(グローバル・ヘクタール)となり、世界平均である2.6ghaの約 1.5倍となった。ghaとは、資源を生産し、廃棄物を吸収する能力の世界平均値を有する理想上の地域面積1ヘクタール単位である。
地球1個分が持つ資源の生産力・廃棄物の吸収力を全世界人口で割ると、一人当りが保持できるのは1.8ghaとなり、日本のエコロジカル・フットプリント4.1ghaをまかなうには地球が2.3個必要となる計算だ。
WWFジャパンによると、日本のエコロジカル・フットプリントが高い理由には、その65%がカーボン・フットプリントで占められていることが挙げられるという。
カーボン・フットプリントとは、自然な状態で二酸化炭素(CO2)を吸収する土地が国内にどのくらいあるかを示すものだが、日本は高度経済成長期に化石燃料に頼る消費社会となったことなどから、1961年に比べ、1990年代後半にカーボン・フットプリントが13倍に増大したという。
また日本が輸入資源に頼っていることも、エコロジカル・フットプリントを高めている要因だという。
WWFはこの報告書の結果を踏まえ、政府に対し、日本の環境政策にエコロジカル・フットプリントの数値目標を導入することや、10月に愛知県名古屋市で行われる生物多様性条約第10回締約国会議の議題のひとつである「ポスト2010目標」の指標として、エコロジカル・フットプリントを盛り込むことを求める要望書を提出した。>(「日本人の消費生活は地球2.3個分-WWFジャパン報告/INTERNATIONAL BUSINESS TIMES/2010年8月26日 07:58更新」)
"地球環境に優しくないモノ!" の拒否・拒絶を、それこそ "マジに" 考えるべき時期が来ている。自分も、ようやくマイカーを放棄するという判断に至った...... (2010.08.27)
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