漸く "スキャナー(<ScanSnap S1500 製品情報 (Windows モデル)>)" をインストールした。噂に違わぬ "優れもの" だと実感した。
Amazon から届いて、早二週間も経っている。遅れたことに別に理由があったわけではない。強いて言えば、この "猛暑" 続きでいささか行動力が減退していたことくらいであろうか......。
それはともかく、インストール作業を完了させて、試し刷りならぬ "試しスキャン" をしてみて驚いた。とにかくその "処理スピード" の速さは群を抜いていた。
感触的に言えば、家庭のファックス付電話機でのファックス送信処理の速度よりもはるかに速く、 "給紙トレイ(原稿台)" に仕込んだ原稿があっと言う間にスキャニングされて処理済トレイに流れ落ちるのだ。まさに「立板(たていた)に水」の速さであった。
今まで、 "スキャナー" というと "フラットベット・スキャナー"、しかもその古いタイプしか使った覚えがなく、その際には "光源の帯" がゆったりとスキャンをかけていくのをのんびりと眺めていたものであった。まさに、 "蟻が這う" ような遅さというのも過言ではなかった。その分、忙しい時にはストレスが溜まるのを堪えたものでもあった。
そんなものだから、< ScanSnap S1500 >の、その迅速な仕業には目を見張らざるを得なかった。しかも、デフォルト設定で、原稿の "裏表" をスキャニングしてしまったからさらに驚嘆した。これならば、 "蔵書をバラしてのPDF文書化" という本命の作業もラクラクとこなすに違いないと意を強めたのである。
また、この製品の優れた点は、機材全体の "コンパクトさ" だと言うべきか。
畳み込んだこの機材の風貌は、どこかで見覚えがあると思ったら、ちょうどクルマの "ヘッドレスト(headrest)" (椅子や座席等の頭を支える部分。 自動車のシートに於いては衝突時にむち打ち症を防いだり頸椎を保護する重要なパーツ)の形状と大きさに "瓜二つ" であることに気づいた。
またまた、かつての話をするならば、従来から使用してきた "フラットベット・スキャナー" は、一応立て掛けられる仕様にはなってはいたものの、いざ使用する際には、デスク上に新聞二つ折り分程度のスペースが必要となったものだ。これでは、余程の必要性がない限り"スキャナー" を使おうという意欲が殺がれてしまうのである。
それが、 "ヘッドレスト" 状のコンパクトさであり、使う際にも、トレイ類をささやかな振る舞いで広げるだけなので、所要空間はきわめて限られる。
こんなコンパクトな仕様を見ていたら、「座って半畳、寝て一畳」とか言った禅僧たちの慎ましやかな立ち振る舞いなんぞを連想したりしたりしたものだ。思わず、アンタはエライ! なんぞと賞賛してやりたくもなったのである。
さてさて、頼もしい "助っ人" が馳せ参じたことでもある。こだわり続けている "電子書籍" 作りの思惑にここいらで拍車を掛けるとしようか...... (2010.08.09)
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