先日、"Text 文書" からの "PDF 電子書籍" 作りについて以下のように書いた。
<ただ、"Text 文書" からの "PDF 電子書籍" 作りで "不満な点" が残るとすれば、文面中に "挿絵" のような "画像" を適時挿入しにくい点であろうか。次善策として、一ページ丸々の "画像"・"挿絵" ページを差し込む形式ならば比較的手間をかけずに可能ではあろうが......。>(<自前"Webページ(スクリプト)"の "PDF 電子書籍" 化/この種の作業は"職人仕事"!(当日誌 2010.09.01)>)
これは、"Adobe Acrobat" の機能を使った "PDF 変換" での話である。この詳細については、<Text 文書"のスマートな"PDF変換"方法!/"iBooks"の"本棚/PDF"でも実に快適に!(当日誌 2010.08.28)>でレポートしているのでそちらを参照していただきたい。
ところで、"Text 文書" からの "PDF 電子書籍" 作りにおいて、やはり "見栄えのする表紙" は是非とも添えたいものである。
<"Text 文書"&"Web Page"からの"PDF 電子書籍"化/"自前・小説"二本でやっつけ仕事(当日誌 2010.09.02)>で掲載したサンプル "PDF 電子書籍" には、 "自前"
でデザインした "カラフルな表紙" を組み込んでいる。
それは、"Adobe Acrobat" の機能を "我流" で駆使した結果であり、その "手順" についても以下のように書いている。
< この "手順" に慣れるならば、ちょっと気になる "表紙" の状態を容易に "フォトレタッチ" して差し替えることができる。
さらに、 "解像度" と "表示サイズ" に絡む厄介な問題(!)をすり抜けて、第1ページ目に限らず思いのままのページに変更を加える(レタッチする)ことが可能となる。>(<"PDF電子書籍"各頁のレタッチ/"Adobe Acrobat"と"Adobe Photoshop"との連携抜群(当日誌 2010.08.25)>)
つまり、"Adobe Acrobat" によって "Text 文書" からの "PDF 電子書籍" 作りを実行した場合、ページ単位であれば "Text 文書" に交えて "画像コンテンツページ"(表紙、挿絵、写真、図表 etc.)を書籍中に挿入すること(差し込む形式)ができる、ということなのである。
これでも相応の効果は期待できそうである。"Text 文書" だけでは如何にも殺風景で味気ないところが、"画像ページ"で彩られることになるからだ。
ただ、今ひとつ "不満が残る点" もないではない。
可能であれば、"ページの余白" に文字通り "挿絵" などの "画像コンテンツ" を並べて配置できないか、という願望が残る点なのである。
既に書いたように、"Adobe Acrobat" 自体には、既にでき上がった "PDF 文書" に "画像コンテンツ" などを貼り付ける機能はないはずだ。が、何とかそれに代わることはできないか......。
で、辿り着いたのが "Adobe Acrobat" の特殊な機能、"透かしと背景の追加" (メニューバーから「文書」⇒「透かしと背景の追加」でウィザード画面となる)という機能なのである。この機能は、ビジネス文書などで "文面" の背景や透かしのスタイルで、たとえば「社外秘」などと表示させたりする用途向けに設定されているようだ。
この機能を "ページの余白" への "挿絵" などの "画像コンテンツ" 挿入の際に使ってみたところ、まずまず使えるのである。
掲載しているサンプル "PDF 電子書籍" の片方、『海念と保兵衛』は、 "Text 文書" からの "PDF 電子書籍" であるが、今これにいろいろな形での修正・更新を施している最中である。 "ページの余白" への "挿絵" も、 "Adobe Acrobat" のこの機能を流用して何とか達成しつつある。後日、"修正・更新" 版を掲載する予定にしているので参考にしていただきたい。
"電子書籍" 作りとは、所詮が "手作り仕事"、"内職仕事" のはずである。大手出版機構の向こうを張るのだからそういうことになろう。
それでいて、可能な限り "身近で、パーソナルなツール" を使って、それでいて "モノ本" 的な "書籍" をでっち上げてしまう......。言ってみれば "テキヤ" 技(わざ)の妙味だとも言えそうだ。そんなところが見果てぬ魅力なのであり、いっそ "手作り電子書籍協会" でもでっち上げたいところでもある...... (2010.09.04)
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