世の中には、 "正当" なことであるにもかかわらず、常識的な感覚からすれば "妥当性" を欠くようなことってあり得るだろう。
そんな時、人は「それは "正論" に違いない。だけどね......」と、 "分の悪い" 抵抗をしたりする。 "ごまめの歯軋り" さながらに......。
今、 "ライセンス認証"、"アクティベーション" (※ 注.1) という、昨今のソフト・ベンダーの一般的営業スタイルのことを念頭に置いて書いている。
(※ 注.1)
<アクティベーション
アクティベーション(英: activation、プロダクトアクティベーションとも)は、一部のソフトウェアをインストールした後、正規のライセンスを保持していることを確認するために行われる認証処理で、非合法に入手したソフトウェア(Warezやカジュアルコピー、2台以上のPCにインストールなど)の対策のために導入された。
ある機能をアクティブ(有効)にするという意味であり、有効化、活動化、活性化などと訳される。最近はクレジットカードなどでも特定のURLにアクセスしアクティベーションしないと有効とならないものも存在する。また一部のハードウェアでも、ファームウェアの機能による特定の機能(有料オプション)を有効化するために使用される。>(「アクティベーション」/フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
"違法コピー" を防ぎつつ、"拡販" を願うソフト・ベンダーにとっては至極当然なことに違いない。しかし、一方では "優れもののフリーソフト" が注目を浴びている昨今でもある。また、ソフト・ベンダー側のアフター・サービスの質が劣化している感じの昨今でもある。はたまた、"アクティベーション" 方式というのは、まともなライセンス保持者にとっても、使用上 "煩わしく、鬱陶しい" ものだったりもする。
最悪のケースでは、ライセンス保持者の正当な権利さえ侵害されることもあり得る。これに関連したアクシデントについてはかつて書いたこともあった。( 参照。< "壊れたPC" の "MACアドレス" と "ライセンス解除" の問題 ( 当日誌 2010.03.04 )> )
したがって、自分は正直言ってこの "ライセンス認証"、に対して反感は抱かずとも、好感なんぞは抱いていない......。
今日も、しばしば利用するとあるアプリケーション・ソフトを、別なPCで使わざるを得ず、よくよく気付いてみたらそのPCには当該のアプリがインストールされていなかった。そこで、新たなインストールを考えざるを得なかったが、その時同時にこの "アクティベーション" の件とも向き合わざるを得なかったのだ。
確かに、"ライセンスの移動" といういわば "取っ替え引っ替え" の方法もあるにはあった。しかし、 "煩わしい!" という思いが先立ってしまった。多分、その根底には、もしプロセスでエラーが発生した場合に "ライセンスが宙に浮く(?)" 可能性だって否定できない......、というそんな "不信感" があったのかもしれない。
そこで、このソフトの以前のバージョン、こうした "アクティベーション" の無いバージョンをインストールすることに決めたのであった。使用上さほどの問題はなさそうだったからだ。
もちろん何の問題もなくインストールは完了したが、こんな作業をしながら、つくづく感じていたことは、"アクティベーション" なぞという "煩わしく、鬱陶しい" システムのなかったそんな昔は良かった! という思いだったかもしれない。
"ベンダーの権利" があれば、 "ユーザーの権利" だってあることも事実であろう。両者は拮抗することになりそうだが、"ベンダー" はこんな拮抗関係に突っ込んで行ってダイジョーブなんでしょうかね。ユーザーから見放されたりしないんでしょうか...... (2010.09.25)
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