ここ最近、 "PDF 電子書籍" の話題から遠ざかっている。決して、関心が薄れたわけではなく、むしろ逆であり、これに関するとある個別テーマに埋没しており、 "調べ直し" とでも言う作業に入っているため控えているというのが実情である。
ということで、今日は、ちょっと "脇" の事柄ではあるが有意義かと思われる件についてレポートしてみようかと思い立った。
"Text 文書" を "iPhone、iPad、および iPod touch" (および "Kindle[キンドル]")などの "端末" で表示させるために、"PDF"(あるいは "ePub" )に変換する方法については以前から書いてきた。
とりあえず、<"Text 文書"のスマートな"PDF変換"方法!/"iBooks"の"本棚/PDF"でも実に快適に!( 当日誌 2010.08.28 )>などを参照していただきたい。
そこでは、 "その方法" が< "Adobe Acrobat" による"Text 文書" の "PDF 文書" 化の "正攻法" >だと書いていた。確かに、 "その方法" のメリットはあるにはあるのだが、実は、もっと "簡単な方法" があったのである。
しかも、高価な "Adobe Acrobat" ならもちろんのことであるが、フリーソフトでも十分に可能な方法なのである。
その方法とは、
「フリーソフト PrimoPDF 日本語版 Ver.4.1 」/Vector
を使う方法なのである。
もともと、"PDF 文書" とは、いわば "印刷仕様" の文書だとも言えるわけで、わかり易い例を出せば、Windows の<コントロールパネル>の<プリンタとFAX>のカテゴリーに他のプリンタと並んで "Adobe PDF" がプリンターのアイコンの形で "仮想プリンタ" として収められている。
つまり、何らかのアプリケーションで "印刷" しようとする操作によって、"PDF 文書" が作り出されるのである。
前記の「フリーソフト PrimoPDF 日本語版 Ver.4.1 」もまったくこれと同様の位置づけになり、これをインストールすると、<コントロールパネル>の<プリンタとFAX>のカテゴリーに "Primo PDF" という "仮想プリンタ" が作りだされることになる。
そして、何らかのアプリケーションで "印刷" しようとする際に、アプリケーションにおける<印刷ウィザード>において<プリンタの設定>でこの "Primo PDF" を設定するのである。後は、"道なり" に操作を進めて行って、最終のウィザード・ウインドウ画面で<PDF の作成>というボタンをクリックすれば、簡単に "PDF" ファイルが作成される、というわけである。
この流れは、任意のアプリケーションに通用するのであるが、ここで "秀丸" などの "Text エディタ" ( Windows の"メモ帳" でも可!)で、任意の "Text 文書" の "印刷" 操作に取り掛かれば、その "Text 文書" があっという間に "PDF 文書" へと "変換" されてしまうのである。まさに、"この方法" こそがもっとも簡単な "Text 文書"⇒ "PDF" 変換の方法だと言えそうである。
しかも、"この方法" を使えば、 "フォント埋め込み"(埋め込みサブセット) 型! の "PDF 文書" が作成されることから、 "日本語フォントなし" の従来型 "Kindle[キンドル]" で読むことも可能なのである。
ちなみに、 "印刷" 向けの "フォント" が選択できる "Text エディタ" を使うならば、"フォント" の "埋め込みサブセット" をも指定することもできるわけだ。
そして、この "PrimoPDF" は "無償" の "フリーソフト" ときているのだから利用させてもらわない手はなかろう...... (2010.09.26)
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