"電子書籍(eBook)"への関心は、"自炊"から"セルフ・パブリッシング"へと向かうか? ......

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 そろそろ、"PDF 電子書籍(eBook)" に向けていた関心を、"ePub フォーマット" を含む "電子書籍(eBook)" 全般へとシフトさせて行こうかと思ったりしている。
 振り返れば、このニ、三ヶ月、かなりの頻度で "電子書籍(eBook)" 関連の情報を中心に、その周辺情報を追っかけて来た。
 そもそものキッカケは、"電子書籍(eBook)" の "リーダー" である "iPhone、iPad、および iPod touch" 、および "Kindle(キンドル)" などの "携帯端末" の突然の大ブレイクだったかもしれない。
 そして、常々、IT分野の進展動向の理解に関しては、 "実体験" が何よりも重要かつ効果的だと考えてきた自分だったから、手頃な "教材" としての "iPod touch" を入手した上で、"実感" を伴った環境理解へと突っ込んで来たようだ。

 ところで、高性能な "携帯端末" が触発する分野は、何も "電子書籍(eBook)" の分野たけに限らず、ゲームなどの "アプリケーション" の分野もある。現に、自分は "いい歳をして" そんな分野にも "色目" を使ったりしないわけでもなかった。
 が、今や、ほぼ確実に "電子書籍(eBook)" の分野に関心を集中させている気配のようである。"紙" の書籍を "PDF 変換" させる "自炊" 作業も "ホビー" としては面白い。が、それ以上ではなさそうだと感じつつある。何しろ、この分野は、この間にちょっと垣間見ただけでも、知的好奇心を引き摺り回すような "情報や仕掛け" などが蠢いているのがわかったからかもしれない。
 しかも、それらは決して関与できないほどに難易度が高いものでもなく、"興味があり好きだ" という "足元" さえしっかりしているならば、どうにかアプローチできそうな感触だからである。この点が、ことさら知的好奇心ややる気を刺激する誘因となっていそうな気がしている。
 何でもそうだろうが、いかに初期的な興味があったとしても、そのジャンルに入れてもらえるハードルが高過ぎたりすると、遅かれ早かれ挫折しそうである。

 こんなことを書くのは、自身のことを我田引水的に書こうとしているというよりも、上記のような "アプローチのし易さ" という点が、今や、この分野への多くの人たちの関心に拍車を掛けていると見えるからなのである。
 現在、"セルフ・パブリッシング" (出版社を通さずに "本" を作ること)という言葉や、これを実際に先駆け的に体現する人たちの動きが表面化し、加速してきたかのようである。
 米国の事情では、何と『私にはもう出版社はいらない』(アロン・シェパード著・平林祥訳/WAVE出版/2010.06.24)という "セルフ・パブリッシング" の "指南書" が人気を集めているとかである。

 こうした空気の足元にはいろいろな環境変化が横たわっていそうだが、一つ確実に言えることは、従来ならば、飛び抜けた "玄人(くろうと)" とか "大組織" でしか "アプローチ" できなかった事(出版)を、一般の個人でも可能となるような、そんな "大道具・小道具" といったインフラが整って来たという事情が大きいようだ。
 その最たるものはインターネットであろうが、これをベースにして、専門的な情報でさえ、比較的ラクに入手可能となったり、また、事を進めるに当たって必要なツール類にしても、多くのフリーソフトが支援するといった環境変化も見過ごせないだろう。しかも、出来上がった成果の流通さえも、インターネットに託すことが可能となったわけだ。

 "セルフ・パブリッシング" というような "企て" にしても、まさにこうした "流れ" で必然的には生まれてきたものと思われる。
 しかも、"本の出版" に関しては、このように技術的な面、流通的な面という装置・装備などが形成していたであろう "高いハードル" が崩れ始めているとともに、もう一つ、 "本" は "大作家" が書くものとされていた "神話" か崩壊の途を辿っている推移も見過ごせないようである。何よりも、"ケータイ小説" が注目を浴びた現象がそのことを雄弁に物語っていそうである。
  "歌(歌謡曲etc.)" は "プロ歌手" が歌うもの、という昔話がいつしか崩れて、"カラオケ" インフラの一般化によって、"歌うのは自分!" という発想が決定的となった、そのような動きが、今、"デジタル本の出版" 、"セルフ・パブリッシング" という流れになりつつあるのかもしれない。

 こうした時流にも目配りすべく視野を広げながら、"電子書籍(eBook)" 全般の流れに関心を戻してゆこうかと思ったりしている。 "PDF" の技術的側面についてはどうにか了解できた(?)かのようなので、次は、"ePub" の知識も深めるとともに、"セルフ・パブリッシング" の具体的環境などを模索すべきかと...... (2010.10.09)













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