"縦書き・縦表示"指向の"ePub変換"試行錯誤/"OpenOffice.org"&"writer2epub"も! ......

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 "縦書き・縦表示" を目指す "ePub 変換" に関しての試行錯誤を続けている。
 最初に断っておくと、自分が "ePub 変換" にこだわる理由があるとすれば、簡単に言えば、"PDF 電子書籍" では不可能な "フォント・サイズ" の "可変性" なのである。
 確かに、"PDF 電子書籍" では、"ピンチアウト" 機能による表示画面の拡大がこれを代替している。しかし、ページ数が多いコンテンツの "読書" となると、頻繁に "ピンチアウト" を重ねるのは煩わしいに決まっていよう。
 一旦、読み易い "文字サイズ" の大きさがわかったら、それが持続しなければ煩わしさは解消されない。となると、読み手側での "フォント・サイズ" 設定が可能な "可変性" がなくてはならないはずである。差し当たって、この点が "ePub 電子書籍" を目指したい小さくないポイントだと言える。もちろん、"PDF 電子書籍" でも可能な "全文検索" も果たせなくてはならないのは当然である。

 こうして、何のための "ePub 変換" なのかをはっきりさせた上で、当面のテーマである "縦書き・縦表示" を目指す "ePub 変換" という課題に向かってみると、いやァー、何とも難しく、多勢の "伏兵" が潜んでいることかと痛感する......。
 この間、いくつかのトライアンドエラーをやってみた。
 先ず、"縦書き" 表示ということで思い起こされた<ChainLP>が出発点であった。これはこれで優れたソフトだとは評価するのだが、決定的な難点は、なんせ
<■何をするもの?
 連番画像を指定サイズにリサイズして、画像だけのLRF、PDF、ePub、Mobi、または連番ファイルを作成します。
 また、青空文庫形式のテキストファイルをソースとして入力し、画像化することもできます。......>
というわけで、ターゲットが<画像>に絞られているため、"フォント・サイズ" や "全文検索" に着目する者にとっては、いささか見当はずれなのである。
 この点は、もちろん "自炊" で作成された<画像>のみで、"Text" 無しの "ePub 電子書籍" とて同じことなのである。

 ところで、再確認しておけば、"横書き" 表示の一般的な "ePub 変換" は、さほど難しくはない。その点はこれまでにも何度となく書いてきた。
 問題は、今や "特殊" だと言わなければならないのであろう "縦書き・縦表示" の、しかも "フォント・サイズ可変" や "全文検索可" という条件付きの "ePub 変換" なのである。
 これを叶えるのは、やはり<"縦書き" 表示の "Web ページ(=XHTML,HTML)" の視点>なのかなぁ、と今さらのように意を強めている。以下のように。

<"縦書き" 表示の "Web ページ(=XHTML,HTML)" の視点を導入( "CSS" での "縦書き" 指定!)して、そうした処理をした施した "Web ページ(=XHTML,HTML)" を元にして、 "ePub" 変換を試みた方がむしろ近道になりそうな気がし始めているのである。>(<"縦書き"仕様の"PDF電子書籍"の次は、"縦書き"仕様の"ePub電子書籍"をどう作る?(当日誌 2010.10.18)>

 そこで、 "調査" (?)を始めてみてラッキーにも遭遇したのが <縦書きWebページプロジェクト - スタイルシートで縦書きページを作ろう - by freefielder.jp> というサイトなのであった。
 ここからの情報をヒントにさせていただいて、何とか "縦書き" 仕様の "ePub電子書籍" 作りに辿り着きたいものだと考えているところだ。

 が、その前に、もう一つ "興味深い" サイト情報に行き当たった点に触れておこう。
 それは、< OpenOffice.org >と、その "拡張機能" を実行する "アドイン" ソフト(<OpenOfficeのWriter文書をEPUB文書へ変換する拡張機能「writer2epub」>)とによって、"縦書き" 仕様の "ePub電子書籍" を作ってしまう......、というものである。

 言わずと知れた "MS Office" の向こうを張った "ORACLE" の "フリーソフト" である< OpenOffice.org >の中には、"MS Word" に対峙する<OpenOffice.org Writer>という文書作成ソフトが含まれている。
 この際だからと、実際試してみたのだったが、確かに、このソフトは "MS Word" のように "縦書き" 仕様に対応していることはしている。 "MS Word" で作成した "縦書き" 仕様ファイルを読み込ませてみると、無事、読み込んだのである。
 さらに、なのである。すったもんだはあったものの、前述の "拡張機能" のアイコンをクリックすると、何と、"縦書き" 仕様の "ePub電子書籍" ファイルを吐き出した(出力した)のであった。思わずワクワクとしたものであった。

 だが、望みの "出力レイアウト" へと調整したり、"文字化け"などに苦しめられたのはままあることでよいとしても、これじゃあ使えないかもしれないぞ......、と思わされた点が見つかったのである。
 と言うのは、一応、出来上がった "ePub" ファイルを "分解" ( "解凍" )して、 "XHTML" のコードを調べてみたのだが、全頁に渡り、"一文字一文字" が "X 座標"、"Y 座標" の数値で指示され、まるで "マップ" のような構成になっていたのである。
 これは、何を意味することになるのか? 先ず、この種の変換作業では避けられないはずの"再・編集" 作業が、これではほとんどムリだろうなぁ、という点が一つである。
 さらに "決定的な支障" だと思えた点は、このように "一文字一文字" へと "モザイク化" され、"羅列" された文面(?)ファイルは、もはや "文章" ではなくなってしまっているのである。
 ちなみに、ここで一応完成した "ePub" ファイルを "iPod touch" に転送し、チェックをしてみたのだが、"全文検索" どころか "単語検索" が全く不可であり、かろうじて "一文字一文字" の "文字検索"(?) ができるに過ぎなかったのである......。論理的に言って当然の結果であろう。
 この "アドイン" ソフトが今後どう改善飛躍するのかを見守って行きたいとは思っているが、現状では、いや少なくとも現在の自分の課題意識からは遠過ぎた......。

 ちなみに、前述引用のサイト<縦書きWebページプロジェクト - スタイルシートで縦書きページを作ろう - by freefielder.jp>で、自分なりにテストとして作成した"縦書き" 仕様の "ePub電子書籍" 部分は、"フォント・サイズ可変" や "全文検索可" という条件をクリアしている。ただ、"ページレイアウト" に関する試行錯誤という重たい課題が残ってはいるが...... (2010.10.20)













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