"Sigil" は、"自力救済型セルフ・パブリッシャー"をこよなく支援する"まじ友"か?! ......

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 "Donationウェアー"(※ 注1.)の "Sigil" というソフトは、まさに "セルフ・パブリッシャー" の "良き友人・まじ友" のような気がする。ベタベタするわけではなく、こちらが助けを求める時にだけ、「こんなのがあるけど、良かったらコレ使ってみて......」と言葉少なげに手を貸してくれるような "時代遅れ" の男のような存在か......。

(※ 注1.) 有料市販ソフトではなく、さりとてフリーウェア、シェアウェアとも区別されていて、"気に入った人は好きな金額を<Donation(寄付)> してね" といったスタイルのソフト。カッコいいですねぇ......。

 何をワケのわからないことを......、と言われそうか。
 今日は、朝から晩まで一日中、"Sigil" と向かい合っていた。そして、ジワーッと感じたのが、「こいつ、"男惚れ(?)" するほどいい奴だなぁ......」といった印象。
 "Sigil" の性別は不詳だが、どこか "男っぽい" 雰囲気の、そんな "実(じつ)" が備わっているように感じたので、勝手なことを言っている。
 どこが気に入ってこんなことを言うのか。
 "Sigil" は、これもまた "ePub" 変換ソフトである "華やかな calibre" とは対照的な感触を受ける。"Sigil" には、そうした "華やかさ" がなくて、専ら "地味" である。
 "calibre" が "ePub"「変換ソフト」と呼ばれるのならば、"Sigil" はどちらかと言えば、"ePub"「エディタ」だと呼ばれてよいソフトなのかもしれない。そこそこ Web ページなどの作成にまつわる辛酸(しんさん)を舐めた者向きとさえ言えるのかも......。
 だから "地味" であって当然であるし、その分、 "ePub" 変換のいわば "縁の下" に相当する、ジメジメとした "XHTML" スクリプトや "css" (カスケーディング・スタイル・シート)の部分をしっかりと視野に入れている趣きがある。

 実は、今日は、かつての "自作" である "Web 公開の小説もどき"(『かもめたちの行方』)を、"Web ページ" の形を残したままで "ePub" 変換しようとしていたのである。
 同じ事を、"PDF" 変換した場合の話題についてはかつて書いた。
<自前"Webページ(スクリプト)"の "PDF 電子書籍" 化/この種の作業は"職人仕事"!( 当日誌 2010.09.01 )>
<"Text 文書"のスマートな"PDF変換"方法!/"iBooks"の"本棚/PDF"でも実に快適に!( 当日誌 2010.08.28 )>

 だが今回は、「"Web ページ" ⇒ "ePub 電子書籍"」というケースなのである。「"Web ページ" ⇒ "PDF 電子書籍"」の作業でさえ、<この種の作業は"職人仕事"!>と愚痴る自分にとっては、先が思いやられた。
 きっと、 "ePub" 変換という "主戦場" でよりも、その道すがらで、上述の「"XHTML" スクリプトや "css"」の見直し作業で難航するであろうことが予想されたからだ。
 こんな思いで、かつて "眼を通した" 程度であった "Sigil" に、今度は本格的に取り組もうと思い立ったのである。
 なお、"Sigil" に関しては以下のように話題としてきた。
<"Sigil"を活用したePub電子書籍作りでの、日本語表示上の注意点/"UTF-8 format"( 当日誌 2010.08.18 )>
<"Sigil"なら、"Text 文書"の"ePub"化だけでなく、"HTMLスクリプト"をも無難に変換( 当日誌 2010.08.16 )>
<"Text 文書"を"ePub"化するのに効果的な"変換&編集"ソフト/"ChainLP"と"Sigil"( 当日誌 2010.08.15 )>
 また、公式サイトは以下のとおりだ。
<Sigil A WYSIWYG ebook editor.>
<Sigil A Basic Tutorial>

 さて、それで "Sigil" と "膝を交え" て付き合ってみてどうだったのか、という点に話を戻そう。結論から言えば、今日の目的であった作業は恙無く完了した。
 「"Web ページ" ⇒ "ePub 電子書籍"」に関して、"iPad" , "iPod touch" という異なった "画面サイズ" ( "1024 * 768" と "480 * 320" )のリーダー向けに、調整しつつ "Pub 電子書籍" のプロトタイプがほぼ完成したのであった。
 そして、この成果こそは、 "地味" な相貌であるが「"男惚れ(?)" するほどいい奴」である "Sigil" のお陰だと思わざるを得なかった。(鶴田浩二か高倉健か......、と古い奴ほど昔話がポロリと出るものでございます......???。)
 順不動で "いい奴" の "良い点" を書き上げよう。

 一、一度ソースファイルを取り込むと、後はソースファイルに "ご迷惑を掛けず" とばかりに、独自の "epub" ファイルを作成しつつ、そのフィールドで対処する点。
 ソースである "HTML" ファイルが損なわれることがない点は、安心してトライ&エラーができるということだ。
 一、 "Sigil" は、複数で起動することが可能であり、"iPad" 向けだとか、 "iPod touch" 向けだとかの作業中の画面を並列して参照することが可能。
 一、 "Cord" の "エディティング" 機能に遜色がなく、"Adobe Dreamweaver" や "IBM ホームページビルダー" とまでは行かなくとも、ミニマムに必要な機能は完備されている。たとえば、"タグの検索" 、 "タグや数値の一括置き換え" など、Web スクリプトをより効率的に扱いたい者をしっかりと支援してくれる。これがあると無いとでは、異なった "画面サイズ" リーダーへの対応では雲泥の差となる。
 一、さすが、"epub" 変換の基本に精通しているからであろう、"css" ファイルまで "エディティング" が可能となっているのだ。この "入念" な深慮遠謀の姿勢には脱帽したものであった。
 一、もちろん、すべてのプロセスが<WYSIWYG(ウィジウィグ。モニタ上で見たものとアウトプットされるものが一致するという意味)>方式で仕上げられている点。捜査・尋問過程の "可視化・見える化" が百週遅れで叫ばれる世界と次元を異にしているのだ......。
 「そうしたことをなさったら、こうなっちゃいますぜ!」と黙って "苦笑い" だけで見せてくれるのは、またまた鶴田浩二か高倉健かの世界なのである......!?

 というようなことで、自作の "Text , HTML" というコンテンツを "epub" 化しようとする "セルフ・パブリッシャー" にとって、"Sigil" は "まじ友" にもなり得る "器" を秘めた御仁であるに違いないと見たのだ。
 "epub" 化作業というものを、インタープリターよろしく "epub 変換" なんぞとイージーな了見で思い違いしてはばからない暢気なお人たちは、"いぶし銀" のように輝きを押し殺している "Sigil" の魅力とは、一生無縁であっていいかと思ったりするのですが...... (2010.10.15)













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