昨日は、「"Web ページ" ⇒ "PDF 電子書籍"」の作業では、<"Adobe Acrobat" を使った方法>(「メニューバー」から「ファイル」⇒「PDFの作成」⇒「Web ページ」⇒「Web ページから PDF を作成」......)が、 "最良" だと書いた。
<一連の "書式体裁" という点>からすれば、いろいろと調整が可能であるところからそう判断したわけだ。
が、ひとつ思わぬ "落とし穴" (?)に気づくことになったので、その点について補足しておきたいと思う。
この方法で仕上げた "PDF 電子書籍" は、"全文検索" も "読み上げ" も可能であるためついウッカリと見過ごしていたのである。それは、気にする人は大いに気にする課題である "フォント埋め込み" の成否なのである。
冒頭の<"Adobe Acrobat" を使った方法>では、自分の実行方法に問題があるのかどうか、何度トライしてみても、"フォント埋め込み" の指標、すなわち、「メニューバー」から「ファイル」⇒「文書のプロパティ」⇒「フォント」タブのフォント一覧で "......(埋め込みサブセット)" という表示が出てこないのである。
これが "無い" ということは、"フォント埋め込み" はなされておらず、PC側に備わった "システムのフォント" によって賄われている、ということなのだ。
まあ、"フォント埋め込み" にこだわらなければそれはそれでいいのだが、こだわる向きにはやはりこれでは "マズイ!" ということになろう。
となると、どうするか? これまでにも書いてきた "方法" を使うしかなさそうだ。
アプリケーション(ここでは "ブラウザ" になる)の「メニューバー」から、「ファイル」⇒「印刷」へと進み、"仮想プリンタ" としての "Adobe Acrobat" なり "PrimoPDF" なりを選択して、"PDF 作成" を実行させる方法、つまり "仮想プリンタ方法" しかないことになる。
昨日は、この "方法" についてやや揶揄(やゆ)した表現をしたものであった。
<ちなみに、ブラウザを開いた状態で、"仮想プリンタ" の "PrimoPDF" を使って "印刷" に及ぶ......、という方法もアリである。とにかく、かたちだけでいいから「"Web ページ" ⇒ "PDF 電子書籍"」をやっつけたい! 向きには簡単なチョイスであろう。>
ところが、この "方法" では、ほぼ確実に "フォント埋め込み" は達成されるのだ。
そうなると、留意したいのは、<一連の "書式体裁" という点>であり、また、調整を繰り返さなければならない作業が、果たして進め易いのかどうかという点だということになる。
しかし、「案ずるより産むが易し」ということわざがあるが、いわゆる「印刷プレビュー」にどこまでも軸足を置きながら、 "印刷ページ" サイズやら、 "余白とヘッダ/フッタ" そして "拡大/縮小" の比率設定などを調整して行くならば、結構、望ましい出力に近づくことが可能であるようだ。
それでも上手く行きそうにない時には、"XHTML(HTML)" や "CSS" の数値部分を変更したりすれば何とかなりそうである。なお、 "ヘッダ/フッタ" での表示は煩わしいならば、すべて「--なし--」を選択して、ページの上下をスッキリさせておいて良さそうだ。
要するに、「印刷プレビュー」画面での表示が、画面表示の大きさは異なっても、そのままの "画面比率構成" で "ブック・リーダー" に再現される、と見なして良さそうなのである。
とかく、"PDF 電子書籍" 作成時における "フォント埋め込み" は、何かとやっかいなものと見なされている。しかし、画像の "テキストもどき" や、"透明テキスト" でない限り、つまり "テキスト" として印字されるステイタスにある "テキスト" の文書ならば、"仮想プリンタ方法" によって "フォント埋め込み" は先ずは可能だと考えていいはずである...... (2010.10.15)
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