昨日は、"Sigil" を活用させてもらいながら、「"Web ページ" ⇒ "ePub 電子書籍"」という、 "電子書籍(eBook)" 作りでは結構ありがちなケースについて試行錯誤してみた。その経緯については昨日の当日誌を参照していただくとして、最も配慮せざるを得なかった点を振り返ると、やはり、 "ブック・リーダー" である<"iPad" , "iPod touch" という異なった "画面サイズ" ( "1024 * 768" と "480 * 320" )のリーダー向けに、調整しつつ>トライ&エラーを重ねる......、という点であったかと。
もともと、Web ページの作成にしたところが、ブラウザの違いで生じる表示不具合をどう克服するかが思案のしどころであったわけで、ここでも、Web ページ作成と "電子書籍(eBook)" 作りとの共通点を意識せざるを得ない。
こうした "画面サイズ" 問題では、結局、"XHTML(HTML)" や "CSS" の "数字" をいじるということになるワケで、慣れてくれば大したこともないが、そうでないとイライラが嵩じること不可避の作業であろう。この点で、"Sigil" の "エディティング支援" 機能が有難かったのである。
ところで、「"Web ページ" ⇒ "ePub 電子書籍"」の作業の "勘所" を掴んだ気になったからと言おうか、すでに "克服" したつもりでいる「"Web ページ" ⇒ "PDF 電子書籍"」の作業手順を "おさらい" してみる気分となった。
昨日も書いたように、過去のこれらに関する顛末については以下を参照。
◆ <自前"Webページ(スクリプト)"の "PDF 電子書籍" 化/この種の作業は"職人仕事"!( 当日誌 2010.09.01 )>
◆ <"Text 文書"のスマートな"PDF変換"方法!/"iBooks"の"本棚/PDF"でも実に快適に!( 当日誌 2010.08.28 )>
"おさらい" への動機を促したのは、一点である。所詮、 "電子書籍(eBook)" 作りで軽視できない "要注意点" とは、"ブック・リーダー" の "画面サイズ" の差異をどう意識し、またどう対処するのか、という点に尽きるような気がしている。
"ブック・リーダー" 固有の "画面サイズ" に応じて、コンテンツをどう丸く収めて表示するのか。コンテンツが "はみ出す" のもマズイし、逆に小さく "萎縮" して表示されるのもまたマズイ。
また、 "ePub 電子書籍" では、"ブック・リーダー" 側の機能によって "表示文字サイズ" の調整ができる(この点が "ePub" の優れた面だ!)のに対して、"PDF" では画面拡大はできても、"ePub" のような "文字拡大&文字送り" はできない。となると、読者側の煩わしさを軽減すべく、作る時点で "適切かと思われる文字サイズ" が設定されなければならない。これもまた、各々の "ブック・リーダー" 固有の "画面サイズ" 問題と深く関係しているわけなのである。
というようなことで、「"Web ページ" ⇒ "PDF 電子書籍"」作業ではこの辺の問題はどうであったかを再確認したかったのである。
この作業方法の "ベスト・チョイス" は、上述の<当日誌 2010.08.28、2010.09.01>で書いたように "Adobe Acrobat" を使った方法だと見ている。
つまり、「メニューバー」から「ファイル」⇒「PDFの作成」⇒「Web ページ」⇒「Web ページから PDF を作成」のウィザード画面へと進み、自分のPCに置いてある "HTML" ファイルの "URL" = "パス" を指定し、後は、各種の「設定」をすればよいのだ。
ちなみに、ブラウザを開いた状態で、"仮想プリンタ" の "PrimoPDF" を使って "印刷" に及ぶ......、という方法もアリである。とにかく、かたちだけでいいから「"Web ページ" ⇒ "PDF 電子書籍"」をやっつけたい! 向きには簡単なチョイスであろう。
ただ、ここで注意を向けようとしている一連の "書式体裁" という点をマジメに見つめるならば、"Adobe Acrobat" を使って "木目細かい" 設定を自分なりにすべきだろうと思っている。
そこで、<"ブック・リーダー" 固有の "画面サイズ" に応じて......>というテーマになるが、その留意点とは、結論的に言えば、二つの点かと思われる。
① 一点目は、 "Web ページ" のスクリプトを見直して、"ブック・リーダー" 固有の "画面サイズ" にふさわしいと思える各種の "リ・サイズ" を行うこと。特に、 "表示画面の幅" に関わる部分の "ピクセルの数字" など。および、"文字サイズ" の再設定ということになろうか。
② 二点目は、"Adobe Acrobat" が出力する "ページサイズ" を、"ブック・リーダー" 固有の "画面サイズ" に "より" 近づけて設定すること。厳密に設定するためには高価なソフト "Adobe InDesign" などが必要となろうが、"低コスト志向" を余儀なくされている "セルフ・パブリッシャー" は、 "ざっくり" とした勘で進めるほかはない。
で、"iPad" の場合はともかく、小さな "画面サイズ" の "iPod touch" 向けには "60ミリ前後×90ミリ前後" といったかなりスモールなサイズ設定が必要かと体験した。
そして、後は、 "面倒、見い見い" トライしながら調整&調整をして行くのである。"セルフ・パブリッシャー" は、カネは無くともヒマは余っているのだから...... (2010.10.15)
コメントする