"電子書籍"制作は、"知的ゲーム"として結構熱中できる!/Enjoy eBook making! ......

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 "電子書籍(eBook)" の制作への動機は種々とあろうかとは思う。中には、"営利主義" や "金儲け一筋" という率直な動機もあろうか。上手く運べばという条件付きながら、その可能性が決して閉ざされていない点が、人々の興味と関心とを助長しているのは否定できないだろう。
 そう言えば、何十年も前、"Web ページ" ・ホームページが注目を集め始めた頃、広義のコミュニケーションというオーソドックスな動機に加えて、"営利主義" や "金儲け一筋" の動機で群がった人たちも決して少なくなかったことを思い起こす。
 とかく、新しいメディアが登場すると、にわかにはその正体が掴み切れず未知の部分を多々残すだけに、バラ色の期待過剰傾向が生まれたり、またそれを煽る一翼も生じ、そうした空気全体がいつの間にか "儲けられそう......" というまことしやかな "幻想(?)" を醸し出しかねない。そうした経緯が何度となく繰り返されてきたことは、おそらく誰も否定しないであろう。
 まして、昨今のような "出口無し" 的なデフレ不況という環境にあっては、何か "儲け" へのブレイクスルー・チャンスはないものかと鵜の目鷹の目となるのが人情だ。

 欲張った"儲け" はともかくとしても "稼ぐ" ための思案は当然かもしれない。では、"電子書籍(eBook)" に目を付けることはどうなのであろうか......。端的に言えば、"Book Reader" などの "プラットフォーム" のベンダーの "儲け" の可能性は破格なのかもしれないが、"電子書籍(eBook)" の周辺、つまり著者・出版元・流通分野はどんなものであろうか......。
 少なくとも、マスプロ、マス流通時の出版業界の頃のような盛況ぶりとそれに付随した "儲け" の規模なんぞに繋がっていくとは到底考えられないだろう。
 その点は、"電子書籍(eBook)" への "シフト" に余念がない従来の出版業界にしても重々認識していそうであり、盛況さ云々どころかいわば "サバイバル" の方途として捉えている気配が濃厚なのではなかろうか。

 そもそも、"電子書籍(eBook)" というジャンルは、巨大企業が "高コスト体質" の大組織でどうこうするような、そんな活動分野ではなさそうな気がしている。
 経済におけるマスプロ体制の社会的諸条件が溶けてしまった後の現状、言い換えれば、消費者像が "大衆" から "分衆" へ、そして "小衆" へと三々五々のかたちで分解・分裂した環境で、散逸寸前の "小衆" 群がかろうじてかたちを留めているフラジャイルな消費者状況! これが現状のようにも見える。そして、この局面と共鳴しているのが、"電子書籍(eBook)" というものの偽らざる実像なのかもしれないと思うのである。
 決して、悲観的な眼差しを向けているわけではない。むしろ、これまでの虚構であったのかもしれない "マスプロ的" なスケールの経済――従来の "紙の書籍" が傲慢にも誇ってきた "何十万部ベストセラー" という "マスプロ幻想" !――が、部分的に、限りなく "インフォーマルな関係空間" へもランディングしようとしているかのようなそんなイメージを抱くのである。グローバリズムという膨張限界状況が生み出した、ある種の "逆説" 部分、それが "電子書籍(eBook)" というジャンルのようにも見えてならない。

 なお、ここでの "活動主体" は、もちろん "低コスト体質" を宿命づけられた "インディ" な個人たちであり、そうでしかあり得ないことになろう。
 ただ、グローバリズム環境が "気まぐれ" 的にも生み出した "逆説" 部分を充填(じゅうてん)するのは、"インディ" な個人たちの "起爆力" に満ちた "いい仕事!" であるに違いない。絶対に、"儲けや稼ぎ" の動機に足元を掬われた "やっつけ仕事" ではあるまい。
 だから、才能の貧困さを意識せざるを得ない自分なぞは、せめて、"やっつけ仕事" に終わらないことに気をつけ、そのためには、"電子書籍(eBook)" 制作を偽りなく楽しむこと、"Enjoy eBook making!" 以外にはないかと開き直っている...... (2010.11.11)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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