過去に作成した "Web ベースの小説(もどき?)" があったおかげで、"ePub"・"PDF" の "電子書籍" 制作が、思いのほか段取り良くはかどったのではないかと思っている。もちろん、制作テクニック面で手を加えなければならない点は多々残ってはいる。
だが、あたかもアプリケーション・ソフト制作での "ウォークスルー" を実行したかのようなこの間の実体験は、「もの作り」で大事な "ヨシ、わかった!" という手応えを与えてくれたのではないかと感じている。
「もの作り」のプロセスというものは、上を見れば切りがないわけだから、エンドレスであろうと思われる。で、もし "第一関門" のようなものがあるとするならば、多分、この "ヨシ、わかった!" という実感を得ることではないかという気がしている。
その辺の事情を振り返ってみると、前記の "Web ベースの小説(もどき)" ではないが、自分なりの "習作(エチュード)" を何か作ってみてはどうかと思っている。つまり、 "コンテンツありき" の段取り、足場固めをしておくわけだ。決して、偉そうなことを言うつもりではなくて、そうした "習作" が手元に素材としてあって "電子書籍" 制作の "テクニカル" なトライ&エラーができれば、いろいろな面で効果的だと思われるからなのである。
自身の "習作" であれば、"欲" も出てきて、ここは何としても技術的に実現したいと思う箇所も現れてくるし、逆に "妥協" の上でパスしても差し支えない部分も了解し易いはずである。特に、"ここは何としても技術的に実現したい" と感じるその気持ちや状況は、実現テクニックへの執着度を高めることとなり、大いに習熟意欲を刺激することになる。
もちろん、どんなジャンルであっても差し支えないはずである。ただ、様々なテクニック要素が絡んでくるかもしれないような、多少の複雑さを含んだ "包括的な構成" の "習作" であった方がいいのかもしれない。
そうなると、文字だけの "テキスト・ベース" であるよりも、若干の画像を表示させた "Web ページ" を "習作" とした方が "苦労のし甲斐" があるのかもしれない。
依然にも書いたように、"ePub 電子書籍" 制作の場合、どっちにしても "Web スクリプト" と無縁で済ますことはしにくいので、その点でも "Web ページ" としての "習作" 作りに挑戦するのが順当かと思われる。
ところで、生意気なことを言うようで恐縮なのではあるが、実体験を踏まえて "ePub 電子書籍" 制作のテクニック面で "ヨシ、わかった!" という実感(錯覚?)を得てみると、現金なもので、"新たなコンテンツ作り" への意欲がジワジワと湧いてきたりするからおかしい。
こうやって、まがりなりにも "ePub 電子書籍" らしきものができるのであれば、何も "小説" にこだわることもなかろう、と、"ノンフィクション" や "教材"、"写真集" などといったいろいろな思惑が頭をもたげてきたりする......。漫画が相応に描ければ、漫画も良さそうだが、その才と訓練に欠けているのが残念でもある。
こうした意味においても、<"情報発信者" であろうとする者は、"情報作成・加工テクニック" にも精通した方が良い!>(<"電子書籍"の急浮上は、"情報発信者"="情報作成・加工の自前主義!"を照らし出す? (当日誌 2010.11.12)>)と、実感的につくづく思うのである...... (2010.11.15)
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