"ePub 電子書籍"制作練習向けに、思い切って"小説"でも書いてみてはいかがです? ......

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 "ePub 電子書籍" 制作の素材は、別に何であってもいいはずだ。自分の場合、都合よく、過去に書いた "小説"、"エッセイ"(もどき?)の "Web ページ" が手元にあったため、これ幸いとこれを素材としたまでである。
 この素材があったことで、"ePub" なり、"PDF" なりの "電子書籍" 制作に向けた作業にリアリティが伴ったことは確かであった。
 だが、"電子書籍" 制作テクニックを磨くための素材は、別に "小説" である必要は何もない。言う人に言わせれば、"フィクション" よりも "ノンフィクション" の方が適しているらしい。

<セルフパブリッシングという画期的ビジネスが(従来の自費出版同様)、数ある書籍ジャンルの中でもノンフィクションに最も適している事実に触れておきたい。つまり、ノンフィクションが最も儲かるという意味だ。よって本書では、ノンフィクションを主に説明を進めたい。とはいえ、ここに書かれたことの多くはフィクションのセルフパブリッシングにも有益だし、フィクション向けのヒントも織り交ぜている。>(『私にはもう出版社はいらない キンドル・POD・セルフパブリッシングでベストセラーを作る方法』AIMIHG AT AMAZON BY Aaron Shepard/平林 祥 訳/WAVE 出版/2010.06.24)

 ただ、<儲かる>とかという次元の話は、自分には十年早い、いや縁のない話かもしれない。だから、せめて "メモリアル" 的な意味合いにでも重きを置くとしよう......、と考えたりしたわけだ。
 そうした文脈であれば、"小説" とか "エッセイ" とかは悪くなさそうである。
 ちなみに、自分の場合、大分以前(1997年~)から "Web サイト" を運営をしていて、いろいろな "実験的" な出し物を用意せざるを得なかった。そんな出し物の一つとして、駄作を恥じ入らずに、"小説" とか "エッセイ" とかも掲載してきたのだった。
 この日誌も、2001年の春から "欠勤ナシ" で書いているが、"小説" とか "エッセイ" とかを書いていた当時のことも記録していた。

 最初に書き綴ったのは『かもめたちの行方』という "エッセイ" もどきであり、これは2000年の暮れ、12月から書き出して "Web サイト" に連載し、翌2001年の2月末で区切り(頓挫?)をつけている。
 そして、その年、2001年の夏から "一年" をかけて "タイムトラベル時代小説" 『海念と保兵衛――心こそ心まどわす心なれ、心に心心ゆるすな――』を、 "Web 連載" で書き上げた。その直後には以下のようなことを書いていた。

< 昨年(2001年)の8月26日(日)を第一回とした「Web上連載小説」を、ほぼ一年間50週をかけ第50回をもって完了させることができた。四百字詰め原稿用紙にすれば470~80枚となりそうだ。
 何はともあれ、一区切りをつけてホッとしていることは事実である。書き始めた際には、完結しないかもしれない予感が強かったからだ。現に、今回の『心こそ~』の前に挑戦した『かもめたちの行方』は、第九話にて中断し、昏睡状態に突入して再開のめどは立っていないのである。
 だが、今回の作品は途中で止めようという気にはならなかったのが不思議である。
 決して、当初に確たるプランがあったわけでもないし、筋書きがスラスラとでてきたわけでも、書き貯めがあったわけでもない。ただひたすら、穴をあけまいと、くつろぐべき土日を毎週毎週返上し続け50週間継続させてきたのである。金曜の夜から土曜日一日が勝負であった。集中力が伴わずデレーッとした時は情けない気分となったものだった。
 それでも、中断させてしまおうと思ったことがなかったのが不思議なのである。回を重ねるごとに何となく「次はこうかな」、といった想像力が働いたものだ。また、「これじゃ終わっちゃうじゃないの。どうする、どうする」と焦ってみると、ふいに「じゃあ、こうしてみたら」といったアイディア(?)が浮かび上がってくるのである。まるで、大人から恫喝されている子どもが、言い逃れのために必死で大嘘を考え出してしまうような感じというべきであろうか。プロの小説家先生たちのプロたる所以(ゆえん)は、原稿締め切りのプレッシャーを大嘘にかえてしまえる錬金術のパワーなのではないかと、小さな経験から垣間見させてもらった次第である。>(<50週の土日を突っ込んだ後の爽快感と、もとの木阿弥感!?(当日誌 2002.08.04)>

 どうして "小説" なんぞに......、という思いについても次のように書いていた。

< わたしが小説を書くことに関心を示したのは、以前の『かもめたちの行方』でもそうであったのだが、何が書きたかったのかを即答できないから書く、というのが本当なのではないかと思い始めているのである。
 もし論理的な明晰な即答ができて、人様にその意をクリアに理解してもらえると信じられるのであれば、手間のかかる小説ではなくて、論文を書けばよいからである。
 問題が煮詰まっていないからなのではなくて、自分にも、また他者にもイメージ構成でしか伝わらないようなものが、この世には確実にあると思えるのである。>(同上)

 "誰でも、一生に一本の小説は書ける!" という言い回しは何度も聞くところだ。多分そうであるはずだ、と確信している。貴重な体験をしている人が少なくないのを知ると、なおのことそう思わされる。
 "大変じゃない?" と誰もが後ずさりしがちではある。確かに、大変じゃない、とは言えない。しかし、人の潜在力の発揮には、ある程度自身を "追い込む" 必要がありそうな気もしている。自身で自身を "追い込んで行く" と、それまで "知らん顔" をしていた "もう一人の自分" が、突然に立ち現れてくることがありそうなのである。

<回を重ねるごとに何となく「次はこうかな」、といった想像力が働いたものだ。また、「これじゃ終わっちゃうじゃないの。どうする、どうする」と焦ってみると、ふいに「じゃあ、こうしてみたら」といったアイディア(?)が浮かび上がってくるのである。>

 自身の潜在力を自覚してみるために、思い切って "小説" を書き始めることをお勧めします...... (2010.11.17)













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