"ePub 変換" ツールの "Sigil" を使って、過去に作った "Web ページ" の "ePub 化" 作業を楽しんでいる。
過去に作った "Web ページ" なので、それ自体がスクリプトとしてもバグだらけであることは自覚せざるを得ない。いわゆる "XHTML ＆ CSS" というまともな "構成" ではなくて、やたらに "table" という "タグ" を使い捲くって、力任せで作った "Web ページ" なのである。
今ならばその気になりさえすれば、"XHTML ＆ CSS" の書式で再構築することはできるつもりでいる。が、それだけのために時間を割きたくはないという横着者でもある。
そんなことで、その "難ありワケあり" とでも言う "Web ページ" を素材にした "ePub 変換" を "Sigil" を使って実行してみることにした。"ePub 変換" の習熟のためだと思えば、多少なりとも素直な姿勢で時間が掛けられると思えたからだ。
こうした事情もあったためか、"Sigil" を使っての "ePub 変換" とは言うものの、傾注した作業の大半は、誤っていた "Web スクリプト" の修正作業となってしまった。
もっとも、何度も繰り返すようだが、"ePub" 方式とは、"Web スクリプト" をコアとしたアーキテクチャー以外ではない。その証拠に、拡張子が ".epub" のファイルを "Zip" アイコンにドラッグ&ドロップして解凍すれば、結局、「～.htm」に辿り着いてしまう。
したがって、"Sigil" のような "ePub 変換" ソフトを使うならば、"ePub" ファイルとしての "外殻パッケージ" は "ePub 変換" ソフト側が "代行(?)" してくれわけだから、ユーザーの仕事はと言うと、いわば "要件提示" というか "仕様書提示" を行うことになる。そして、その "要求・要件提示"や"仕様書提示" に相当するのが、"Web スクリプト" なのだと言えなくもないのである。
ただ、"Sigil" の場合、もっと "横着なユーザー" のためには、書面での提出が面倒ならば "口頭" でもいいですよ、と言わぬばかりの "安直な方法" も用意されている。
つまり、"Sigil" を起動したら右側に広がっている "ワークエリア" に、ダイレクトに文章入力をするなり、文章をコピペするなりするという方法である。
その後で、メニューバーから「View」→「Code View (F11)」をクリックすると、"ワークエリア" に入力なりコピペなりした文章を "Web スクリプト" に "変換" するとこんな風になります！ と表示する "コード・ビュー" に切り替わるのである。
ちなみに、よくわかんないから、まぁ、これでいいか、と切り上げて、メニューバーから「File」→「Save」と進めると、「超簡単.epub」が出来上がってしまうのである。
もし、ブラウザ "Firefox" の "アドオン" である "EPUBReader" がセットアップ済みであれば、この "ePub" ファイルをブラウザにドラッグ&ドロップすれば、"ePub" ファイルとして表示させることができる。
さらに、このファイルを、"iPhone、iPad、および iPod touch" （および "Kindle[キンドル]"）などの "端末" などに転送して閲覧することとてできるのである。
事ほど左様に、"ePub" ファイル作成、あるいは "ePub 変換" 自体は実に簡単なことなのである。
が、勘違いすべきでない点は、これが "ePub 変換" の全体像や実態なのではない！ ということになろうか。そもそも、メモ書きのようなフラットな文章だけならば、わざわざ "ePub" ファイルに "変換" する必要もないはずであろう。
それなりの "体裁、レイアウト" が備わった文章、"画像、写真" などをも組込まれた文章、そして何よりも、"iPhone、iPad、および iPod touch" （および "Kindle[キンドル]"）などの "端末" それぞれの画面サイズに適合した、そんな"ePub" ファイル、できれば "電子書籍(eBook)" に値するものを作成したい場合にどうするかが、"ePub 変換" に関心を持つ者にとっての最大関心事のはずではなかろうか。
となると、やはり "要求・要件提示"や"仕様書提示" に相当する "Web スクリプト" をこそターゲットにせざるを得ないのである。
今日も今日とて、愚かしい "Web スクリプト" 上の "凡ミス" やら、"勘違い" を嫌というほど知らされる目に遭いながら、ターゲットの "端末" でまずまず閲覧可能な "電子書籍(eBook)" もどき作成に入れ込んだのであった。
昨日とまったく同じ思いなのであるが、"電子書籍(eBook)" の作成を目指すならば、何と言っても "Web ページ(XHTMLスクリプト)" に精通・習熟することが欠かせないと...... (2010.11.04）
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