昨日紹介した "Word 文書" を "ePub 変換" する "epubgen-0.5.0.jar" の使い勝手について補足の報告をしておこう。
文字通りの使い勝手という点では、"ドラッグ&ドロップ drag and drop" の操作のみで実行できる<GUI tool>というだけあって実に "バカチョン" 的である。
で、ちなみにその "ドラッグ&ドロップ" 操作などについても、ついでに補足説明をしておくことにする。と言っても、直観の我流で了解したに過ぎず、マニュアルなどがあってのことではないが......。
① PC上の "ブックリーダー(FireFox のアドオンやAdobe Digital Editionsなど)" の画面に "ドラッグ&ドロップ" すると、"ePub" ファイルが開かれて表示される。
ただ、"FireFox のアドオン" の場合は問題なく表示されるが、"Adobe Digital Editions" の場合は、同ePubファイルを日本語対応に変更するまでは "文字化け" 状態で表示される。修正法は昨日の日誌で紹介済み。
なお、"ePub" ファイルは "epubgen-0.5.0.jar" のウインドウに残ったままの状態となり、仮に終了して再立ち上げしても残っている。
② "ドラッグ&ドロップ" の先が、任意のフォルダである場合は、"epubgen-0.5.0.jar" のウインドウからその任意のフォルダに "ePub" ファイルが移動することとなり、そのウインドウから "ePub" ファイルが消失する。
"epubgen-0.5.0.jar" のウインドウに "ePub" ファイルが残っている場合、右クリックなどは効かず、任意のフォルダへと "ドラッグ&ドロップ" して移動させる以外に方法は設定されていないようである。
③ なお、任意のフォルダに向けて、"右クリック" した状態での "ドラッグ&ドロップ" をした場合、以下のような "選択肢" が表示される。
・ここに解凍
・ここにフォルダを作成して解凍
・ここに'~.lzh'を作成
・ここにコピー
・ここに移動
"ePub" ファイルの中身を検討してみたい場合は、<ここにフォルダを作成して解凍>を選んでみるのもおもしろい。
こんなことをわざわざ書くこともないのだが、マニュアルが何も無いソフトに対しては、誰かがおせっかいにも解説するのが常道であろう。
さて、このソフトにおける "ePub 変換" の、その "精度" について触れておきたい。
昨日も書いたとおり、"Word 文書" を "ePub変換" すると言っても、決して過去の古いバージョンすべての "Word 文書" ではないのだ。拡張子が「~.docx」という "MS Word 2007" で作成されたファイルだけが有効であり、拡張子が「~.doc 」という過去の "MS Word" のファイルは "受け付けない!" ことに注意しなければならない。
拡張子が「~.doc 」のファイルを "ePub 変換" したい場合には、一度 "MS Word 2007" で読み込み、拡張子が「~.docx」となるように "再保存" するほかなさそうだ。
それで、"変換の精度" はと言うと "概ね良好" だ見るべきなのであろう。テキスト絡みの側面(文字色、一連の文字スタイル・飾りなど)や、一般的な埋め込み画像などについては、ほぼ再現されているからだ。だが......。
確かに、"Word 文書" を念頭に置く時、"Word 文書" ならではの "リッチさ" 、つまり "罫線を使った表" や "オートシェイプ"、"ワードアート" などの多彩な機能が思い起こされ、これらが忠実に再現されるのだろうか......、が気になるところであろう。
もっとも、多分、この辺は難しいのだろうなという予想はあった。そしてその予想は当たっていた。"罫線を使った表" などは、一応、"table" 仕様のスクリプトで再構成されてはいた。使えなくもないが、"構図" は幾分乱れて決して正確ではない。
また、"オートシェイプ" などについては、"ePub 変換" で作成された "html" や "CSS" のコードを "Sigil" で調べてみても、それらの機能の片鱗は見当たらなかった。度外視されているような気配だ。
そこまでお望みなのであれば、この後はご自分で編集してみてください! というところなのであろう。まあ、納得できる処遇ではないかと思ったが......。
......
しかし、昨日も書いたのだが、"Word" ファイルで蓄積された "文書" は、どこでも少なくないはずであろう。したがって、それらを "ePub" ファイルに "とりあえず変換可" ということだけでも "お手柄" だと言うべきなのかもしれない。"ePub 編集" ソフトの "Sigil" の土俵に上がるならば、何とか修正は可能だからである...... (2010.11.24)
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