"ePub 電子書籍" 制作で、最終工程で "悩ましい" 課題と言えば、やはり「デバイスにあわせたレイアウト」という点のようだ。つくづくとそう思う。
もっばら、"ePub エディタ Sigil" を活用しながらの制作なのだが、基本的なレイアウトや、基本事項に関しては "Sigil" が頼もしい "助っ人" となってくれている。
ただし、時々、"Sigil" の <WYSIWYG>を過信して進めた作業が、タブレット側のテスト表示では異なっていることが無いではない。おまけに、"ePub" の表示テスターとも言える "EPUBReader"、"Adobe Digital Editions" までが "OK" を出していて、タブレット側の表示だけが異常となる場合は困惑させられる。
以前にも以下のように書いたことがある。
<たとえ、<WYSIWYG>の "Sigil" がOKを出したスクリプトであっても、ターゲットの "ブック・リーダー" が "異なった反応、表示" を返すこともままあり得る、という点なのである。
もとより、"Web ページ、スクリプト" では、異なったブラウザやバージョンの異なったブラウザでは、画面表示が異なってくる事実は良く知られている。
"ePub" ファイルもその実体が "Web スクリプト" である以上、同じような現象が発生し得るということなのである。
実際、今日の作業では、"Sigil" の<WYSIWYG>画面表示や、"Firefox" の "アドオン" である "EPUBReader" では問題視されなかったスクリプトが、"iPod touch" へ転送してみると "はねられる" というケースがあり、やや当惑させられた。
良く指摘されるとおり、ソフトは常に "実機テスト" が欠かせないという鉄則があるように、"電子書籍(eBook)" は、ターゲットの "ブック・リーダー" を通しての表示確認・検証が欠かせないということなのである。これは、たとえ "Sigil" であっても同じことだと実感したのだった......>(<"WYSIWYG ebook editor"を謳う"Sigil"での"ePub 編集"作業でも実機検証は不可欠(当日誌 2010.11.05)>)
今回は、"iPad" をターゲット・タブレットとして作業していたが、何度試みても望みどおりの結果が表れず、まるで "トラップ" に嵌り込んだ小動物のようにもがき苦しんでしまった。
おまけに、PCと "iPad" との同期を短時間に幾度も繰り返すものだから、"iPad" 側の "キャッシュ" が邪魔をして(たぶんそうなのだろうと思う......)、変更箇所を正しく反映させなかったり......。
"キャッシュ" と言えば先日も、PC上のWebブラウザ関連システムで "不具合" に遭遇し、何度、正解と思しき処理を繰り返しても同じ結果しか返してこない状況に直面してしまった。
あわや、関連システムの "再インストール" が必要なのかと悲観したものであった。その時に、ふと、この "キャッシュ" 機能という、場合によっては "有難迷惑" な働きをする仕組みのことを思い起こすことになった。そこで、該当しているかもしれないと推定された "一時保存のデータ" を消去したら、まるで嘘のように不具合が解消されたのであった。
まあ、その件はさておき、今回は、"iPad" 側の "キャッシュ" のためかと思われる邪魔も加わって、いい加減ストレスが高じてしまった......。
まだ、今回の件については決着を見ておらず、悶々とした気分が続いている。それにしても、頼りにしている<"WYSIWYG ebook editor"を謳う"Sigil">から離れて、単独徒行で調整作業を進めるのは、いい勉強(?)にはなるものの、できれば避けて通りたいのがホンネと言うところか...... (2010.12.12)
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