良い "検証データ" が得られたと思っている。
と言うのも、「一難去ってまた一難」とばかりに、"ePub 変換" の作業で、いわば "暗礁" に乗り上げていた案件があったのだ。
それは、"XHTML & CSS" で作成した "Web スクリプト" を元にして、"Sigil" で編集しかけていたファイルなのである。
"Sigil" での表示では何ら問題ではなく、また、PC上の "EPUBReader"、"Adobe Digital Editions" などの "ePub リーダー" でもほぼまともに表示されるコンテンツが、いざ "iPad" や "iPod touch" へ "iTunes" で同期させると、無残な結果が表示されてしまうのであった。
おまけに、昨日も書いたように、"iPod touch" ときたら、まるで駄々をこねる子供さながらに、"ファイル管理機能" で足を引っ張る有様であったから、いい加減イライラさせられていた。
今日も、腰を据えてやるしかないか......、と基本的な部分からの見直しを延々と繰り返してみたが、埒が明かない始末であった。
最大の原因は、当人は、一通りの山場を通過したつもりではいたものの、まだまだ到達技量そのものに "バグ" が潜伏している......、ということなのであろう。
そして、二番手の原因は、信頼を置いてきた開発ツールの "Sigil" が、若干特殊な問題個所となると、それをそれとして指摘できずに "スルー" させてしまう点であったかもしれない。
しかしまあ、メジャーな "ePub リーダー" でさえ感知できない問題点だとすれば、しょうが無いと言うべきかもしれないが......。
それにしても、新年を迎えようとしているこの時期、むざむざと気になることを持ち越すのも気分が良くないとふさいでいたのである。
で、つい先ほどのことなのであるが、ちょっとした "イタズラ" 気分が立ち上がってきたのであった。
この "不可解な状態" の中途半端な "ePub ファイル" を、ダメ元でもう一方の優れ者 "Calibre" にぶつけてみたらどんなことになろうか? と......。
先ずは問題なく読み込み、あたかもこう呟くように見えた。
「これは "ePub" ファイルじゃないですか......。何か問題があるんですか?」と。
さらに、「なんなら、私ならどうアレンジするのかを試しにやってみましょうか?」と囁いてきたようなので、自分は思わず、「是非やってみてください!」と頼む(?)ことにしたのであった。
そして、即座に仕上がった "再・ePub 化" されたファイルを、自分は、"iPad" へと流し込んでみて、うれしい悲鳴を上げることになったのであった。
まるで、つい先ほどまで暗礁に乗り上げて苦渋の顔つきであった遭難船が、意気揚々として海原へと旋回し始めていた風情のようであった。"iPad" 上で、自分が思い望んでいたとおりの表示が展開していたのである。
もちろん、これで、一件落着として片づけるつもりはなかった。あくまでも、当該の問題表示のその原因を確認することが目的であったからだ。
しかし、つい先ほどまでは、原因追究のための "手掛かり" も一切無いような悲惨な状態であったのに対して、"Calibre" は、確実に "手掛かり" となるに違いない材料を与えてくれたわけである。
そこで、"Calibre" が仕上げた "Calbre流の ePub ファイル" を、"Sigil" に持ち込んでみると、確かに、"Calibre流" の様々な "手当て" が、 "XHTML" ファイルと "CSS" ファイルの双方に対してタップリとなされていた。
まあ、解析しなければならない作業は発生したわけだが、一つの "正解" としての結果が出ているわけだから解析をする甲斐は大いにありそうだとほくそ笑んでいるところなのである。
それにしても、土壇場に来て、 "Sigil" と "Calibre" との "コラボレーション" をさせるとは、ちょっとした "薩長同盟" 的な機転(自画自賛!の四字熟語......)ではなかろうか...... (2010.12.31)
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