昨日も書いたように、"iTunes" を介した "iPad/iPod" では、どうも "エラーを抱えた ePub" については、"同期" それ自体に "難色を示す(?)" かのようである。
相応の "エラーを抱えた ePub" に関しては、それ以外の部分にマイナー修正を施しても、まるで、「直す箇所はそんなところじゃないでしょ!」と言わぬばかりに、マイナー修正箇所をまともに反映しない、ようなのである......。
エラー箇所を、それと承知の上(後でまとめて直そうと)で別な部分のマイナー修正をしようとするのだが、どうにも受け容れないのである。こうした "頑固な" スタンスを一応了解(?)している今では、そうか、そうかと往なすようにはなった......。
そんな折、"0.3.3" に Version Up された"Sigil"には、"Validate Epub"(Epub 検証)機能が搭載された。
"ePub 電子書籍" には "仕様規格" ( "OPF","OPS" etc.) というものがあり、まともに対応するならば、結構、ひち面倒なルールである。
いわゆる "ePub" の "Validate,Validator" とは、要するに、そうした "ePub 仕様規格" に照らして "正誤" を "検証" すること、ものだと言える。
以前にも、オンラインで、 "Validate" してもらえるサイトのことを書いた。(参照 <Validate ePub documents>)
普通は、タブレットや "ePub リーダー" でどう表示されたり、されなかったりするかで、当該ファイルの状態を吟味するものだろう。それで間に合うと言えばそう言えないこともない。
ただし、ちょっと込み入ったエラーとなると、そのエラー箇所を追及しなければならなくなる。そんな場合に、この "Validate,Validator" が役立つというわけなのである。
"Sigil" の "Validate Epub"(Epub 検証)機能は、ツールバーの右端の方にある "緑色のレ点" のボタンがそれである。次のような解説が表示されている。
<Performs epub validation using the FlightCrew Validator>
任意のファイルを読み込んだ上で、この "緑色のレ点" のボタンをクリックすると、ウインドウの下部に、< "Validation Results" >という "検証結果" のリストが "Line ナンバー" 表示付きでリストアップされる。 "重要度" が仕分けられているのであろうか、 "薄イエロー色" の行と "薄ピンク色" との行に分けられている。
ちなみに、現在作業中のファイルを読み込み、この "緑色のレ点" のボタンをクリックしてみると、何と "数十行" のリストアップがなされた。
そのほとんどは、一般的な "Web スクリプト" 上のミスであり、分かった上で手を抜いた箇所が大半であった。
ただ、冒頭のファイルの "後でまとめて直そうと" 据え置いた部分がしっかりとマークされていたのには、ナルホド......と注目させられたものだ。
なお、このリストアップされた "ミス" を修正して、再度、このボタンをクリックし直すと、その行は消えている。従って、いわゆる "デバッグ" 作業の良いペース・メーカーとなりそうである...... (2011.01.11)
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