いくら、"電子書籍" の "フリック" や "めくり操作" が面白いからと言って、何百ページもある書籍を "めくりめくる" のは馬鹿げている。また、下部のページ目盛をヤマ勘でドラッグして望みのページに辿り着くのもどうかと思う。"一発選局" ではないが、やはり "一発で" ページ移動を果たすのが "電子書籍作法" というものではないか。
となると、どうしても "iBooks" に装備された "目次/TOC(Table of Contents)" 機能(メニューバーの<ライブラリ>ボタンの右隣にある、"三段のリスト" で表現された<目次>ボタン)を活用する手だ。これが、たとえボリュームのある eBook であっても、速やかに eBook 内を案内してくれるからである。
昨日も書いたが、"電子書籍" にあって、こうした機能を眠らせていては絶対にマズイ! フル活用して、"電子書籍" での読書の "快適感" を堪能していただかなくてはならないからだ。
そんなことで、つい先日は、"ePub 電子書籍" に、"Sigil" で簡単に "目次/TOC(Table of Contents)" を付加する方法を解説したばかりである。
◆ 参照 <"ePub電子書籍"では自前の"目次/TOC"は不要!"Sigil"での"TOC"の完璧作成技法!(当日誌 2010.01.04)>
それを書きながらも気にはなっていたのである。つまり、"自炊 PDF" から "Calibre" で作成した "ePub 電子書籍" に、比較的簡単に "目次/TOC" を付け足すことはできないものか......、と。
"PDF 電子書籍" に "ジャンプ機能付き目次" をつけることは、"Adobe Acrobat" などを利用すればもちろん可能である。しかし、自分も何度となく活用したが、そこそこ手が掛かるのである。
とすれば、もう一息、"Calibre" で "ePub 電子書籍" に変換してしまい、その "ePub ファイル" を "Sigil" で編集しつつ、 "Sigil" 流の "目次/TOC" 作成に向かってみるとうのも一法なのだと思った。
問題は、どっちが "手間" が掛からないか、ということになる。
が、試してみたところ、"Calibre" 作成の "ePub"("自炊 PDF" からの作成)に、"Sigil" でジャンプ可能な "目次/TOC" を作成する方が、ややラクではないかという実感が生まれた。
そんなことで、この "裏技的方法(?)" について、 "二回に分けて紹介" してみようかと思う。とにかく、"自炊" 作業で "電子書籍" は作ったものの、どうも使い勝手が今一つだと感じている人が決して少なくなさそうなのである。
なお、"Calibre" 作成の "ePub" を "Sigil" で再編集する作業については、以下の日誌で書いているので参照していただきたい。
◆ 参照 <"Calibre"作成の"ePub"("自炊"PDFからの作成)を"Sigil"で再編集する意味と方法(当日誌 2010.12.19)>
ところで、"ePub ファイル" を "Sigil" で編集しながら、"目次/TOC" を作成する方法をマスターした人にとっても、きっと引っ掛かる点は次の点ではないかと思う。
"Sigil" での "目次/TOC" 作成には、"見出し" などの "文字列" がなくてはならないからである。以下のようにである。
<(2) 次に、"目次" リストに加えたい文字列、たとえば「第一章 私と "電子書籍" 」というような部分を選択反転表示する。......>( 前述の<"ePub電子書籍"では自前の"目次/TOC"は不要!"Sigil"での"TOC"の完璧作成技法!(当日誌 2010.01.04)>)
しかし、"自炊 PDF" から "Calibre" を介して "ePub 変換" した "ePub 電子書籍" は、言うまでもなく、"jpg ファイル" の羅列なのであり、"見出し" などの "文字列" なんぞはあるはずがない!
となると、先ずは "お手上げ!?" のはずであろう(以下、明日に続く)...... (2011.01.08)
コメントする