"ePub 電子書籍" のメリットの一つに、Web ページなどの複層的な構成ファイルを、一つに統合された "ePub 圧縮ファイル" に仕上げるという点が挙げられる。
とかくWeb ページなどでは、".html" や ".css" といったテキストファイルに加えて、".gif"、".jpg" などの画像ファイルほか多数のファイルが "Web コンテンツ" を構成することになる。
さらに、複数の ".html" ファイル間にリンクを張って全体ページを構成した場合には、まさに複層的なファイル構成となり、きちんとしたファイル管理をしないとゴチャゴチャとなりかねない。
時が経過して、サイトからリタイアさせたページなどは、作る時には労力を注いでも、管理さえ難しくなりかねない......。
こんな場合、こうした "Web コンテンツ" の保存対策としての "ePub ファイル化" は実に好都合だと思われる。
"圧縮ファイル" となるため "容量" も極小化できるし、何よりも、その内部に関連ファイルすべてが秩序立って整然と格納されるためありがたい。
再編集したくなれば "Sigil" などの "ePub エディタ" を使えばよいし、また再利用のためにファイル類を取り出したい場合には、"解凍" すれば取り出せる。
と言うことで、"ePub ファイル化" とは、ファイル類の便利でスマートな "収納庫" だとも言えそうである。
なお、"Sigil" の場合、"Web コンテンツ" の "ePub 変換" に当たっては、単一ページでなければならないということがなく、仕上げる一つの "ePub ファイル" に、"複数ページ(= 複数の '.html' ファイル )" を抱え込むことができる。
この点については、"Chapter Break" 機能( 一つの ".html" ファイル を分断して複数の ".html" ファイルを作成する機能。参照 <失敗しない"Sigil"での "表紙ほか画像" 挿入と"Chapter Break"の手順完全図解!(当日誌 2010.12.20)> )の "裏返し" だと考えれば容易に理解できることかと思う。
この "複数ページ" 方式のメリットは、関連する Web ページを散逸させないで統合させておくことができる点にある。
また、さらに、各 Web ページの "スタイル・シート( CSS )" への宣言とリンクを記載しておきさえすれば、単一の "CSS" で賄うことも十分に可能であり、ファイル構成のシンプル化、メンテ作業の分かり易さを図ることができる。
こう考えると、"ePub 電子書籍" 制作の段取り・方法としても、一つの合理的なアプローチが見えてきたりする。
つまり、一気に大きく複層的な "Web コンテンツ" を作り始めて重荷を背負い込むのではなくて、いわば "各章ごと( Chapterごと )" に Web ページ を仕上げて行き、その "コンポーネント" を繋げるかたちで全体の "ePub 電子書籍" を制作するというアプローチのことなのである。
こうした "モザイク方式" と言うか、"プラモデル方式" と言うか、要するに積み上げ方式の方が "取っ付き易い" のかもしれない...... (2011.01.12)


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