昨日の日誌で何気なく次のように書いた。
<"iPad" における "画像表示" では、タップをしてピンチアウトすれば "拡大表示" も自在なので、......>(<"段組み"されたWebページなどの"ePub電子書籍"化では,"横幅サイズ"なども厳密に(当日誌 2010.01.06)>)と......。
そうなんだ! これは一例に過ぎないけれど、こうした他メディア(特に、ネット="Webページ" )との差別化ポイントをもっと積極的に注目し、活用すべきなのだ、と......。
"電子書籍" への人々の関心・注目が、単なる "ブーム" に過ぎないとの酷評はかねてよりあった。事実、ちょいと調べてみると、「儲からない "電子書籍" ......」というフレーズもやたらに目に飛び込んでくる。
確かに、"プラットフォーム戦争" は熾烈だし、書店には『 "電子書籍" ~』という新刊の How-to 本が溢れていて、さも "電子書籍全盛期" のような "空気(?)" はある。
既存出版社にしても、 "一応!?" 、"電子書籍" ビジネスへと歩調を合わせているかの気配だし......。ただし何の確信もなく......、である。
ひょっとしたら、外見は "大騒ぎ" 風でありながら、内心は「儲からない "電子書籍" ......」という "殺し文句" でヒンヤリと醒めているというのが大勢であのかもしれない......。
このままだと、多分、ほぼ確実に "電子書籍" は一過性ブームとしての末路を辿って行くのではなかろうか。タブレット・メーカーだけが "先行の利" をゲットして......。そんな感触を抱くがゆえに、それではこうした "薄命の子(?)" が可哀想過ぎるではないかと思い、"この子(?)" の "潜在的可能性" を探したくもなるのである。
必要なのは、タブレット= "電子書籍" という一体型のニューメディアに関する "斬新な使い方"・"ユースウェア" の創造・革新のはずに違いない。
"紙の書籍" 観念を "電子" に "鞍替え"、"場所替え" させる......、というような発想だけでは如何にも安直過ぎて、今後ついて行く者も直に飽きるに違いなかろう。 "便利さ" や "省スペース" というメリットも、それだけではもはや魅力的な "誘引条件" にはならないような雰囲気もある。
かと言って、短兵急に "これっ!" と提案できるアイディアを示すことができないのが口惜しいわけだが......。
が、少なくとも、既存の他メディアと "差別化" が図れる要素を、必死になって(少なくとも "ブレーン・ストーミング" 風に......)探したり、作り出したりしたいものだと思ったりする。
先ずは、「紙の本でいいじゃん」「ネットでいいじゃん」というような "常識的正論" をどう崩せるのかということになりそうか。
そして今、"Webページ" の "ePub 電子書籍" 変換をしていると、この作業は変換スキル習熟以外に、どんなメリットがありそうか......、と思いを巡らせるのである。
正直言って、「ネットでいいじゃん」という "普通の声" に抗うのは結構難しいような気がする。"Webページ" を "ePub 電子書籍" 変換しなければならない "積極的な理由" を見出すことは中々難しい......。
"Webページ" では、 "全文検索" も可能であるし、"目次からのジャンプ機能" もスクリプトがいじれれば十分に可能である。一体、何が足りないと言えばいいのか......。
手元のタブレットでならば "じっくり熟読" できる、と言ってみても説得力に乏しい。他にもあるとは思われるが、そんな中で、冒頭で書いた、元データの解像度が保持されたままの "画像拡大表示" が可能だという点は、さほどのことはないにしても、無視してしまうにはもったいない......。
こんな "差別化特性" を旺盛に見出し、それらを活かしたコンテンツ作りが早急に必要なのだろうと思われてならない。 "ブーム" の余熱が醒め切らないうちに...... (2011.01.07)
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