"ePub editor Sigil" で、"Webページ" を "iPad" 向けに "ePub 編集・変換" する作業をしていると、なぜだか気分が和むようだ。
多分、さんざん "ギクシャクとした不可解なトラブル" を潜り抜けて来て、今ではトラブルたちの "顔ぶれ(?)" にもすっかり馴染んでしまい、「ほら、お出でなすったネ......」と往なせるようになったからなのかもしれない。
しかも、着手中の素材である "Webページ" については、既に "問題含み" の箇所についてはあらかじめ手を打つことも済んでいる。
いつも、"問題含み" だと感じた案件については、"ボトルネック" だと思える、そんな箇所から手掛けて、できるだけそれらを解消するという手順をとるようにしている。
さもなければ、いろいろと手間を掛けながら、一つ二つの "ボトルネック" が災いしてすべてがふいになりかねないからだ。
ことわざに「先憂後楽」という言葉がある。これは、「人より先に憂え、人より後に楽しむ」という "天下人" レベルの者への戒め言葉であり、現行の政治家たちの耳の奥に突っ込んでやりたいものである。
が、冒頭の話題は、「人より......」という文脈ではなくて、作業手順の話である。
想定される作業プロセスでは、余程のことがない限り、大体、連なるいくつかの作業の難易度は薄々見えてくるのではなかろうか。つまり、厄介さが滲む箇所というものは想像できそうだということである。
そんな時、"それ" を後回しにして手掛け易い作業に目が向いてしまうのが人情であるが、これは禁物だと思われる。そうしたことを手間、ヒマ、そしてコストを掛けてやったとしても、"ボトルネック" が切り崩せないという場合だって十分にあり得るからだ。
先日もここで、この "スタンス" の例となりそうなことを書いた。別に "エラそうに" 書きたいのではなくて、こうした "スタンス" を踏まえないと、結局、惨めな思いが絶えないと痛感しているのである......。
<"Sigil" は、あくまでも現行の "ePub" 規格に順応し、"XHTML1.1" に忠実に構成されていたのであり、未だ馴染みの薄い "XHTML5" 規格には未対応(埒外!)だったのである。......"オーディオ埋め込み EPUB 電子書籍" 制作のコア部分を見事クリア! させたのは、まさに "eCub" 以外ではなかったのである。>(<"オーディオ埋め込みEPUB電子書籍"制作のコア部分をクリア!/"eCub"が役立った! (当日誌 2011.01.17)>)という経緯のことである。
目新しいことへの "思いこみ、チャレンジ" には、当然、"失敗、挫折" が付きまとう。それはそれで、"奮起" させてくれる好材料なのではあるが、今の世の中、そんな材料がいささか過剰気味であり、ややもすれば、"意気消沈" の気分に足元を掬われないでもない。ある程度の "落ち込み防止策" も欠かせないのかもしれない......。
ということで、その時その時に、何が "強靭な敵"、"ボトルネック" となりそうかを睨んで、できれば新鮮な気分が満ちている間に、それにジャブを喰らわせておくという手がとれれば、と...... (2011.02.22)
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