具体的な "Webページ" を、"iPad" 向けに "ePub 編集・変換" するという作業をやってみると、いろいろなことが実感的にわかるもだ。
昨日書いた <「SE Human Assessment ソフトウェア技術者のための評価と人事考課」> というサイトの "ePub 化" では、"章立て" に当たる "複数ページ" の構成と TOC : 目次の整備、"サイト内外のリンク"、"audio 埋め込み"、"PDF 組み込み" etc. と大抵の事は試すこととなった。
それぞれについて学ぶ点は少なくなかったし、「この機能(仕掛け)はほかにも使えそうだな......」と "電子書籍" 創作上の良い刺激ともなったようである。
そんな中で、さしてどうという事もないと言えばそうなのだが、ひとつ "気に入っている" 要素がある。
"PDF 電子書籍" は、言わずと知れたメリットのひとつに、文書のページを "ピンチアウト" 操作をすれば、自在に拡大することができるという点がある。
ただ、ページ全体の拡大がなされて、文書に "埋め込んだ画像" だけを取り出して拡大するというようなことはできない。
これに対して、"ePub 編集・変換" した "Webページ" では、Webスクリプトによって "テキスト" と "画像" とが区別れているため、"画像" を "タップ" すると "個別ページ" で表示されることとなり、ここで "ピンチアウト" 操作をすれば、スムーズに画像拡大がなされる。しかも、"オリジナル・ファイルの解像度" (≠スクリプトで設定した暫定サイズ)に沿って解像度が保持されて拡大される。
"この点" に注目したのである。仮に、"オリジナル・ファイルの解像度" が "500 px × 500 px" だった場合、 "iPad" 表示画面サイズ用の "Webページ" の制約から、スクリプトでは縮小の暫定サイズの "250 px × 250 px" でクリアさせたとしよう。
すると、ページに収まった状態のその "画像" は "250 px × 250 px" で表示されるのだが、"タップ" して "個別ページ" で表示させると、"オリジナル・ファイルの解像度" である "500 px × 500 px" 辺りまで "解像度が崩れない" ようなのである。多分、 "画像" だけの "個別ページ" に切り替わると、"オリジナル・ファイルの解像度" がターゲットに替っている感触なのである。
"Webページ" では、こうした構造を作るのに "サムネール" 画像と "オリジナル画像" とを分けて設定するが、これはこれで必ずしも使い勝手がいいものではなったりする。
そんなことで、この機能(仕掛け)は、相応に "使える!" と思えたのであった。解像度を落とさずに、拡大表示をさせたい "画像" を文書中に埋め込みたい場合――まあ、そうした必要性(ex.設計図、広域地図etc.)に気付いての話になるが――、こうした機能(仕掛け)が利用可能である。
ただ、"Webページ" のレイアウトに収める際の縮小設定では、ちょっとした試行錯誤が必要だったかに思う。
こうした "ちょっとした気付き" については、実際に試作体験をして納得して分かることであり、だからこその "Do It Yourself !" なのである...... (2011.02.26)
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