"電子書籍"制作に携わる者は、"著作権"の保護や侵害に関して"敏感"となるべき! ......

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 どんな分野にせよ、価値ある新たな創造物を創り出した者、"著作者" を尊重し、その権利を保護しなければ、社会的に起こることはただ一つだ。つまり、新たな価値創造を行う者が "漸減" することとなり、その社会の文化が "停滞" するに至るということだ。
 逆に、 "過剰に長い" 特許権・著作権などがあった場合には、文化的価値がその "排他性" によって阻害されて、その社会の文化の "停滞" を引き起こす、という理屈も成り立つのかもしれないが......。
 しかし、"価値ある新たな創造物" が社会・経済の発展にとって決定的だとも言えるこの現代にあっては、"価値ある新たな創造" のフロンティアを鼓舞するためにも、"著作者" の権利については最大限保護されて然るべきだと思われる。
 まして、飛躍的に発展したIT環境に到達した現代にあっては、新しいコンテンツの "海賊版" という例を出すまでもなく、大規模かつ一気に、"著作権侵害" が引き起こされかねない可能性が横たわっているわけでもある。
 また、"無形の価値" に対する法的整備が、従来からの "物" に関する法に比べて数段立ち遅れている現状にあっては、特に当該関係者は "敏感" に対処をすることが求められていそうだ。

 "電子書籍" 制作を視野に入れている者にとっては、一方で、自身の "創作意欲" を鼓舞するためにも、"著作者" 一般に備わった権利に対して、また、その侵害行為に対して "敏感" にならなければ......、と思わざるを得ない。
 これらに関して、以前から "気になっていた" ところの "自炊「代行業」" に関して "新しい動き" があったようなので以下の報道記事に着目してみた。
 個人的範囲における "自炊" 作業は法的に問題なしなのであるが、これを、例えば一冊100円だ、75円だと "代行業" として行うのは誰が考えても "違法臭い" のではなかろうか。しかも、こうした業者たちが、"なぜ低価格で代行" するのかが解せないし、業者たちの手元に残った "デジタル・アウトプット" 自体の行方も気にならざるを得ない......。

<■「自炊代行」に書協対策
 紙の本を自分でスキャナーで読み込み、電子書籍を手作りする「自炊」と呼ばれる行為について、日本書籍出版協会(書協)は「業者に自炊の代行を依頼するのは違法」という文章を紙の本の奥付に載せるよう、会員460社に文書で依頼した。書協は来月以降、代行業者に警告文を送る方針で、著作者の団体と協議している>(朝日新聞 2011.02.27 社会面)

 "著作権保護" に関してもう一つ目に留まった報道記事に以下のような "微妙なケース" もあった。"紙の書籍" が売れにくくなった時代環境にあって、"作家" が身に沁みて感じる思いが伝わってくるようだ......。

<図書館貸し出しに「待った」 作家樋口さんが自著で要望
 作家樋口毅宏さんが25日発売の新刊小説「雑司ケ谷R.I.P.」(新潮社)の巻末に、公立図書館に対して貸し出しを半年間猶予するよう求める文章を掲載した。作家が図書館での貸し出し制限を自著で要望するのは異例。
 文章は「公立図書館のみなさまへ」と前置きした上で、工事現場の作業員風の男性が頭を下げるイラストとともに「八月二五日まで、貸し出しを猶予していただくようお願い申し上げます」と記されている。
 新潮社の担当者は「発売直後に図書館で貸し出されると売り上げに影響するため、樋口さんから文書の掲載を依頼された」としている。
 日本文芸家協会は、図書館での無料貸し出しに対して著者に補償金が支払われる制度の導入を国に求めている。
 日本図書館協会の松岡要事務局長は「樋口氏の主張は理解できる部分もあるが、全ての人に本を読む機会を提供する図書館の公共性を考えると受け入れがたい。法的にも貸し出すことに問題はない」と話している。>(<図書館貸し出しに「待った」 作家樋口さんが自著で要望/【共同通信】(2011.02.25)>

 "ダブついたドル" が、再び世界経済の "足を引っ張る" ような、"金融至上主義" 的時代環境にあって、文化的価値はますます "はかない" 状況へと追いやられているのであろうか...... (2011.02.28)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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