災害地に緊急に届けられるべき物資(ガソリン、灯油、食料品その他)が、無用の不安に駆られた「非」被災地地域での "買い溜め" などの過剰行動によって "圧迫" を受けているとか......。予想されている真冬並みの気温低下が大いに気遣われる。
"買い溜め" などの行動に出る人々ばかりではないのだろうが、考えようによっては、ただ "美談" レベルの "良識・善意" だけに寄り掛かるのはいかがなものか、という思いが打ち消せない......。
長年の "消費行動" の習性や "自己防衛" 本能的な生活行動が、急遽、"博愛" 的行動へと転換すると期待することの方が現実遊離なのかもしれない。それを見つめた、そんなクールな "リアリズム" が必須なのではないかと......。
これは、下記の "電力消費" についても同様であり、原発事故対応や災害地での避難民救出についても同じことだと思える。ボランティアなどの復旧に関するプラス勢力を結集することはもちろん重要なのだが、同時に、事態を撹乱することにつながるマイナス要因を目敏く除去してゆく強力な管理もまた欠かせないと思われる。
そして、これらで強力なリードシップを発揮するのは、言うまでもなく "政府当局" 以外ではなく、まさに "政治主導" によって "迷える市民" に毅然とした "指示・禁止命令" などさえ出されても良いのではないか。"非常事態宣言" レベルとして。
もはや、現実は未曾有の "非常事態" となっていることは誰の目から見ても明らかではないか。こんな場合には、"強権的云々" と言った "温(ぬる)い" 批判を警戒するのではなく、これ以上の事態悪化阻止だけに傾注し、"持てる権限" を最大限発揮する以外は考えられまい。
"温(ぬる)い" と言えば、"統一地方選挙" 実施延期の国会決議についても、どうして災害地地方のみに限定するような中途半端な決議をしてしまったのだろうか。この危機的国家状況では、この半年、一年の間は決してそんな余裕は微塵もないのだと腹を括れば良かったものを......。
"電力需要" については、最も回避すべき "大規模停電" の可能性さえ危ぶまれる事態となっているという。ここでも、 "思い切った英断" が望まれそうだ。
<寒さで大規模停電の恐れ=一層の節電呼び掛け-海江田経産相緊急会見
海江田万里経済産業相は17日、厳しい寒さの影響で電力需要が急増しているとして、産業界や国民に対し、一層の節電を呼び掛ける談話を発表した。午後3時すぎに緊急会見を開く。午前8時~9時で3292万キロワットの需要を計測、供給能力(3350万キロワット)の約98%に達しており、需要がピークを迎える夕方から夜にかけ予測不能な大規模停電が発生する恐れがあるとしている。
談話や資源エネルギー庁によると、東京電力の計画停電にもかかわらず、冬型の厳しい冷え込みの影響で、同日の東電管内の電力需要は前日を約400万キロワット上回るペースで推移。特に暖房の使用が増えたり、帰宅ラッシュによる鉄道需要が増えたりする午後6時~7時ごろにかけて需要量が供給量を大幅に上回る恐れがあることから、最大限の電力使用抑制や不要不急の電気機器の使用停止などを呼び掛けている。(2011/03/17-15:30)>(<寒さで大規模停電の恐れ=一層の節電呼び掛け-海江田経産相緊急会見/時事ドットコム/2011/03/17-15:30>)
いずれにしても、今現在は、国全体の "危機管理能力" が問われている時期であるに違いない。市民・国民が、"心底一丸となる!" ように、先ず何よりも政府当局が一切の "温(ぬる)さ" を払拭して、崇高な "緊張感" を発信すべきである...... (2011.03.18)
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