事故原発機への"放水作業"の意義と、冷却機能を取り戻すための"電源復旧"作業! ......

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 事故原発機への" 放水作業" は、放射線汚染に抗いながら、警視庁、自衛隊、消防庁などによって推進されている。
 この "" のねらいは、<燃料が過熱、破損して放射性物質が漏れるのを防ぐことと、燃料そのものから出る高レベルの放射線量を下げて周辺で作業しやすくすることの二つの効果がある。>(下記の報道)とされる。まさに、 "緊急対策" だということだ。

<冷却と放射線防止の効果 電源復旧までのつなぎか
 事態打開のため、17日に続き18日も行われた福島第1原発3号機の使用済み燃料プールに対する放水作業。燃料が過熱、破損して放射性物質が漏れるのを防ぐことと、燃料そのものから出る高レベルの放射線量を下げて周辺で作業しやすくすることの二つの効果がある。だが、放水量が少なく、効果は本格的な冷却機能を回復させる電源復旧までのつなぎにとどまりそうだ。
 原発の核燃料は、核分裂反応を終えて発電の役割を果たした後も、発電過程でたまった生成物による熱が生じ続ける。そのため通常はポンプで水を循環させて水温を40度前後に保ったプールに約1年半浸して冷やしている。
 3号機では、容量約1400トンのプールに514体の燃料集合体が入っている。ポンプを動かす電力が地震で失われ、水温が上がって蒸発、水位が下がって燃料上部が一部露出しているとみられている。露出で過熱した燃料からは揮発性が高いセシウムやヨウ素などの放射性物質が漏れ出て空気中に拡散する危険性が高い。
 また使用済み燃料は毒性の強いプルトニウムなどを含み、強い放射線が出ている。水はこの放射線を遮蔽(しゃへい)する効果があり、露出した燃料を水で覆うことができれば放射線量は低下し、現場での作業がしやすくなる。
 ただ放水量は数十トン単位にとどまり、「焼け石に水」との指摘もある。住田健二(すみた・けんじ)大阪大名誉教授は「放水だけで効果があるかは極めて疑わしい。電源を復旧させて(ポンプを動かし)、プールの水を冷やすのが本来の姿で、急ぐべきだ」と話している。>(<冷却と放射線防止の効果 電源復旧までのつなぎか/共同通信/2011.03.18>


 これに対して、 "中期的対策" としては、事故原発機の<外部電源を復旧し、冷却機能を取り戻すためのケーブルの敷設作業>(下記の報道)だと言われる。
 こうした敷設作業が可能となったのも、上記の "放水作業" によって放射線汚染状況が最悪事態から脱したからなのであろうか。
 そして、こちらの方も、漸く一定の目処(めど)がつき始めた気配である。まだまだ予断を許さない事態だとは思われるが、"使命感" のある多くのスタッフのお陰で確実に危機打開への道が切り開かれているのだと思われる。

<福島第1原発:1、2号機通電へ 5、6号機は冷却始まる
 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の事故で、政府と東京電力は19日、外部電源を復旧し、冷却機能を取り戻すためのケーブルの敷設作業を継続した。作業は建屋が壊れておらず外から放水できない2号機から優先的に行い、1、2号機を同日中に復旧させる予定。また、経済産業省原子力安全・保安院は「5、6号機は使用済み核燃料プールの冷却が始まった」と発表した。
 保安院によると、2号機へのケーブル接続作業は、18日までに変圧のための配電盤を設置し、19日午前中に2号機建屋内へのケーブルの接続を終了。長さ約1500メートルのケーブル(仮設6900ボルト高圧線)を外部電源に接続する作業をした。通電後、非常用ディーゼル発電機やポンプなどを冷やす「補機冷却水ポンプ」を優先的に動かす予定で、機器に損傷がないかなどを確認することが次の課題という。
 5、6号機については、これまで唯一非常用ディーゼル発電が起動していた6号機で、2台ある非常用ディーゼル発電機のうち、津波で止まっていた発電機を点検したところ、起動することができた。電力を共有している5号機でも、プールを冷却するポンプが稼働した。また、東電は使用済み核燃料プールから発生する水素による爆発を防ぐため、各原子炉建屋の屋根に30~75ミリの3カ所の穴を開けたことを発表した。
 ...... 【関東晋慈、日野行介、酒造唯、江口一】>(<福島第1原発:1、2号機通電へ 5、6号機は冷却始まる/毎日jp/2011年3月19日 11時49分 更新:3月19日 16時19分>

 確かに、今後のことや先のことを考えると課題山積でぞっとするわけだが、解決可能なことから逐次視野に入れて行けば、次第に視界も広がって行くに違いない...... (2011.03.20)













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