"2号機の水 放射能濃度1000万倍!" 問題を巡る"情報混乱"こそが異常事態! ......

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 現時点での、福島第一原発での "高濃度放射能汚染" 状況への、当局の対応は、どう贔屓(ひいき)目に見ても "右往左往の混乱" だと見えてしまう。

 少なくとも、事態の "客観的把握" 、"測定" だけでも正確であって欲しいと思うのだが、その辺に関する "錯誤" が伝えられたりすると、無用な不信感のみが刺激される......。

 考えてみれば、多くの国民の生命と健康とにかかわる問題でありながら、事実上、第三者の立ち入りが不可能で、まるで "密室状況" とも言える現場において、責任当事者側のみしか対応できないというこのシチュエーション自体が、まさに "異常事態" なのだと思えてくる。愚痴めいてしまうが、"客観性" が担保されにくい、こうした状況の到来こそが避けられなければならなかったはずである......。

◆ 記事:『2号機 原子炉から大量漏洩か』<下記(1)>
<2号機のタービンがある建物の水たまりから運転中の原子炉の水のおよそ1000万倍という極めて高い濃度の放射性物質が検出(東京電力)>

◆ 記事:『「再臨界の可能性は極めて低い」 日本システム安全研究所・吉岡律夫代表』<下記(2)>
<今後懸念される最悪の事態の1つは、原子炉の圧力容器内の底に溶融した核燃料が集まるなどして、再び核分裂反応を始める「再臨界」だ。......今回のケースでは、再臨界の可能性は限りなく低く、仮に起きたとしても汚染拡大の可能性は低い。>

◆ 記事:『2号機の水、放射能濃度1000万倍 保安院「核分裂継続か」』<下記(3)>
<原子炉内には震災直後に核分裂を止める制御棒が入れられたが、「すぐに核分裂反応を止められるわけではない。核分裂はペースを落としながらも続いているとみられる」(経済産業省原子力安全・保安院)>

◆ 記事:『福島第1原発:2号機 安全委がデータ誤りの可能性を指摘』<下記(4)>
<内閣府原子力安全委員会は......「核分裂反応が起きているなら出るはずの他の放射性物質が検出されておらず理解できない。測定が正確でないのではないか」>

◆ 記事:『原発の放射性物質 数値に誤り』<下記(5)>
<東京電力は、......分析結果に誤りがあったとして、再度、水を採取して分析をやり直すことを明らかにしました。......ただ、この水たまりの表面の放射線量が、1時間当たり1000ミリシーベルト以上という高い値は変わらない>

(1) <2号機 原子炉から大量漏洩か
 深刻な状態が続いている福島第一原子力発電所で、2号機のタービンがある建物の水たまりから運転中の原子炉の水のおよそ1000万倍という極めて高い濃度の放射性物質が検出されました。1号機や3号機で見つかった水たまりに比べても、およそ1000倍という濃度で、専門家は「2号機の原子炉から大量に放射性物質が漏れ出た可能性を示している」と話しています。
 福島第一原発では24日、3号機のタービンがある建物の地下で作業員3人が被ばくし、現場で見つかった水たまりから、運転中の原子炉の中の水と比べ、およそ1万倍の濃度の放射性物質が検出されました。その後、1号機の水たまりからもほぼ同じ濃度の放射性物質が見つかっています。このため、東京電力は、震災の発生当時、同じく運転中だった2号機の建物に出来た水たまりも調査したところ、1cc当たり29億ベクレルと、1号機、3号機のおよそ1000倍、運転中の原子炉の水のおよそ1000万倍という極めて高い濃度の放射性物質が検出されたということです
 ......今回、2号機からは、1号機と3号機より高い濃度のヨウ素131とヨウ素134が検出されていました。さらにこの水の表面の放射線量も、1時間当たり1000ミリシーベルト以上と、1号機と3号機に比べて高い値を示したということです。2号機は15日に、格納容器につながる圧力抑制室=サプレッションプールで爆発が起きて破損し、放射性物質を外部に漏らさないための閉じ込め機能の一部が損なわれているとみられています
 ......東京大学大学院の関村直人教授は「この数値からは2号機の原子炉では、1号機や3号機に比べて大量の放射性物質が漏れ出た可能性を示している。2号機は圧力抑制室が壊れており、今後の復旧作業などを考えるうえでも、漏れ出た経路の解明を急ぐべきだ」と話しています。>(<2号機 原子炉から大量漏洩か/NHKニュース/3月27日 13時8分>

(2) <「再臨界の可能性は極めて低い」 日本システム安全研究所・吉岡律夫代表
 福島第1原子力発電所の事故で、今後懸念される最悪の事態の1つは、原子炉の圧力容器内の底に溶融した核燃料が集まるなどして、再び核分裂反応を始める「再臨界」だ。平成11年に茨城県東海村で起きた臨界事故では、再臨界によって、放射性物質(放射能)が拡散したとされるが、今回のケースでは、再臨界の可能性は限りなく低く、仮に起きたとしても汚染拡大の可能性は低い。
 ............
 以上の通り、原子炉でも核燃料プールでも、再臨界が起きる可能性は非常に低く、放射性物質が大量に放出されるということはありえない。>(
<「再臨界の可能性は極めて低い」 日本システム安全研究所・吉岡律夫代表/msn 産経ニュース/2011.3.27 18:28 >

(3) <2号機の水、放射能濃度1000万倍 保安院「核分裂継続か」
 東京電力福島第1原子力発電所の2号機地下にたまった水の放射性物質(放射能)濃度が通常の1000万倍に達したことは、2号機の損傷の深刻さとともに、原子炉で核分裂反応が続いている可能性を示すものだ。
 ............
 これほどの数値が出たのは、14日に炉心の水位が下がって空だき状態となり、燃料棒が激しく損傷したためとみられる。汚染された水が配管を通じてタービン建屋に流れ、継ぎ目などから漏れた公算が大きく、京都大原子炉実験所の宇根崎博信教授は「炉心はかなりシビアな状態」と話す。
 水には核分裂反応で生じる放射性のヨウ素やセシウムが含まれていた。原子炉内には震災直後に核分裂を止める制御棒が入れられたが、「すぐに核分裂反応を止められるわけではない。核分裂はペースを落としながらも続いているとみられる」(経済産業省原子力安全・保安院)とされる。>(<2号機の水、放射能濃度1000万倍 保安院「核分裂継続か」/msn 産経ニュース/2011.3.27 20:24>

(4) <福島第1原発:2号機 安全委がデータ誤りの可能性を指摘
 東電福島第1原発2号機のタービン建屋地下の水たまりから通常の1000万倍もの高濃度の放射性物質が検出されたことについて、内閣府原子力安全委員会は27日、データが誤っている疑いがあるとして東電に再測定を指示した。同日夜会見した代谷誠治委員は「核分裂反応が起きているなら出るはずの他の放射性物質が検出されておらず理解できない。測定が正確でないのではないか」と述べた。【山田大輔】>(<福島第1原発:2号機 安全委がデータ誤りの可能性を指摘/毎日jp/2011年3月27日 20時35分>

(5) <原発の放射性物質 数値に誤り
 東京電力は、27日午前の記者会見で、福島第一原子力発電所2号機のタービンがある建物の水たまりから、放射性のヨウ素134を含む、運転中の原子炉の水のおよそ1000万倍という極めて高い濃度の放射性物質が検出されたと発表しましたが、分析結果に誤りがあったとして、再度、水を採取して分析をやり直すことを明らかにしました。
 東京電力によりますと、誤っていたのは放射性のヨウ素134の値です。1cc当たり29億ベクレルという極めて高い濃度が検出されたと発表していましたが、別の放射性物質のデータと取り違えて分析していたということです。このヨウ素134は、放射性物質の量が半分になる期間の半減期が短く、半減期の長いほかの物質と取り違えたため、放射性物質の濃度が極めて高くなってしまったということです。
 ただ、この水たまりの表面の放射線量が、1時間当たり1000ミリシーベルト以上という高い値は変わらないとしています。>(<原発の放射性物質 数値に誤り/NHKニュース/3月27日 20時52分>

 要するに、現時点では、原発高濃度放射能漏洩の客観的事実は、誰にも分かっておらず、それがために決め手となる対策もまた講じられてはいない、ということになりそうか...... (2011.03.29)













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