昨日立ち上げた "Android SDK エミュレータ" を早速使いこなそうとあれこれ試行錯誤をしてみた。
関心を向けている点は、"iPod / iPhone / iPad" 向けでこの間行って来た "ePub 電子書籍" 制作に関する種々の経験ノウハウが、"Android" 系の "携帯・端末" 向けの場合には、何が共通していてどこがどう異なるのか、またどんな伏兵が潜んでいるのか、そうした点を調べることである。"ePub" 仕様は、"汎用性" が目指されているため、共通する面が少なくないはずだとの読みはしているものの、やはり実体験的な確認が欠かせない。
それはそうと、先ずは "Android" 系の "携帯・端末" に馴染んでみなければ何も始まらない。しかも、その "実機" が手元にあるわけではないために、PC上での "Android SDK エミュレータ" を代用しようと事を始めたわけなのである。
それにしても、この "エミュレータ" はその動作がかなり "重く" て扱い辛い......。まさか、スマートフォンに適用されている "Android" システム自体がそうした性格なのだとは思えないが、それにしても "重い" ......。
日頃常用しているノートPCは、"CPU 1.79 GHz、 2.62 GB RAM" であり、ちょっとした開発作業であってもさほど苦にしていない。だが、この "エミュレータ" を動かしてみると、たっぷりとストレスを感じさせられたのだ。"メモリ" の "割り当て" 設定がどこかにあるのかもしれないが、今のところ了解していないので、その動きのたどたどしさ、纏わり付くような動きには閉口させられた。
そこで、思い切って、やや性能の良いPC( "CPU 3.00 GHz 1.99 GB RAM" )環境へとこの "エミュレータ" を移動させなければならなかった。幸い、こちらの環境では、サクサクとまでは行かないまでも、ようやく順当な操作が可能となったのである。
また、昨日は気付かなかったのだが、この "エミュレータ" の起動は、"コマンド プロンプト" からのラインでの入力をせずとも、この "SDK" インストール先の "フォルダ/android" に作られた "アイコン/SDK Manager" をクリックし、"Virtual Devices" を "Start" ボタンのクリックによって実行できることも、後知恵的に分かった。
ついでながら、"エミュレータ" 画面のサイズの設定もこのプロセスで選択可能となっている。
さて、次に遭遇した "難題" は、 "アプリケーションのインストール" に関するものであった。
と言うのも、"エミュレータ環境" では、"iPod / iPhone / iPad" における "iTunes" が果たしていたような便利な機能が使えないからである。
<ただ、残念なことにエミュレーター用の実行イメージには、Android Marketへのアイコンが含まれていない。このため、Android Marketで配布されているアプリケーションをダウンロードしてインストールすることはできない。>(<ASCII.jp:端末は無くとも、Androidのエミュレーターは動かせる!>)
ただ、<PC側のネット接続を使うことができるようになっている。そのためブラウザやGmailがそのまま動く。>(同上)という環境であるため、<インターネット上で公開されているAndroid用のアプリケーションは、エミュレーター内のブラウザでダウンロードすることでインストールが可能になる。>(同上)という "通路" は残されている。
また、いろいろと検索してみると、上記の、実機にはあるとされる<Android Marketへのアイコン>にある程度 "代わる(?)" 役割、つまりダウンロード支援を果たす "UIアプリ"(<『andronavi』~アプリ検索の強い味方!検索もダウンロードもとっても快適に~>)を見つけることができたのは幸いであった。
さっそく、二、三のアプリ(拡張子が "apk" のファイル。これも、"ePub" ファイルと同様に "zip" 圧縮ファイル!)をダウンロードし、エミュレータ内のインストーラでインストールしてみたのである。
インストール完了のアプリは、自動的にホーム画面にそのアイコンが作られた。この辺は "iPod / iPhone / iPad" と全く変わらない。そして、そのアイコンを、実機ではタップするわけだが、PCなのでマウスクリックをしてアプリを実行させてみた。
というような経緯で、これまで馴染みが疎かった "Android" という薄暗い "森" の、そこでの方向感覚が少しづつ身について来た感触か...... (2011.04.06)
コメントする