米アップルは何かと世間の関心を惹く。今日は、二つの報道が衆目を集めた。
一つは、しばし延期となっていた日本での "iPad2" の発売。(参照 <"iPad2"は薄型,軽量,カメラ付/処理速度2倍,画像表示性能9倍の新型半導体搭載(当日誌 2011.03.04)>)
もはや恒例(?)ともなった感がある長い待ち行列もできていたとか......。
<米アップル:iPad2発売 軽量化、カメラ2カ所に搭載
米アップルは28日、日本でタブレット型多機能携帯端末の新製品「iPad(アイパッド)2」を発売した。当初、日本や欧州各国など26カ国で3月25日に一斉に発売する予定だったが、東日本大震災の影響で日本だけ発売を見送っていた。米国では先行して11日に発売した。
アイパッド2は、昨年4月に発売された「iPad」の後継機で色は白と黒の2種類。初代アイパッドに比べ厚さは3割以上減らし、重量も15%以上軽量化しており、初代にはなかったカメラを前面、背面の2カ所に搭載している。価格は無線LAN機能搭載モデルが4万4800円から。アップル直営店や家電量販店、一部のソフトバンクショップで販売する。
直営店のアップルストア銀座(東京都中央区)では午前9時の開店前に約400人のアップルファンらが行列を作った。購入した練馬区の無職、粕谷節子さん(62)は「発売が遅れ、とても待ち遠しかった。薄く軽くなったと聞いているので開けるのが楽しみ」と話した。【弘田恭子】>(<米アップル:iPad2発売 軽量化、カメラ2カ所に搭載/毎日jp/2011年4月28日 10時7分 更新:4月28日 11時43分>)
"iPad2" の発売もさることながら、かねてより "iPad2" と同時発売と予告されていた<Digital AVアダプタ>(参照 <"iPad2"と同時期に発表された「Apple Digital AVアダプタ」には興味が持てる!(当日誌 2011.03.05)>)の案内が見当たらないのが自分としては気になったりした......。ちなみに、<Apple Store / us>では、<Apple Diigital AV Adapter $39.00>と案内されている。
二つ目の米アップル関連ニュースは、<iPhoneとAndroid搭載携帯電話は定期的に利用者"位置情報"を両社に送信している?(当日誌 2011.04.24)> というやや驚きの報道の続報となるものである。
今日、以下のように報道されていた。
<米アップル、iPhone利用者の位置追跡「していない」 機能制限の修正ソフト無料配布へ
【シリコンバレー=岡田信行】米アップルは27日、同社が高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を介して利用者の位置情報を追跡したとされる問題について、「追跡していないし、するつもりもない」と否定する声明を発表した。ただ、iPhoneには位置情報を保存する機能があり、この機能を制限する修正ソフトを無償配布する方針を明らかにした。
この問題は、アップルと米グーグルがそれぞれスマートフォン(高機能携帯電話)を介して、利用者の位置情報を無断で収集し、広告や販売促進に使うデータベースを構築しようとしているというもの。米紙が21日に報じ、問題となっていた。
アップルは、iPhoneで収集している情報は、通信環境の改善などに使う匿名のデータで、利用者を特定した個人情報ではないと説明。利用者の位置情報を収集したり、広告などの目的で第三者の事業者に提供する際は、その都度、利用者の了解を取る仕組みとなっているとした。>(<米アップル、iPhone利用者の位置追跡「していない」 機能制限の修正ソフト無料配布へ/日本経済新聞/2011/4/28 7:20>)
ついでに、この件の顛末を振り返っておくと以下のようになる。先ず、
<アップルとグーグル、携帯から利用者の位置情報自動収集か 米紙報道
【シリコンバレー=岡田信行】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は21日、米アップルと米グーグルがそれぞれ手掛ける高機能携帯電話(スマートフォン)を介して、ユーザーの位置情報を自動収集していると報じた。売り込みなどに使うデータベース作りが狙いとみられるが、事実ならば、個人情報保護の観点から論議を呼びそうだ。
同紙が入手した資料の分析結果として報じたところによると、アップルの「iPhone(アイフォーン)」と、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンが、ユーザーの位置情報を記録し、定期的に自社に送信する機能をもっているという。どの地域で何人の情報を集めたかなど詳細は分かっていない。
スマートフォンの位置情報は、ユーザーの属性を把握し、対象を絞ったサービス提供や広告配信などを進めるうえで重要。しかし、昨年6月に米下院議員らがアップルに位置情報の収集についての質問書を送付するなど問題視する声が出ており、今後はユーザーへの情報公開や事前確認の徹底を求める声が大きくなりそうだ。>(<アップルとグーグル、携帯から利用者の位置情報自動収集か 米紙報道/日本経済新聞/2011/4/23 0:22>)
と報じられ、以下に続いた。
<位置情報収集、ジョブズ氏が否定か アップル巡る報道 CNN伝える
【シリコンバレー=岡田信行】米CNNテレビ(電子版)は25日、米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が、同社が高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を介して利用者の位置情報を収集したとされる問題について、事実誤認と反論したようだと報じた。
この問題は、アップルと米グーグルがそれぞれ高機能携帯電話を介して、利用者の位置情報を自動収集し、広告や販売促進に使うデータベースを構築しようとしているというもので、米紙が21日に報じた。
アップルは一切沈黙を守っているが、CNNはアップル関連の情報サイトに載った"ジョブズ氏と利用者のメールのやりとり"を紹介。それによると、ジョブズ氏とみられる人物が質問メールに「我々は情報収集していない。出回った話はウソ」と答えている。
CNNは信ぴょう性は未確認としているが、ジョブズ氏は時折、顧客や利用者のメールに回答することで知られている。>(<位置情報収集、ジョブズ氏が否定か アップル巡る報道 CNN伝える/日本経済新聞/2011/4/26 8:37>)
そして、今日の「していない」宣言! に着地した。果たしてこれで一件落着となるのだろうか...... (2011.04.29)
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