時代環境は、既に「待っていてはダメ!」モードに突入している!? 情報発信についても、"要求されての発信" から "要求されなくても発信!" スタイルへと移行し始めたのかもしれない。
ところで、<プッシュ型情報配信>というタームがあったのですねぇ。ちなみに、以下のような解説が分かりやすい。
<プッシュ型情報配信
最近の携帯電話では、離れた相手と声でコミュニケーションする用途以外にも様々な使い道があります。その中でもよく使われているのが、メール機能とiモードに代表されるインターネットコンテンツの閲覧機能でしょう。iモードやインターネットのWebページ閲覧などは、その仕組みから「プル型の情報配信」と呼ばれることがあります。プル(Pull)とは英語で「引く」という意味です。
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これとは逆の仕組みが、「プッシュ型情報配信技術」です。プッシュとは英語のPushで、押すという意味です。通常のプル型配信では、ユーザーがWWWサーバーにアクセスしない限りは情報を送り届ける術がないわけですが、プッシュ型の情報配信では端末側が情報をリクエストしなくても、サーバー側が一方的に情報を送り出し、端末に表示してくれます。端末から情報を引っ張るのではなく、サーバー側から情報を「押し出していく」ように見えるととから、このように呼ばれています。
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携帯電話で使われているプッシュ配信サービス
さて、iモードでは昨年の3月から「メッセージフリー」機能を利用したプッシュ型情報配信サービスが行われています。これは、NTTドコモと契約している企業からiモード端末へ広告などが配信されるというもので、iモードメニューの「オプション設定」内にある「メッセージ[F]設定」で簡単な登録を行なうと、特に何も指定しなくてもその時々で全角80文字程度の情報が送付されてきます。
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なお、このサービスでは情報配信側が1ユーザーあたり約40円の料金(ユーザー側に発生するパケット通信料含む)を負担していますので、ユーザーはすべてのiモード端末から通信料無料でサービスを利用できます。>(<プッシュ型情報配信 @ ケータイ用語の基礎知識>)
そう言えば、<iモードメニューの「オプション設定」内にある「メッセージ[F]設定」>を知らなかった頃、デフォルトの "ON" のままにしていたものだから、勝手に広告のネット配信がなされて "憤慨" した覚えがある......。
さて、今回の話題は、この<プッシュ型情報配信>の "スマートフォ向けン Wi-Fi 版" なのである。
結構 "アグレッシィブ" な配信スタンスであり、そこまでやるんかい? と言いたくなる気がしないでもない。しかし、活用用途が彷彿としてくるのも事実であり、<ローカル広告のプッシュ配信>法としては頷かされてしまう......。
以下のような記事なのである。
<「店舗に近づくとクーポン」、無線LAN経由のスマホ向けプッシュ配信技術を開発
ビーマップは2011年5月23日、「Wi-Fi接近センサー」と同センサーを活用したプッシュ型情報配信技術「スマートプッシュ」を開発したと発表した。検知可能なスマートフォンはiPhone 4/3GSで、今後はAndroid 2.2以降やWindows Phone 7への対応を予定する。検知無線方式はIEEE802.11b/g、検知範囲は半径30メートル(設置環境により変動)。
Wi-Fi接近センサーは、スマートフォンの接近を検知し、クラウドサービスに通知する。接近するスマートフォンを特定し、その接近をインターネットのサーバーへ通知する。スマートプッシュは、このWi-Fi接近センサーを活用したプッシュ型情報配信技術である。同センサーが検知したスマートフォンに、情報をプッシュ配信する機能を提供する。
これまでもGPSを利用したローカル広告配信サービスはあったが、GPS電波が受信できない屋内や地下では利用できない。また「場所を取得するためスマートフォンアプリを起動する必要があった。開発技術はGPSが利用できない場所でも利用でき、スマートフォンアプリを起動することなくローカル広告をプッシュ配信できる」と従来技術との違いを説明する。
屋内でのローカル広告配信サービスへの応用や、デジタルサイネージと連動した広告配信などのサービスへの応用を予定する。「店舗に近づくとクーポンが届く」「屋外広告に近づくとキャンペーンサイトを表示する」などである。(田中 正晴=日経ニューメディア)>(<「店舗に近づくとクーポン」、無線LAN経由のスマホ向けプッシュ配信技術を開発/ITpro NikkeiBP/2011/05/24>)
これがあちこちで展開されてしまうと、のんびりと歩いているわけには行かなくなりそうだ...... (2011.05.30)
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