"スマートフォン" の使い勝手を調べていると否応なく視野に入ってきてしまうのが、"(パケット)通信料金" の問題に違いない。無線LANの "Wi-Fi" 方式で使う分には視野の外に置いておけた問題が、"3G回線" を介する通信領域に入り込むと、にわかに意識せざるを得ないからだ。
ただでさえ "節約" 意識が生活を覆うような昨今ではなおさらのことであり、まさか "パケ死" (※ 注) には至らないまでも、月々馬鹿にならない支払固定額が嵩むのは何としても避けたい。
(※ 注) <パケ死(パケし)とは、携帯電話・PHSの使用に係るパケット通信料が高額で、支払困難または支払不能に陥っている様を表現した俗語である。
移動体通信の端末が一般にも普及し、様々なサービスが利用できるようになったが、その通信においては通信時間ではなくやり取りされた情報量、つまりパケットの総量で利用料金が計算される。パケ死は、利用者は何気なくウェブサイトを閲覧したり、画像で装飾された電子メールをやり取りしたり、着うたなどのうち無料で提供されているコンテンツだけをダウンロードするといった利用をしていて、あまりデータ通信をしていないというつもりでも、実際には通信データ総量が思った以上にかさんでいたために、月末などの請求日に慌てるといった状態を指す俗語である。
請求額が無制限に上がりうる上、日本においては多くの場合、事後支払い(ポストペイド)方式であるために、支払能力を超えた利用料金が発生してしまい、更に料金未払いにより通話が出来なくなる状態に陥るケースも出たことから、社会問題となった。特に、学生・児童などが、余暇に様々なコンテンツを楽しんでいて、思わぬ高額な請求に保護者まで巻き込んで問題となっている。>(<ウィキペディアより>)
"キャリア(通信事業者)" がそもそも......、と言ったところで急にどうにかなるものではない以上、利用者が "自衛策" を講じる以外に手はなかろう。
そこで、"キャリア" 主導型の現状からはみ出したのが、例の "SIMフリー" の動向だと思われる。少しでも利用者主導型の通信契約に近づこうとする動きだからだ。
そしてこの流れで、今一つ目を向けて良いかと思われるのが、"プリペイド&チャージ( Prepaid & Charge )式" なのかもしれない。
<事後支払い(ポストペイド)方式>だからこそその心配も生まれる "パケ死" を、自然に回避できる簡単な選択のはずであろう。
昨日書いた<日本通信 bモバイル・WiFi ルータ WiFi ルータ機能付 SIM フリー端末 BM-MF30 と 日本通信 bモバイルSIM U300 6ヶ月(185日)使い放題パッケージ BM-U300-6MS>も、この文脈からの紹介だったのである。
そして、今日注目しているのが<日本通信 b-mobile ドッチーカ 500分(有効期間90日) BM-DC1-500H BM-DC1-500M>というデータ通信ツールなのである。
この通信機器の方式自体は、以前から "PCカード" 形式で出回っていて、それが "USB" ポートを使うことになっただけである。やはり着目すべきは、"通信料金" に関する側面の "プリペイド&チャージ式" という点だと言うべきであろう。
"WiFi ルータ" に比べると用途が限られるが、手持ちのノートPCを出先に持ちだしてデータ通信作業をしたいという向きには持って来いなのではなかろうか。
<チャージ式 新モバイルデータ通信、PCに接続して簡単モバイル
「Doccica」(ドッチーカ)は、日本通信が提供する、NTTドコモのFOMA 3Gネットワークを利用したプリペイド式データ通信サービス。購入時から500分(5000円分)の利用時間が付いているので買ってすぐ使える。
契約不要・すぐ使える プリペイド&チャージ式データ通信
Doccicaには、USB接続データ通信端末とデータ通信料、プロバイダ料金すべてが含まれている。 購入する際の契約手続きは不要で、月額基本料もかからない。90日の有効期間内に、使った分だけ利用可能時間が減っていき、足りなくなったら、Suicaのようにチャージをする仕組み。 チャージはチャージパッケージ『EX-DC1-1000M』を購入するか、オンラインでチャージする。 使わない時は、1ヶ月300円で有効期間を1ヶ月間延長することも可能。
1分10円の利用料金 たまにつかう人に便利
Doccicaは、手軽にデータ通信サービスを利用できるのが特徴だ。データ通信といえば、各キャリアから 使い放題プランがあるが、モバイルでの利用が少ない、たまに使う人の場合は月々の定額料金の負担が大きい。 外出先でのメールやちょっとしたweb閲覧なら、定額プランよりもDoccicaのほうがより手軽。
3G+WiFiが使えるマルチネットワーク
Doccicaは、人口カバー率100%のドコモFOMA3Gネットワークと、全国主要都市の公衆無線LANスポットを利用シーンに合わせて選択できる。ユーザーは、全国1万5000カ所のサービスエリアと東海道新幹線N700系の車内で公衆無線LANを契約不要・追加料金なしで利用できる。公衆無線LANは1度の接続で利用可能時間から30分が引かれるが、時間を気にせず高速なネット接続が可能だ。
操作も簡単
Doccicaを初めて使う時、USB端末を接続するとセットアップ作業が自動で始まる。ビギナーでも簡単にできる。 接続と切断、残り時間の確認やチャージはこの自動にセットアップされた接続ソフト「bアクセス」からおこなう。 ワンクリックでネットにつながるので難しい知識は不要だ。必要なときにいつでもどこでも使える、そんなモバイル通信サービスを実現できるDoccicaは通信料金を節約したいこんな時代にはまさにピッタリのサービス。>(Amazon.co.jp商品紹介より)
通信速度その他の使い勝手については、実際試してみるほかない。だが、自分の場合、ノートPCと携帯とを専用ケーブルで繋ぐという "リスキー" なかたちを利用してきた者にとっては検討してみる価値ありだと考えている。しかも、そんなに頻度も多くないとなれば、先ずはこの辺を試してみてよいかと思っている...... (2011.05.25)
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