"Android"≠"Google Chrome"/なぜAndroidのブラウザはChromeでないのか?の事情 ......

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 <"WebM" ファイル/"HTML5" に対応しだブラウザである "Firefox"、"Google Chrome" などで問題なく表示されることを確認した<"WebM" ファイル×"HTML5">スクリプトが、"Android SDK エミュレータ" 上では表示不可であった......。> と、昨日書いた。
 大ざっぱに言えば、自分は、"大きな錯覚" をしていたようだ。つまり、簡単に言えば、"Android" = "Google Chrome" あるいは、"Android" ⊃(含む) "Google Chrome" と勝手に思い込んでいたわけだ。
 だから、PCのブラウザ "Google Chrome" で表示可能なメディアコンテンツならば、"Android" で表示されて当然だろう......、と。

 ところが、そうじゃないんですね。
 <いずれにしても、AndroidのBrowserとChromeは違う、という点が重要だ。どちらもベースはWebKitで、JavaScriptエンジンはGoogleのV8だが、ChromeにあってBrowserにない-まだない?-機能は何十件もある。>(下記サイトより)という事情をまるで知らなかったのである。
 しかも、"Android" のブラウザと "Google Chrome" との間には、以下のような "確執(?) or 固執" が横たわっていて、<しかもその固執は、永遠に続くのかもしれない。>(下記サイトより)そうだから、自分のようなユーザーが "錯覚" をするのもムリないか......、と思った次第なのである。

なぜAndroidのブラウザはChromeでないのか?
 この2年ぐらい、Googleの記事を書いていると、いつも浮かんでくる一見単純な疑問がある。Googleはその答をくれないようだが、ChromeはなぜAndroidにないのだろう?

 それは何も、深読みするような疑問ではない。たとえば"Chrome OSとAndroidを一つにしてしまえばいいじゃないか?"とか、そんな大仰な疑問でもない。Googleの、とても人気のあるWebブラウザがなぜ、同じくGoogleのとても人気のあるモバイルオペレーティングシステムにないのか?、という単純な疑問だ。とにかく、そのOSにブラウザはあることはある。"Browser"というとても良い名前だが、Chromeではない。どうしてか?
 ......
 これまでの年月で、この話題は何度も何度も取り上げられてきた。それらの議論を煮詰めると、こういうことが言えるのではないか: まず、AndroidのチームとChromeのチームは完全に別のチームである。第二に、2つの重要なブランドを並列させるのが難しい。第三に、Androidのブラウザは、Chromeに似ているがChromeではない。
 上の第一と第二は、最近ますます関連してきているので、なかなかおもしろい。今年のI/OでGoogleは、AndroidとChrome OSという二頭立てのOS体制を全面的に支えていく姿勢を示した。それぞれ、まったく別のチームが担当していて、両者の交流もあまりない。
 先週Googleの役員たちは、同じ答を何度も繰り返したが、この二つのOSは目標が異なる。いろんな点で、違いも大きい。Chromeは最初はWebブラウザにすぎなかったが、今ではGoogle内部でイデオロギーの柱みたいなものになっている。誰も認めないけど、イデオロギーの戦いでは勝つのはChromeかAndroidのどちらかだ。そこで両チームは、協働しづらい。
 ......
 Chromeは人気者になった。大人気だ。でも、GoogleはそれをAndroidに持ち込まなかった。AppleはMacの、それほど成功してもいないSafariブラウザをiPhoneに持ち込んだではないか。またOperaとMozillaのFirefoxも、デスクトップで人気の出たブラウザのモバイルバージョンに力を入れている。それなのにGoogleは、Androidに関しては"Browser"に固執している。
 しかもその固執は、永遠に続くのかもしれない。問題はChromeが、良かれ悪しかれ、今ではChrome OSというAndroidと同格の製品-つまりどちらもOS-に結びついていることだ。AndroidタブレットにChromeブラウザがあって、その翌年、Chrome OSタブレットが出たら、どういうことになるか? 消費者の混乱はピークに達するかも。それらは、どこがどう違うのか? ...従来的なPC(+その上のChromeブラウザ)とChromebookに関しても、消費者の脳裏には同種の混乱が生ずるかもしれない。

 いずれにしても、AndroidのBrowserとChromeは違う、という点が重要だ。どちらもベースはWebKitで、JavaScriptエンジンはGoogleのV8だが、ChromeにあってBrowserにない-まだない?-機能は何十件もある。

 同じことが、Appleの正規のSafariブラウザとそのモバイルバージョンについても言えるが、......仮に仲が悪かったとしても、Steve JobsがiOSのブラウザをSafari以外のものにしたとは、とうてい考えられないだろう。
 Googleはこの逆で、Androidのチームは同梱するブラウザに関して独自の欲求やニーズを持っている。しかも、仮に、Chromeチームの事情で、Androidの新しいビルドが進まなかったらどうなるか? その逆は?

 しかしHoneycombのロンチを見ると。AndroidのBrowserもいよいよ、かなりChromeふうになってきたようだ。とくに、タブがサポートされたことでその感が強い。でもそれによって、疑問もさらに増える。そして結局、いろんな要素を両者(ChromeとAndroidのBrowser)間で完全にシンクせよ、とユーザが要求し始めるのは、もはや時間の問題だ。
 そうなったら、Googleもこの疑問をもう一度洗い直すことになるかな。そして、やっとAndroidにChromeが載る?>(<なぜAndroidのブラウザはChromeでないのか?/MG Siegler / TechCrunch/2011年5月18日>)

 "Google Chrome"で表示される "WebM" × "HTML5" のコンテンツが、"Android" では「不可!」という奇妙な現象に目を向けていたのだったが、"Google" 内部における "AndroidのチームとChromeのチーム" との "確執" という事情を知らされてしまうとは...... (2011.06.15)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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