昨日、"日本エイサー" の "android" タブレット "ICONIA TAB A500" について書いたところだが、実は、このタブレットには、OS/"Windows(7)" 版があったのですね。
それで、結構人気が高まっているのだとか......。
こうなると、タブレット端末の市場は、現国会情勢か格闘技ジャンル並みの "異種混戦" の模様を呈してきたかのようである。
<タブレット市場に台風の目! Windows搭載機と合体・分離型が人気急上昇中
タブレット端末市場をリードするアップルの「iPad 2」。価格比較サイト大手の「価格.com」のタブレット端末・PDAの売れ筋ランキングでは、トップ10の中に6機種がランクインしている。1位は64GBのWi-Fiモデルだ。
タブレット端末・PDAの中でiPad 2に続く、2番手、3番手争いに変化が見られる。iPad対抗の本命は板型のAndroidタブレットと見られていたが、OSにWindows 7を搭載した日本エイサーの「ICONIA TAB W500」と、アスーステック・コンピューターの「Eee Pad Transformer TF101」が順位を上げているのだ。ともに板型のAndroid 3.0タブレットとは、一線を画す個性的なモデルだ。......
(日本エイサーの) ICONIA TAB W500は、Windows 7 Home Premiumを採用したタブレット型のパソコンだ。何と言ってもOSにWindowsを採用するのが特徴だ。Windowsパソコン向けの周辺機器がそのまま使える。iPad 2では難しいUSBメモリーを使ったファイルのやりとりもパソコンと同じようにできる。ExcelやWordもそのまま使えるので、仕事でOfficeソフトを多用している人に向いている。WebブラウザーもInternet ExplorerやFirefox、Google Chromeなどパソコンと同じものが利用可能だ。カカクBBS(口コミ)では、Windowsだから購入を決めた人が多い。ネットブック代わりに買い求めた人も目立つ。売れ筋ランキングは2位。注目ランキングも上位をキープしている。
ICONIA TAB W500の重さは約0.97kg。バッテリー駆動時間は約6時間だ。iPad 2などほかのタブレット端末と比べると重くて、バッテリー駆動時間が短い。口コミでも、バッテリーの長さを気にしている人が多い。Wi-Fiモデルしかないため、屋外での通信手段に悩んでいる人もいた。
CPUにはAMDのC-50(1.0GHz)を搭載する。描画性能が高いのが特徴で、YouTubeなどの動画が滑らかに再生できる。メモリーは2GB、記憶装置は32GBのSSDだ。パフォーマンスは「期待していた以上」「ネットブックよりも快適」と満足度が高い。......
変わり種でiPad 2に対抗
iPad 2に対抗しようと各社、Android 3.0を採用したタブレット型端末を続々と投入している。しかし、Androidスマートフォンのようにアップルの牙城を崩すにはいたっていない。日本エイサーとアスーステック・コンピューターの個性的な2モデルは、iPadと正面から競合するのではなく、パソコンメーカーらしいアプローチで対抗している。
Windowsを採用したタブレットは、昔からあったが、高価でペン操作しかできないなど広く普及しなかった。ICONIA TAB W500は、5万円前後と低価格で、静電容量方式のマルチタッチをサポート。処理性能も高い。Eee Pad Transformer TF101は、Android 3.0をノートパソコンのように使える変わり種だ。NECの「LifeTouch NOTE」もキーボードを備えるが、こちらは分離しない。iPad 2にはない特徴を持つ個性的な2機種。タブレット市場の台風の目になる可能性を秘めている。 >(<タブレット市場に台風の目! Windows搭載機と合体・分離型が人気急上昇中/NIKKEI Trendy Net/2011年06月17日>)
◆ 参照 <台湾アスーステック・コンピューターは2011年5月23日、着脱式キーボードが付属するタブレット端末「Eee Pad Transformer TF101」を発表した。液晶サイズは10.1型で、OSにはAndroid 3.0を採用する。実勢価格は約6万円。6月中旬に発売>(<アスーステックの着脱式キーボード付属タブレット/タブレットでの文字入力改良! (当誌 2011.05.26)>)
こうなると、ユーザー側が、"一体、何をどうしたいのか?" というニーズをじっくりと吟味してかからないと、よくある "右往左往の末の衝動買い(?)" に引き込まれないとも限らない...... (2011.06.18)
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